【シナリオ】「オタク友達がおしゃれ彼女にプロデュースされた結果」

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【オタ友】…地味なオタク男性。主に語り。

【庄野君】…地味な感じのメガネでのっぽのオタク

【おしゃれ美人彼女】…可愛いくて逞しいおしゃれ女子。実はかっこいい庄野を恋人にして、かっこいい男にプロデュースしようとする。
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【オタ友】
(僕らはオタク、友達に地味な感じのメガネでのっぽの庄野君がいた。
ある日、その庄野君におしゃれ美人な彼女ができた!)

【庄野君】
「えっと、その…、僕付き合うことになりまして」

【オタ友】
「チクショー羨ましいぜ!おめでとう庄野君!!」
(という感じで僕らは庄野君を祝福した。
だが、しかし…。
庄野君はそれから変わっていってしまった。
黒ぶちメガネをコンタクトに変え、ボサボサの黒髪を美容院で茶髪のコジャレたカットにし、いつもチェックのシャツ姿だったのがビジュアル系ファッションに様変わりした!
性格まで変わったようで、LINEがスタンプと顔文字だらけに変わっちゃった。
もうそこまでくると、なんだか変わり過ぎて、遠い世界の別の人になったようで、僕らは付き合いづらくなって距離を置いてしまった。)
人は男女交際が始まると、別人になるんだな〜…と、
僕らは口には出さないけど寂しかった。)

【オタ友】
(だが、しばらくした頃、庄野君からみんなと会って話したいと連絡があった。
庄野君は茶髪のプリンヘアで、コンタクトじゃなくて懐かしい黒ぶちメガネをしていた。
服装もおしゃれじゃなかった。
庄野君は落ち込みながら、話す)

【庄野君】
「彼女と…別れた…」

【オタ友】
「えっと?なんで⁇あんな美人と?もったいない!フラれちまったの⁇」

【庄野君】
「いや、どっちかっていうと、僕からフったんだ。…彼女、僕の背の高さと顔にしか、興味がなかったんだ…」
どういうことかと僕らは庄野君の話を聞く。

《再現》
【おしゃれ美人彼女】
「庄野君は〜顔がいいんだからメガネじゃなくて、コンタクトにした方が絶対にいいって〜」

【おしゃれ美人彼女】
「庄野君庄野君?髪はこういう感じの茶色にしたら、きっとかっこよくなると思うんだ〜」

【おしゃれ美人彼女】
「ダメよー!そんなダサい格好の君とデートなんてしたくない!もっと格好いい服買いに行こう?ビジュアル系似合うと思うんだ〜」

【おしゃれ美人彼女】
「性格、暗いの嫌だから。明るくしてよ〜」

【庄野君】
「性格まで変えられないよ!」

【おしゃれ美人彼女】
「変えてくれなきゃ、別れる。」

【庄野君】
「…わ、わかりました!努力します!いや、がんばるよ!うん!!!」

【おしゃれ美人彼女】
「ありがとう♡大好きだぞ!」

【オタ友】
(そんな感じで、おしゃれになる為にバイトを精一杯やって、お金を稼いだりもした庄野君。全ては彼女に愛されるため…)

【おしゃれ美人彼女】
「あー、そうそう。オタクもやめて。キモイから。」

【オタ友】
(だが、その一言がトドメだった。生粋のオタクの庄野君はその瞬間、泣いてキレた)

【庄野君】
「もう疲れたよ…お願い、別れさせてください!!」

《再現終了》


【オタ友】
「おまえは…悪くない…(T . T)」

【オタ友】
(庄野君の話を聞き終えた僕らはそう、庄野君を慰めた)

【オタ友】
(以上、オタク友達がおしゃれ彼女にプロデュースされた結果、疲れきって逆戻りした話でした)

〜おしまい〜

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