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はじめての手料理は味のないカレーだった

タイトルを見ると、料理初心者の可愛いエピソードと思うでしょう。

違うんですよ。事故なの。味のないカレー。

子供の時から料理が好きで、日曜日の朝ごはんを作り始めたのは小学校低学年。母が仕事を始めてからはお腹が空いたらなんか適当に作るっていうのをしたり、外食でのバイトをしたり、土日は家でも作ったりと大学生にもなると普通の料理はある程度できるようになっていました。

オットと出会ったのは私が32歳。10個下の彼は23歳の時。
仲良くなり始めたきっかけは音楽。共通というにはちょっと幅広いけどお互い激しめの音楽が好きということを知ってから。

もちろん普通に料理はしていました。当時の私は、無農薬野菜の宅配をとり、家ではマクロビオティックや玄米菜食に近い食生活をしていたころのこと。

というのが前提。

ほどなくして私の一人暮らしの家に遊びにくるようになるわけですが、街に住んでいたので何か買って行ったり外で食べてからが多く、なんか作るよっていう話になったのは結構時間が経ってからだった気がします。

「何食べたい?」って聞いたら「カレーとかかな。なんでもいいよ」みたいな答えが帰ってきまして、「どんなカレー?」「鶏肉と(これは私が豚肉・牛肉が苦手なのでそう言ったんだと思いますが)じゃがいも、人参、玉ねぎみたいな普通のやつ」と。

普通と言われても、何年もベジタリアンカレーしか作っていなかった私。
ひよこ豆などの豆に、玉ねぎと人参、あと香味野菜を入れたものが定番。じゃがいもはモッタリするのであえて入れず。ベジタリアン向けのカレールーを使っていました。

『肉とじゃがいもを入れるカレーか・・・』と思ったものの、まぁカレーのルーには旨味成分も入ってるしなんとかなるだろーと作り始めました。

鶏肉切ってー、お野菜切ってー、炒めて、お水入れて、念のためブイヨンとか入れたかな。で、最後に入れました。ベジタリアンのカレールー。

サラダとかも作って、準備ばっちりー

「いただきまーす。」といいながらドキドキ。なにせ初めての手料理ですからね。

オットが口に運ぶのをみて、私も食べ始めます。ん?なんか。。あれ?

「味がない・・・」

思わず「これ、味ないよね?」と言ったら、「いや、だ、大丈夫じゃないかな?」的なことをいうオット。

瞬間的に逆ギレして「嘘など言わんでいいーーーー!!!!」と、キレた私。
今思えばひどい。気を使ってくれている優しさにブチギレで返す私。客観的にみても私が悪い。料理を作ったのも私だというのに。オットは何一つ悪くないのに。今更だけどごめん。

と、ここまでは覚えているが、その後のことは覚えてないのです。何か買いに行ったか、そのまま食べに出たか。。。。
ブツブツこんなはずじゃなかったーとか言いながら歩いていたイメージがあるから食べに出たのかな(笑)

・・・ルーの旨味成分が、一般的なルーとベジタリアンとでちがったんだろうなーと。普通にこくまろとかバーモントとか使えばよかったんですよ(笑)それにしても、味がなくなるとは思わなかった。
本当に食感しかないってすごいびっくりですよ。ある意味貴重な経験!


まぁそんなかんなで、初の手料理が、人生最大の失敗料理だったわけですが、その数年後結婚して今年で12年経ちました。

ちなみにその後作った料理は普通に美味しかったらしくて、後から「あのカレーの時はどうしようかと思った」と本音を言ってました。
だよねー。私もどうしようかと思ったもん。


とあるツイートから、友達と失敗料理の話で盛り上がり、味無しカレーのことを数年ぶりに思い出したので書きました。

自分がひどすぎて途中で書くのをやめようかと思ったのははじめてでした(笑)

これはイメージ。何年か前のゴーヤカレー。普通に美味しいよ!

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