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キンモクセイの香りで思い出すのはアホな想い出
キンモクセイってこの季節だっけ?
毎年ふと香ってくるこの季節になるといつのものだっけ?と考える。
そして必ず思い出す一つの記憶。
住んでいた団地にもたくさんのキンモクセイの木があった。
子供の頃の方が今より香りに鈍感だったからなのか、薄い香りの花よりもこのくらいガツンとくる香りがわかりやすかったのか、キンモクセイが咲くとみんなで花を集めた気がする。
そうだ、ポプリを作ったりすることが流行っていた時代で感想させてポプリを作ったりした気がします。当時はモイストポプリなど知らなかったし、乾燥させただけでしたけど。
さらに私は手芸が大好きでポプリを入れたサシェと言われる匂い袋を作ったりしていたのです。
ある日ふと閃きました。
このポプリを香水に入れたらもっといい匂いになるに違いない
うん、子供が考えそうなことだよね。
いい匂い+いい匂い=すっごいいい匂い
というシンプル構造。
香水は、母が香水が苦手な人だったので母からもらったものではなく、誰かのお土産か、近所のちょっと年の離れたお姉さんからもらったものだったか、親戚からもらったものだったか。
サイズ的に多分試供品だと思うけど、子供心には特別感のあるその香水を大切にしていた。
その大切にしていた香水にキンモクセイの花(乾燥済み)を入れました。
入れるなよ!と今はツッコミ入れますが、なにせ思いついたら即実行の女。(猪突猛進というか考えなしというか体験型。これは今も変わらない。)
思った数分後には入れていたはず。
結果としてえらく強い香りの代物が出来上がったことと、乾燥した花が液体を吸ってすごい酷いビジュアルになったことを思い出します。
香りもおかしなことになったことと、液体に小花がふわっと舞うイメージだったのに吸っちゃって見た目が思ったようにならなかったことで、
「あ、これは失敗だ。やばい」
と思ってそっと引き出しの奥深くにしまってなかったことにしたのでした。
こんななんとも甘酸っぱくもなく、切なくもなく、ただ自分がアホやなーという想い出を毎年記憶から呼び出される私の気持ちを。誰か。
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