お母さんやめたい。
この前の土曜日から5日間高熱が出た。これほどまで熱が下がらないのは初めてだったと思う。病院には3回行った。点滴も2回打った。薬もまあまあ飲んだ。今も病み上がりで体力はまだ戻っていない。
幸い家族には移らず、下の子の授乳はなんとか継続、夫も仕事を早く切り上げてくれたり病院に連れて行ってくれたりしてくれた。
特に上の子の面倒をずっと見てくれた義理の両親には頭が上がらない。
私はたくさんの人に助けられてるんだなあと実感した出来事だった。
なのに、だ。
今日、久しぶりに上の子を保育所に迎えに行くことができたその帰り。
車に乗りながらふと思い浮かんでしまったのだ。
お母さんやめたい、と。
もちろん本気で思っているわけではない。
何というか、お母さんやめたいというより、全てをやめたい、投げ出したいに近かったような気がする。
私は基本的に後ろ向き思考だ。一つ嫌なことや悩みがあると、色んなマイナスの思考がそこから広がっていく。今回もそれなのだろう。
子どもはかわいい。病気をしていて会えない間、会いたいなと思った。
でもときどき「お母さん」じゃない「ただのわたし」に戻りたいと思うときがある。
周りの人はきっと子どもを連れているときの私を「お母さん」として見るだろう。それが普通だし、私もそういう人を見るとき、その人を「お母さん」として認識している。
でも、それが息苦しいときがある。
なんというか、わたしはわたしで、「母」はわたしの中の属性の一つに過ぎないはずなのに、それがいつの間にかひっくり返って「母であるわたし」という状態が常になってしまっているということが、しんどいのだ。
そんなこと言ったってそうなることを分かってて子どもを持ったのでしょう、と言われれば、そうだねその通りですと言うしかない。
だから現実では口に出さず、ここに書きとめている。自分の気持ちを整理するために。
久しぶりの病気で弱った体と心から出てきた「お母さんやめたい」。
この思考をわたしは否定せずに受け止めておこうと思う。
そういう思いを心のどこかに抱えながら、私は今日も子どもと向き合っていく。
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