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源氏物語「朝顔巻」を読む

 今日も順調に進められたので大満足。あと5記事程度書くことになるのが憂鬱な気もするが楽しみたいところである。今回は、「朝顔巻」。源典侍が再登場するということで、この人の紹介をしていなかったから今回紹介したい。いろんな女君が出てくる中で、この人はコメディ要素までは言わないが、なかなかユニークな立ち回りをする役目である。



いとど昔思ひ出でつつ、古りがたくなまめかしきさまにもてなして、いたうすげみにたる口つき思ひやらるる声づかひの、さすがに舌つきにてうち戯れむとはなほ思へり。



 「いい年して色っぽい女」とは最初のときの登場でも言われたが、月日がたったこの場面でもなお、そう評価される。「古り」とも言われ、「老人」扱いであることがまた面白い。この滑稽さは、源典侍自身がそれに気づいていないことで強調される。源氏も薄ら笑いといった態度である。ふと現れるこのコメディ要素ある展開に、思わず「ふふっ」と笑ってしまった。


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 お昼の間は用事があって、『源氏物語』からは離れるが、必ず夜進めることをここに約束しておきたい。

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