源氏物語「幻巻」を読む
30分間だけタイマーをかけて睡眠をとったところ、すっきりと目覚め作業にも集中することができた。やはり、休憩も大事。さて、今回は「幻巻」である。紫の上が亡くなり、あっという間に1年が過ぎていく描写がある。歌を中心に、「春ー夏ー秋ー冬」とあっという間に過ぎていくが、ここからは源氏の無力感を読み解くことができた。
女君の死は詳細に描かれるものの、源氏の死については何も書かれなかった。この次の巻では既に源氏は亡くなっている。しかし、古来巻名のみあって本文のない「雲隠巻」を置くことが行われている。「雲隠れ」で死を比喩的に表現することは、『枕草子』や平安時代にもみられるものである。しかし、この「雲隠巻」を置くようになったのは、いつから誰によって行われてたのか分からないという謎多き問題である。
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この『源氏物語』についての記事を書くのも、もうすぐ2週間になる。早いようで遅く、遅いようで早い毎日である。
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