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28歳で高級絨毯を買った話

今の家に引っ越ししてから、絨毯を新調しなければならず、また今までのようにニトリで安い絨毯でも買おうかと調べてました。
ある日友達から、インテリアデザイナーの友達のおすすめでIKEAでオリエンラルラグを買ったと言う話を聞きました。特に、IKEAは一番安く本物のオリエンタルラグを手に入れられるということでした。

オリエンタルラグとは、一般的に思い浮かぶのはペルシャ絨毯とかでしょうか。

だいたいペルシャ絨毯はおばあちゃんちにあるものというイメージですが、柄によっては若者向けで現代のインテリアに合うものもたくさんあるようで。
ちょうど私は柄物の絨毯が欲しいと思っていたので、いろいろ調べてみることにしました。
そうすると、東京には何店舗かオリエンタルラグを扱う店舗があり、何も知識のないままいくつかお店に行ってみることに。

こういった絨毯屋さんはやはり高いので、値段的に買えるのかわからない状態で適当なお店に入る勇気はなく、比較的入りやすい民芸品店に行って見ました。

グランピエのTOKYO shopには絨毯専門のフロアがあり、少し見てみることに。
店員さんも親切で購入するかもわからない私に次々とあらゆるサイズ、あらゆる柄の絨毯を広げてくださいました。

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私が探していたのは6畳の部屋に敷く、だいたい130cm×200cmくらいのサイズですが、このサイズだとお値段は安くても20万円弱、20万円超えが普通のようです。覚悟はしていましたが、やっぱり高い…

友達が言っていたIKEAの絨毯を見に行っても見ましたが、オリエンタルラグというのは、実際に海外で使用されていたものや海外で1つ1つ手作業で作られた絨毯のため、全ては出会いでしかなく。自分の気に入ったサイズや柄の絨毯に出会うには、やはりいろいろと探してみるしかないんです。
IKEAで自分の好みの絨毯があるのが一番お値段的にもベストなんですが、私の求めていたものには出会えませんでした。

次に少しハードルを上げ、トルコ人の方がやっている絨毯屋さんへ。

このお店のトルコ出身の店長さんがとても親身になって絨毯の種類や、どのように絨毯が作られているか、この柄はどの地方のものなのか、日本や世界に展示されている歴史のある絨毯の話から、部屋のインテリアにおける絨毯の存在や、こんな部屋にはこんな柄がおすすめですなど、本当にあらゆることを教えてくださいました。 (しかも最終的には頑張って日本語勉強中と言う話をされたり、向かいの喫茶店のエスプレッソをご馳走してくださったり、至れり尽くせり…ただ絨毯を買ってもらいたいの一心だったかもですが(笑))

私も部屋の写真を見せて、カーテンがこの色だからこの柄がおすすめだといくつか見せてくださり結果購入したのはこちらの絨毯↓

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写真では伝わりにくいかもしれませんが、左右で明るさが違っていて、トルクメニスタンからの絨毯だそうですが、こういう点でもオリジナルな絨毯になっているよう。自分が家に帰って来たときに見える絨毯の向きで印象が変わってくるので、明るい方を手前にするか奥にするか好きに向きを変えるといいというアドバイスもいただきました。

予算もお伝えしていたのでなるべく安いものを選んだつもりではありますが、やはり元値は20万弱でした。ですが、店長さんのご好意で数万円の値引きをしてくださいました。
なぜなら、オールド絨毯など(このお店の店長さん曰く、私の選んだものはオールド絨毯という種類だそう。)はやはり若い人には手が出せない値段のものが多く、年配の方々は知っていても若い世代に広めることができず知ってもらえる機会がない。そんな時に私のような比較的若い世代の人に購入してもらえることで、そこから周りにオールド絨毯という存在を広めて欲しいと言ってくださいました。今回は、私や今後の可能性を信じて安く手に取ってもらえる機会をあげたいと思ったとのこと。

私からオールド絨毯のことを広めることができるたならどれだけいいのかと思いますが、高級な絨毯だからと悩んでいる人があればこれだけはお伝えしたいです。

あらゆるお手頃価格のインテリア用品店で安く絨毯が手に入るこの時代ですが、オリエンタルラグはお手入れさせすれば何十年と使い続けられるものです。
大きな絨毯でなくても、玄関マットサイズでも、部屋のアクセントとして使える小さなサイズのものもあります。
お手頃なサイズや値段のものからでもインテリアに取り入れることで、ずっと使っているうちに愛着が湧くことはもちろん、「この絨毯を買った時は自分はこんな人生のタイミングだったな」とか自分の歩んできた人生を振り返ることさえできるのです。
私の場合は、留学に行こうとして仕事を一度辞めて実家に戻ったものの、コロナで留学することを断念し、再就職して一人暮らしを再開した時に今の絨毯を購入しました。いつか、何十年も経った後に、この絨毯を見るたびに自分の人生のターニングポイントを思い出すことでしょう。

もし、オリエンタルラグに興味を持っていただけたら、自分の手に入れやすいものからでもいいですし、お店で見てみるだけでもいいです。
少しでもこれらの絨毯に興味を持っていただけたら幸いです。

また、別で絨毯の種類の紹介とかできたらいいな…と漠然と考えております!

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