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あらふぉー独身女 介護について考える2

父が倒れたのが水曜日。それは月に一回の部会の日。
早朝に会議資料をつくり、同僚に託した日から3日、会社を丸っと休んでいる。
土日を挟んで、これからどうしたものか。

いつ何が起きて、病院に行かねばならなくなるのかもわからないから、実家を離れることもできない。

それと、救命病棟ってもはや最強の環境に身を置いている父よりも心配なのが母(71)。
箱入り娘ならぬ、箱入りオババだ。
両親は長いこと自営業だったため、店と自宅という狭いコミュニティーの中で生きたため
いわゆる世の中のことをあまり知らない。
ご隠居生活になってからも、買い物や移動は常に父と一緒に車移動。
いまの自宅環境になってからすぐコロナ禍だったこともあり、バスででかける、電車ででかけるということを一切せずにきたので、自力で移動をする選択肢は徒歩一択。

家の中で物音がすれば、びくびくするタイプ。
ひとりぼっちで家で夜を過ごす、ということをおそらくしたことがない。
そのくらい四六時中一緒にいることがあたりまえだった夫婦の非常事態。
ましてや今こんなことになって情緒不安定の母。
たぶん、父が一番に心配するはずは、母のことのはずだ。

母をできる限りひとりぼっちにするのだけはやめよう、父を家に迎えるまでは。
そう決めてこの父の入院生活に向き合うことにした。

私の仕事はサラリーマン。
フルフレックスで、働く時間はある程度融通がきく。
在宅も認められているが、アフターコロナで月の在宅日数の目安は決まっていて、週に2もしくは3は出社。
とかいいながら偉い人たちが毎日会社にきていて、会議はリアル推奨とかいって、在宅しずらいルールがどんどん定められていく。
どちらの良さもあるのは理解するが、なんだか時代には逆らっている気がする。

私のセクションの業務は、ぶっちゃけコロナ禍で環境を整えた今となっては100%在宅でもいいくらい。
そのあたりは各部門の裁量に委ねられているところもあるので、今回の状況を上司に相談したところ、まずはご家族のことをしっかりと。とありがたい言葉をかけてもらい、業務ができる状況になったら在宅をうまく使って仕事をしていくことにした。

とはいえ、、、とはいえである。
うまく使って、って言ったって。

組織の中で、介護をしている人たちはすごい。
育児ももちろんすごいのだが、保育園が、お迎えが、、、など、日常の中でその子供の存在感を感じる話はよく聞くけど、、、親の介護ってあんまり聞かなくない?私だけかな。

たまたまうちの場合は入院だけど、みんな親の面倒ってどうやってみてるんだろう。
家族に任せてるんだろうか。
離れて暮らしている人はどうしてるんだろう。
施設に預けていられればだけど、みんながみんなそんな施設になんていかないよね。

家庭持ちのみなさんとかからすれば、お気楽独身生活。
まだまだ元気と思っていた、親の介護のことなんて考えることになるなんて思ってもなかった。

どんな状態で父が戻ってくるのか、
この時点では戻れるのか?すら怪しかったけど。
ベッドは?
お風呂は?
トイレは?
家の中の段差は?
これからどんな生活を送るのか。
心配ごとは尽きない。

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