発達×ボードゲーム【カラーフォックス-color fox-】
【挨拶】
みなさまはじめまして
ネコさん、と気軽にお呼びください。
第一回に【挨拶】【はじめに】を書いています。初めての人はそちらも読んでくださいね。youtubeチャンネルでは、親子遊び、ボードゲームをテーマに動画を作っています。動画作る技術はからっきしですが、発達に沿った愛用は提供できてるかと思っています。ぜひこちらから。
このゲームについても分析してほしい、このゲームをより面白く、より発達の視点で良くするには!?などなど、なんでもご意見くださいませ。面白いゲーム、マニアックなゲーム(笑)、色々教えていただけると嬉しいです!
第5回【カラーフォックス】
第5回目にお届けするのは「カラーフォックス」というゲームです。
①どんなゲーム?
プレイ人数:2-4人 対象年齢:6歳以上 所要時間:10-20分
一人、3枚カードを持っていて、カードには四方にいろんな色の半分のマッチ棒が描いてあります。カードを隣り合わせにすると、マッチ棒が完成することになります(勘合?割符?…みたいな感じ)。
カードを順番に出して、カードに書かれているマッチ棒をくっつけます。この時、同じ色が隣同士になるように置いていく、というルールです。
この時、一気に2つともマッチするなら、2本一気にもらえます。(ダブル、トリプルを狙うと効率的!)もっと言うと、全員の手札は皆が見えるようにオープンにするので、他の人がダブルにならないように置き方を考えるのですが…またそれは別として
例えば、青のマッチが描かれたカードを隣り合わせて置き、青のマッチ棒が完成したら、本物の『青のマッチ棒』をゲットすることができます。この『マッチ棒』の色の種類、棒の本数で得点が決まります。
②もっと細かく!
では、いつも通り、工程を細分化させてみましょう。
1:箱を開ける
2:カードを取り出す
3:重ねて置く
4:マッチ棒を取り出す
5:マッチ棒を色別に分けて置いておく(フィルムケースに色別に入れる)
6:カードを一人3枚ずつ配る(山札から取る)
7:一番上の山札をめくり、表にして机の上に置く
8:順番を決める(じゃんけん、くじ)
9:自分の番が来たら、隣に置けるカードを手札から選ぶ(カードを回転させる、机の上にあるカードの様々な場所をみて、色が一致する場所を探す、じっくり見る)
10:ダブル・トリプルの場所に置きたいとき(2・3か所一気につながる)は、2・3か所すべて一致できるか探す、置いた後をイメージする
11:そろった色のマッチ棒をもらう、ケースから取り出す
12:自分が集めてない色を狙う、ダブルを狙う、など優先順位を決める
(カード出し終えたら、得点計算)
12:何色あるか数える、各色一本ずつ集めていく
13:表と照らし合わせて点を計算する
14:得点(数)の大小を比べる
15:褒める、悔しがる、称える、喜ぶ
③まとめ
どんなことをするのか、簡単にジャンル別にしてみると、こうなります。
【体】開ける、取り出す、重ねておく、棒を取り出す、ケースに入れる、取る、めくる、置く
【コミュニケーション】配る、順番を決める、褒める、喜ぶ、悔しがる、称える
【頭】回転させる、様々な場所をみる、探す、じっくり見る、数える、各色一本ずつ集める、表と照らし合わせる、計算する、大小を比べる、優先順位を決める
特に代表的な3つを挙げるとするならば、
【回転させる】【様々な所を見て探す】【計算する】
でしょうか。
つまり、【カラーフォックス】を遊ぶと、
・図形を頭の中で回転させる
・合うところを、じっくり集中して探す
・ここはどうか、あそこはどうか、と試行錯誤しながら一番よい所を探す
ゲームといえるでしょう。
頭の中だけで、図形を回転させて、「カードを置いたら、完成形はどうなるか」をイメージするのは、やってみると中々大変です。でも、頭の中で図形を回転させる力というのは、日常でもよく行っている行為でしょう。箱に物をしまう時、これをこの方向に回転させると入るなぁとか、行う前にイメージしておく力は大事です。また、それを行うためには集中も大事です。じっくりと腰を据えて、集中する時間を伸ばすことや、最善を考えるために色んな所を見ていく、すぐにあきらめない…そんなことが必要なゲームかと思います。つまりは、このゲームをすると、これらを楽しみながらも鍛えられる事にも繋がる!ということです。
その他:アレンジ!
このゲームは元々、対戦型ゲームです。そして同じ色をたくさんよりも、いろんな色を集めた方が良い、というゲームです。僕は何点集めれた!と計算することも、ドリルの計算練習より実践的で良いとも思います。
アレンジするとするならば、今度は皆で協力して、きれいに並べられるのか挑戦してみてはどうでしょうか。ダブル、トリプルをたくさん出来るようになるべく広がらないように並べてみるのです。「ここは、赤と緑がどっちも入ったカードがいる!」「探してみよう!」と、声を掛け合いながらどれくらいきれいにまとまるのか、やってみてはどうでしょう。
マッチ棒をゲットして、自分の所に溜まっていくのは楽しい物です。ついつい遊んでしまうゲームです。「じっとしないなぁ」と思う子でも、少し座り続ける経験をさせてあげるために、こういったゲームを使ってみるのもいかが・・・? ということで
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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