【作業療法学生必見】臨床実習に求められる力
こんにちは。作業療法士の加藤です。
今回は、作業療法士になるためには避けては通れない「臨床実習」について綴っていきたいと思います。
この記事が医療系学生さん(特に作業療法学生)に届き、毎日の生活で出来ること、日々の勉強への取り組み方等へ何かきっかけとなれば!と思い、書こうと決めました。
*一個人的な解釈も含んでおりますことを理解して頂いた方のみ読み進めて頂ければと思います。
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作業療法士になるためには、学内の座学や演習の他に『臨床実習』を990時(22単位)履修する必要があります。
臨床実習は学内から飛び出し、実際の現場で学びます。
私が学生の時は、緊張や不安…もありました。が、対象者の方々や指導者の方々のお力添えもあり、学び多く、充実した毎日を過ごすことが出来ました。片道2時間かけて通ったのも今となれば良い思い出です。
先に述べたように私も学生時代には実習を経験しましたし、病院に勤めている時には各作業療法士養成校から学生を受け入れ指導にあたっていました。そして今は学生を実習地さまへ学生を送り出す立場にいます。
前置きが長くなりました。ここからが本題です。
臨床実習指導者講習会で扱う内容から一部を取り出し説明したいと思います。
これを読んでくださっている学生さんは今取り組んでいる勉強(座学や実技)がどうして必要なのか?など改めて振り返ったり、今後に向けての計画を立てたり…何かのきっかけにして頂ければ幸いです。
また実習地で出会う指導者はこのようなことを学んでいるだ、と知る機会にもなるかと思います。
2020年4月からの入学生に対する作業療法の臨床実習を指導できる臨床実習指導者の要件は、作業療法士免許を受けた後5年以上業務に従事した者であり、かつ、以下のいずれかの講習会を修了した者となっています。
臨床実習指導者講習会では、
臨床実習の基本的考え方について
と説明されています。
また臨床実習の目的は以下のように説明されています。
他には
といった説明もあります。
臨床実習は技能を試す場ではなく、学内で習得した基本的な技能を臨床の現場で応用して行うことが必要になります。
そして、臨床実習を開始する為に、事前に必要な能力を身につけておく必要があります。
臨床実習を開始するのに必要な能力。それは以下の3つです。
学生さんは、これらの3つについて今の自分は、どこが出来ていて、どこを伸ばす必要があるのかを考えてみても良いかもしれません。
これらは当然ながら学内から取り組めることばかりだと思います。
しかし、読者の学生さんの中で
・実習地に行ったら出来ると思います。
・実習先で教えてもらおうと思います。
・学生だから大丈夫。なんとかなりますよね。
などといった考えをお持ちの方がいたら個人的には危険だと感じております。
私がそのように考える理由は様々ありますが、
大前提として…
・実習は一人では行えません。
・対象者さんは学生に対して自分の貴重な時間を割いてくださっています。
・指導者さんも日々の業務がある中で学生のために時間を作ってくださっています。
・実習地という受け入れてくださる環境がなければ臨床実習は成立しません。
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学生の皆さん
対象者さんや指導者さんの生活(人生)に入っていく
ということについてどのように考えますか。
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実習は学内で学べないことが沢山学べる環境です。
より良い実習を送っていくために、実習が始まる前にできることをしっかりと取り組んでいきましょう。何から手をかけたら良いかちょっとよくわからないなという方は、友達や先生に相談をするところから始めてみましょう。これも大事な報連相の一つです。
今回は、臨床実習指導者講習会の内容から一部を取り出して臨床実習について綴ってきました。いかがだったでしょうか?
もっと知りたい、学びたいという方は日本作業療法士協会のホームページ:作業療法臨床実習指針(2018)/作業療法臨床実習の手引き(2022)から内容を確認することが出来ます。←誰でもアクセスできます。
それでは失礼致します。
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