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【作業療法学生必見】文章を書くときに意識すること①〜主語を示す〜

こんにちは。作業療法士の加藤です。
突然ですが…仕事柄
・学生の作成した文章を読むこと
・学生の文章を添削すること
・自分が文章を作成すること
この3点がよくあります。

これから不定期ですが「文章を書くときに意識すること」をシリーズ化して行こうかと思います。

私自身、文章を書くことについて自信を持って「得意です」とは言えません(汗)
しかし、これまでの経験から何か伝えられることはあるのではないか(特に学生に対して)と考えました。ご興味ある方のみ読み進めてください。

また、記事作成にあたり参考にしたのは以前購入していた以下の本です。

この本から引用・参考にしたりしながら、文章作成が苦手な医療学生(特に作業療法学生に届いたら嬉しいな)のためになる記事を目指して綴っていきます。

まずはこの文章です。

例1-1)
手術が成功しましたが、術後の経過については不安があります。

この例文では、誰が手術を成功させ、誰が経過に不安を感じているのか分かりません。

例1-2)
医師は
手術を成功させましたが、患者は術後の経過に不安を感じています。

これだとどうでしょうか?主語と術後の関係が明確になり、情報の伝達がより明確になります。


もう一つ見てみましょう。

例2-1)
リハビリのプログラムが提案されましたが、理解が得られません。

例1-1と同様に、『誰が?誰の?』といったあたりが不明瞭な文章になっています。これを意識して文章を修正すると…

例2-2)
作業療法士はリハビリのプログラムを提案しましたが、クライアントの理解が得られません。

この修正により、作業療法士の提案とクライアントの理解が必要であることが明確になります。


私は作業療法学生が学ぶ「作業学」の授業も担当しておりますので、その辺りの例も作成してみました。設定種目は陶芸です。

例3-1)
技術向上や作業活動の理解のために練習を重ましたが、菊練りが思うようにできませんでした。

※菊練り:粘土の中の空気を抜くための工程のこと。

例3-2)
作業療法学生は
技術向上や作業活動の理解のために練習を重ましたが、菊練りが思うようにできませんでした。

この修正により、作業療法学生の取り組みと問題点が明確になったかと思います。

例1〜3に共通しているのは、
主語を明確に出すことで、その文が何について書かれたか、その範囲を示すことになっているという点です。
主語がないと読み手が混乱しまうんですよね…


また、正確さにも注意が必要です。
「鉛筆が折れた」と「鉛筆のが折れた」は事実が異なります。
「ボールペンが切れた」と「ボールペンのインクが切れた」はどちらが正確でしょうか。
つまり、正確な主語をつかんでから書き出すことが大切です。

これからレポートなどを作成する際には、改めて主語を示すことを意識してみてください。それだけで文章がガラッと変わるかと思います!!


読んでくださりありがとうございました。
良かったら「スキ」を押して下さると嬉しく思います。
それでは失礼します(^^)


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