死ぬほど嫌いな親父の介護日誌2日目
1.鳴り止まない電話
朝6:00から、夜7:00まで 。
回数にして130回以上、母親のケータイに着信があるそうです。
内容は
「再来週の退院まで待てない!今すぐ退院させろ!」
「テレビカード買うから4万円もってこい!」
入院するまえから母親に暴言を吐いていたので「また同じことが起こる」
容易に想像できる。
母親を守らなくては...。
2.退院後の介護方針
親父は「要介護4」の状態です。
担当のケアマネさんと打合せをして在宅介護でデイサービスとショートステイを組み合わせるプランにしました。
デイサービスを週5日間、ショートステイ4泊5日。
これを1週ごと交互に繰り返す。
うちの実家は収入が少ないので1割負担。
なので上限3万938円。
これなら自己負担金も少なくて済む。
しかし、連日の電話を考えると...
毎日デイサービス&ショートステイにおとなしく行くのか...?
行かね〜な。
また暴言吐くな。
デイサービスの送り出し迎え入れのたびに文句を言われてたら、こっちが疲弊する。
ショートステイに行かせるときは、もっと大変だろう。
実家での介護は無理だ。
母親を健康なままで生活させないといけない。
母親を守らなくては!
3.親父をみて想うこと
親父の口ぐせは「おれはいつ死んだっていいんだ」だった。
たしかに「死」を恐れずケンカしてたから強かったんだろう。
「死」を恐れなかったからヤ○ザの用心棒もできたんだろう。
いま「死」が目の前まで来てる。
死ぬのを怖がっていないか?
いや、怖がってる。めちゃくちゃ怖がってる。
いままで「死を恐れない」んじゃなくて、むしろ「死」ぬのが怖いから向き合わず遠ざけてただけなんじゃないかとすら思ってしまう。
誰もが「死」に向かって生きている。
おれは取り乱さず、笑って死んでいきたいなぁ。
昔からずっと親父はおれの反面教師だった。
最期まで反面教師のままなのかなぁ。
4.ネタ・エピソード
仕事から帰ってきて酒飲みながら、まったりしてたある日のこと。
母親から着信が...
「かずや(本名)!お父さんが家に火をつけるって騒いでんだよ!いますぐ来て!」
「いや、おれ酒飲んじゃってるから行けないよ」
「いまからむかえ行く!」
な、なんで放火?!意味わからん!
10分後...
「なんでそんなことになってんの?」
むかえに来た母親に聞きました。
「お父さんが麻雀に負けて10万円くれって言うから、無いって言ったら火をつけるって脅すんだよ」
あ〜、なるほどね。
うちでは昔からよくあることなんです。
なんとなく予想はできたけどww
家に入ると居間のタタミが焼けこげてました。
親父「意外と燃え広がんねーな」
「広がんねーな」
じゃねーよ!
完全に「ためらい放火」じゃねーかよ!
70にもなって厨二病かっ!?
「あの、おれ防災会社で働いてんだけど。おれの実家が親の放火で火事になりましたじゃ、シャレにならんて」
「うまいこと言うな」って親父がうすら笑う。
ムカつく...。
落語に出てきそうな話だとも言ってました。
「とにかく、もうこんなことすんなよ。こんな夜遅く来たんだから、このことはネタにさせてもらうからな。言われたくなかったらやるなよ!」
親父の行きつけスナックで話のネタにさせてもらいました。
ウケて良かった〜!
おれの忠告を聞かない親父のネタはまだまだあります...。
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