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読書メモ 池田喬          「存在と時間」を解き明かす  

第1部 存在と時間の基本1.現存在とは存在について、人は漠然とは、知っているが、 存在を明確に説明をする事は難しい。 「どのように存在しているか」を問う事が 出来る存在が現存在である。 それが出来るのは人間だけである。 しかし、現存在がどのように存在を 問う事が出来るのかは、 安易に、類型的に決めてはいけない。 →平均的、日常的な存在として、決める事も 本来的に決める事、どちらも出来るのだ あり方を決める事を本人が出来るという点に おいては、作業療法に通じるのでは。 2.

    • デューイ「哲学の改造」を読む

      1. 社会の変化と哲学のあり方古代の社会においては、人々は情緒的な物語や宗教への信仰を基にして行動していた。 現代の社会においては、実証された科学知識に基づいて人々は行動するようになった。 物語的な世界観と科学的な世界観は矛盾するものである。 宗教への信仰が強い時代、宗教への信仰によって、社会の秩序は保たれていて、社会は安定していた。 ソクラテスは、宗教への信仰を超えた本質的な知識を追求しようとして、 伝統を重視する人々から反発を受けた。 ソクラテスと敵対したソフィスト達は

      • 《鶴見俊輔の言葉と倫理 谷川嘉浩》

        2022年にずっと読んでいた大好きな本です。 愛読していた本から、重要と思った点をまとめました。 鶴見は、終戦後、価値観の変化の激しい時代において、自分の経験を基にして考える事や話す事を重視しました。情報量が多く、多数派の基準でマウントをとりがちな現代においても、学ぶべき点はあると思いました。 自分で考える事について、考えたい方にオススメです!! 1 鶴見は単にエピソードを詳しく語るのではない。自分の観点から、エピソードを編集、要約して自分のメッセージを示す(文献、エビデン

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