見出し画像

日本の文化について

海外に出て帰ってから見つけた日本の本質の一つは、皇室にあります。なぜ、思いやりや、おもてなしの文化がごく自然に社会の中に存在するのかを考えると、2000年を超える歴史を持つ存在が大きく関与していると思います。

時代を遡って仁徳天皇の民の竈のお話。宮殿から街を見下ろして、夕飯時にも関わらず、民の竈から煙が立っていない、つまり多くの民がご飯が食べられていない事に気づかれた仁徳天皇は、徴税をとり辞めたと聞きます。自らの宮殿の屋根の吹き替えなど後回しです。数年後、庶民の経済が回復したのを確認した上で、徴税を再開し、宮殿の屋根の吹き替えの為に人々は率先して働いたと聞きます。

また京都御所にはお堀がありません。場所によっては陛下の暮らしが外からも見えそうなくらいの建物となっています。守りがないのです。もっと言えば、襲われる恐れが少なかったので守る必要が無かったと言えます。

天皇陛下のお父様を遡る事で初代の神武天皇にまで行くつく事が出来るのです。難しい言葉では男系男子といいますが、本質は父系男子により皇位は継承されてきたのです。この文化的な下地が日本社会を支える本質の部分なのです。このような、他人の事を思う教育は家庭で行われる事ですので、家文化を守っている皇室の家庭教育がそれを継承する上で重要である事は容易に理解できます。

伝統を護ると言えばそうなのかも知れませんが、新しいものを創り、次の時代をより反映させる為にも、共通の土台を持つことが大切だと考えます。基本的にみんな同じ立場に立って物事を考え、話し合い、一致点を探すのです。同じ思いを抱く者が細胞として集まり、有機的に連帯して組織になるのです。

小さな鳥達が群れを成すように、僕らは個人では自然界の理として、弱き部分があるので、それを克服する為の手段として組織になるのです。その上で共通の文化的な素地として、皇室を守ることは僕らの生活にも直結する問題なのだと考えます。

学校では教わらなかったことですので、僕も大人になるまでこの値打ちには気づかなかったのです。書いてきたように、これは次の世代に残すべき物だと強く感じます。

よろしければサポートとコメントをお願いします😊何よりの励みになります😊