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第23話 『オセロッチVS人工知能!スーパーコンピュータ、オッサム現る!?』

     ☆白黒★オセロッチ!

【前回までのお話】
天才オセロ少年オセロッチの新たなバトルがはじまる!
今回の相手は誰だ!?

前回


第23話 『オセロッチVS人工知能!スーパーコンピュータ、オッサム現る!?』




ここは地上60階・・・オセロ天空闘技場・・・

今夜も札束が飛び交うオセロバトルが繰り広げられていた。



「くっ・・・、そんな馬鹿な・・・」


オセロッチは奥歯を噛みしめた。

次の手が思い浮かばない…。



「さあ!さっさと打ちたまえ!それとももう手がないか!?それも当然だろう。ボクが作り上げたこのスーパーコンピュータ“オッサム”に敵うはずがない!!完璧な人工知能だからな!」


白衣を羽織り、瓶底メガネをかけた天才少年博士、葉加瀬デキダカが得意げに笑っている。



「ワタシハ オッサム オセロノタメニ ツクラレタ ロボット」

オッサムと呼ばれた小さなロボットから発せられた無機質な人工ヴォイスが闘技場に響いた。



「く、くそう・・・」

オセロッチは下を向いた。
汗が額から膝へと落ちた。


「アナタニ カチマス ゼッタイニ」

抑揚の無い話し方でオッサムは言った。



オセロッチは仕方なく、白チップを中右辺のセントラルポケットにツケた。

次の瞬間、オッサムのハードディスクがカリカリと音を立てた。

「シロ クロ シロ クロ シロ シロ・・・・・・・・」

オッサムの人工アームが動き、黒チップを左辺にディパージした。


「コノ テ ガ 最善ノ テ デアル 確率ハ 100パーセント デス」


「あーっはっはっはっは!もっといじめてやれオッサム!このオセロ少年を徹底的にいたぶってやるんだ!!」

葉加瀬デキダカがサディスティックな笑みを浮かべている。


「・・・。」




オセロッチのメガネがキラリと光った。


「くっくっく、この手が最善の手だって?笑わせるなよ。」


「なんだと?!」
ピキっとする葉加瀬デキダカ

「・・・ナンデスッテ?」
オッサムの無機質なはずの人工ヴォイスが、わずかな苛立ちを帯びている気がする。



オセロッチは自信に満ちた表情で顔を上げた。

「こんなオモチャじゃあ僕には勝てないってことを、教えてやるぜ!!」



オッサムの人工アイが、オセロッチの瞳にズームした。



「ワタシハ カンペキナ ジンコウチノウ オモチャ デハ アリマセン」


オッサムの機体が青白く光った。


(つづく)





(相手は強敵!油断するなオセロッチ!)


☆白黒★オセロッチ! 次回 第24話『オセロッチをやっつけろ!オッサムとデキダカの深い絆!!』

☆白黒★オセロッチ! 第1話はコチラから

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