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第45話『捜索隊だぜ!オセロッチ!!この作戦を仕切れるのは、オセロッチだけだぁ!!』

      ☆白黒★オセロッチ!


【前回までのお話】
ユメちゃん家の犬 モジャが忽然と姿を消した!
オセロッチは捜索隊を立ち上げ、モジャを見つけ出すことを誓う!!!

前回


第45話『捜索隊だぜ!オセロッチ!!この作戦を仕切れるのは、オセロッチだけだぁ!!』



「結局、集まったのはこれだけか…」

かき集めた捜索隊員の数は、モジャ捜索隊隊長のオセロッチが見積もっていた人数より少なかった。




「これだけとはなんでやんすかー!わざわざ来てやったんでやんすよー!ねぇアニキ?」

プンスカと文句をいうミジンコ。



「そうだぜ。貴重な日曜日だってのによ。俺たちもお人好しだぜ。ガハハ(笑) 」

シシ丸が大口を開けて笑う。



「あの、あたしでよければ、と、思って…」

モジャ消失の報を聞き、きのこみたいなオカッパ頭のコナベちゃんが捜索のために駆けつけてくれた。



「なんだよ……コナベっちなんかが来てもしょうがねーじゃん。」

シシ丸が悪態をつく。


「コラ!何てこと言うんだよ!コナベっち、来てくれてありがとう!!」

ユメちゃんがお礼を言った。





「あれー?ナルキは来れないでやんすかー?」


「ナルキくんは家も遠いし、休みの日はいろいろと用事がありそうだから…」

申し訳無さそうなユメちゃん。


「それじゃあオイラ達が暇人みたいじゃないでやんすか!!」


「そ、そういうわけじゃないけど…」


「じゃあコンチは?キウイは?」


「コンチくんは法事だってさ。キウイちゃんはバレーの試合があるんだよ。」


「ったく、どいつもこいつも!んで、オイラたちだけで探すでやんすかー?」


モジャ捜索隊隊長オセロッチのメガネがキラリと光った。


「いや、まだ声をかけてないクラスメイトはたくさんいる。なるべくたくさんの人にモジャが消えたことを伝えて見かけたら連絡をもらえるようにするんだ。あわよくば捜索隊に加わってもらう。」

「なるほど、そうこなくっちゃでやんすねー!」

「一人はこの捜索本部に残って連絡係をしてもらう。手当り次第に誰でもいいから電話をかけてモジャの情報をすくい上げるんだッ!!」


「その役目はオイラが引き受けるでやんすー!これでもオイラは顔が広いでやんすから!他のクラスの連中にもお願いするでやんす!!」

ミジンコが自分の胸をバンッと叩いた。

「頼んだぞ!ミジンコ!」

オセロッチはミジンコにクラスの連絡網を渡した。


「僕たちは捜索本隊として捜索を行う!ユメちゃん、町の地図を広げてくれ!」

ユメちゃんがタウンマップをテーブルの上に広げた。

「モジャが消えたのは昨日の夜から明け方にかけてだ。あの短い足で移動できる距離はたかがしれてる、この町内にいることは間違いないッ!」

オセロッチは定規でテーブルをペシンと叩いた。


「僕たち本隊は二手に分かれて捜索する!僕とユメちゃんはここから東側、薬師筋から三ツ目通り当たりを捜索する!シシ丸とコナベっちは西側、追手門公園からサンキーマートまでを頼む!!」



「おし、まかせろ!」

頼もしいシシ丸。

「わ、わかったよ…」

頼りないコナベっち。




「必ず僕たちの手でモジャを見つけ出す!!わずかな手がかりも見逃すなぁッッッ!!!!」

オセロッチ隊長の激が飛ぶ。

「「「おーーーーっ!!!」」」


かくして、モジャ捜索がはじまった・・・。


(つづく)



☆白黒★オセロッチ! 次回 2022年2月6日更新

☆白黒★オセロッチ! 第1話はコチラから



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