第12話 『春うらら!オセロッチの新学期!』
☆白黒★オセロッチ!
【前回までのお話】
米国からの刺客、ミスターカリフォルニアをやっつけたオセロッチ。天才オセロ少年も普段は普通の小学生。今日から6年生がスタートする!
前回
第12話 『春うらら!オセロッチの新学期!』
今日から新学期だ。
オセロッチは今日から小学6年生になる。
桜の花びらが舞う通学路を、オセロッチは走っていた。
「(新学期早々寝坊するなんて!僕ってばツイてないぜッ!!)」
校門の前に立っている校長先生が見えてきた。
「遅いぞー!オセロッチ!」
チャイムと同時に校門にすべり込んだオセロッチ。
「あぶねぇ!遅刻するところだった。」
へへんッと言って、指で鼻をこするオセロッチ。
「まったく新学期早々けしからん奴じゃわい!お前のクラスは6年2組だ!さっさと行かんか!」
タッタッタと言ってオセロッチは走り去った。
「(6年2組かー。いったい誰がおんなじクラスなんだろう?)」
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がらがらがらーと戸を開けるオセロッチ。
「遅いぞッ!オセロッチ!」
とユメちゃんが言った。
「あ!なんだよユメちゃん、また一緒のクラスか!」
「なんだとは何よ!」
ユメちゃんはぷーっとほっぺたを膨らませた。
「あらオセロッチ君!また同じクラスね!よろしくね!」
カヲル子ちゃんが陶器のような美しい白い肌で言った。
「か、カヲル子ちゃん!!!よろしくッ!!!!!!」
「なんだよ!ずいぶん態度が違うな!」
ユメちゃんはぷーっとほっぺたを膨らませた。
と、そこへ
「怒った顔もステキだねぇ~ベイビーたちぃ~」
といってユメちゃんのほっぺを指でつっついた長身でサラサラヘアーの美少年は、韓国系大企業グループの御曹司で学校一のイケメン、キム・ナルキだった。
「き、きみは学校で一番のイケメンでキムグループの御曹司、キム・ナルキ・・・!?」
と、そこへ
「うるせーぞ!!!お前ら!!」
といって大声で怒鳴ったイガグリ頭で巨体の少年は、このカモメ第3小学校でケンカ最強のガキ大将、シシ丸だった。
「き、きみはこの学校でケンカ最強のガキ大将、シシ丸・・・!?」
と、そこへ
「そうでやんすね!アニキ!」
といって、シシ丸の影からひょっこり出てきた出っ歯で小柄な少年はシシ丸の舎弟、ミジンコだった。
「き、きみはシシ丸の舎弟、ミジンコ・・・!?」
「(ひとくせもふたくせもある連中ばかりじゃないか・・・)」
と、そこへ
バシイイイィィィンッッ!!!
と、竹刀で教卓を叩き割る音が教室に鳴り響いた!
「お前らぁぁぁぁ!!!いつまで喋ってんだあああぁぁぁッ!!!!!」
真っ赤なジャージに目が覚める様な金髪…
元暴走族の担任の先生、“ヤンセン”の声がこだました。
「よりによって担任が元暴走族のヤンセン!?」
オセロッチは肩をすくめた。
「(こ、これはいったいどんなクラスになるんだぁ・・・!?)」
オセロッチはやれやれといった感じでため息をついた。
(つづく…。)
(動乱の小学6年が、幕を開ける…。)
次回 ☆白黒★オセロッチ! 第13話『勝て!オセロッチ!勝負はいつでも正々堂々だ!!』
☆白黒★オセロッチ! 第1話はコチラから
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