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宿の犬

 わたしは散歩している他所様の犬にもつい目を合わせてしまいます。飼い主さんが触っても大丈夫な方の場合、アイコンタクトにより犬がわたしの方に近づいてくると触らせてもらいます。犬によっては目線を送ってもまったく無視されます。
 寄ってくる犬は人に触られるのが好きで、自分のことを見る人はちやほやと可愛がってくれるとわかってます。たまに自分が可愛いと自認しすぎて犬が苦手な人にも近づいていく犬もいます。昔泊まった宿ではそこで飼われている犬が自由に建物内を歩いていました。犬が建物内をふらふらしている情報は宿の予約時には気づかなかったのか記載がなかったのかわかりませんが現地で初めて知りました。予約の時に畳で布団を敷く2階の部屋と1階のベッドの部屋が選べましたが、泊まるときは布団で畳の方が好きなので2階の部屋を予約しました。しかし、夕飯のとき隣の席になった別のお客さんに「部屋のドアをちゃんと閉めてなかったら犬が部屋の中に入ってきてびっくりしたんですよ」と自慢されたのです。
 「犬は2階にはいかないみたいですよ、階段苦手みたいで」と言われました。犬が部屋に入ってくると分かっていたら1階の部屋にしたのにと、かなり後悔しました。

 犬を触らせてくれる人がお世辞で「あらー、犬好きな人わかるのよ」などといってくれますが、そんなこともない気がします。この宿の犬も、帰り際に靴を履いてる女性の傍に寄っていき隣に座り匂いを嗅いだり構ってくれるの待ってるようすでした。しかしその子は犬に目線を向けず靴紐を結び終わると犬にさわることなく帰ってしまい、犬はそのまま玄関から外を見ていました。
 犬が寄ってくのは犬ウエルカムな犬好きだけじゃなく、犬に興味ない人にも距離を詰めてく気がします。
 わたしの母も動物に特に興味のない人で、姉の飼ってた猫はわたしとは打ち解けるまで時間かかったのですが、母には猫の方から近づいていきました。自分に全く関心を示さない人間の方が触りたがる人間より安全と思う人見知りな猫だったな。

2014年の9月の写真です
2014年の9月の写真です
和む背中
振り返る
いっぱい犬撮ったり撫でたりしてたら宿の方が芸を見せてくれた
餌をのっけてマテの姿勢
パトロール
玄関の外見てる
廊下に立つ姿がとても絵になる
通常のメニューに含まれているウニ
この日は雲が多くて夕焼けむりかなと思ったのにこんな綺麗な色が見えた

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