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一挙に1億ダメージ!? 興奮を生み出すゲームステージ設計の秘密

ゲームのプレイで、大ダメージを叩き出す快感を覚えていますか?
『逆転オセロニア』で人気のステージ「ダメージチャレンジ決戦」では、
最高約1億ダメージもの破壊的数字を繰り出して楽しむことができます。
このステージが出来た秘密を、設計者に語ってもらいました。

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こんにちは!『逆転オセロニア』運営チームでプランナーを担当している、ひろと申します!チームは「バトル」と「新機能開発」を兼務しており、普段はステージやコロシアムを設計したり、プレイヤータグなどの新機能の企画開発をしたりしています。

今回のnoteでは、ダメージチャレンジ決戦、通称「ダメチャレ」の誕生秘話について、ステージを制作した私の目線からお話しさせていただきます。

1. 誕生したキッカケ

時は2019年。

私は回復耐久デッキを相手に戦っており、その盤面はほぼ全てのマスを取られたと言っても過言ではないほど制圧されていました。

「あー。また負けたわ。」

そう思っていた矢先。ファヌエルの召喚駒「エスペランサ」が自分の駒の良い位置に召喚されたおかげで、複数ラインのコンボが決まり、大ダメージが出せたのです。

“コンボラインが複数あればあるほど、どんどん驚異的な大量のダメージを出すことが出来るーー”

この出来事をきっかけに、エスペランサがどこに召喚されるかによって喜怒哀楽を感じるようになった私は、

「あ、これソロプレイの決戦で出来たら面白いんじゃない?

と閃き、試しにステージとして制作してみることに。これが、ダメチャレのはじまりでした。

なので最初に出来たダメチャレのステージは、竜デッキで倒す形ではなく、召喚駒でコンボ導線を作りながらクリアするステージでした。

ちなみに、竜デッキでクリアするステージが生まれたのは、チャージ竜デッキで複数ラインのコンボが決まった動画がTwitterで投稿されているのを見て

「おおお。すげえ。これ参考にできないかな……。」

と思ったのがキッカケでした。パクった訳ではありません。(?)

2. ステージ確認でビビりまくり

普段ステージを制作する際は、イベントを設計するプランナーから「こんなステージにして欲しい」というオーダーをもとにする事が多いです。しかし、ダメージチャレンジに関しては自分で勝手に制作していたので「こんなステージ作ったんで、リリースしましょうよ!」と言い出すタイミングが難しかったです。

敵を倒すことが目的ではなく、自分が大ダメージを出すことが目的となる。そんな今までとは全然違う思想に基づくステージだったので、オセロニアンの皆さんの反応も心配ですし、レビュー(確認依頼)を通すバトルチーム内の反応も心配でした。

度胸のある人ならそんなことは平気で提案できるかと思うのですが、私は教室のクーラーが寒くてもなかなか言い出せなかったような小心者なので、ステージを確認してもらう際にいろんな葛藤がありました。

「これまでの敵HPは2万前後だったのに対して、
私が今から提出しようとしている敵HPは1,000万。
数値にして従来の500倍

多すぎる。

あまりにも多すぎる。

頭おかしいと思われないだろうか。」

という葛藤がありながら、もう既に頭おかしいと思われているだろうから大丈夫!と開き直り、満を持して確認依頼に踏み切りました。

個人的には面白いと感じていたので

「確認してもらうなら堂々と見てもらおう!」

と決意。
なのに、いざ見てもらう際には

「試案なんすけど・・」

と脊髄反射で言った時は、”俺って本物の小心者なんだな……”と痛感しました。

余談ですが、オセロニアのステージは長時間かけて制作するので、作品に近い感覚になるんですよね。なので、ステージ確認してもらう時は「どんな反応されるか」と不安になり、心拍数は上がりがちです。他のメンバーに確認したことはないですけど、私のスカウターが正しければ、みんなも心拍数が上がっています。

イラストレーターでいうと、自分の書いたイラストの評価を聞く感覚に近いかもしれないです。

そんな背景もあり、ステージを確認してもらっている最中は、心臓バクバクで血行が良好になりました。

確認してくれた人の反応は

「確認終わったよ。面白かったよ。(笑)」

…………!

(良かった……。我天才なり。)

という気持ちを抑え、

「じゃあこの路線でHP調整しますね。」

と言ったのを、今でも鮮明には覚えていませんが多分こんな感じの流れだったと思います。

3. ついにリリース

HPの調整も終わり、2019年4月のエイプリルイベントでついに初めてダメージチャレンジをお披露目することに。

企画段階では「竜デッキ」と「神デッキ」でクリアできるステージをそれぞれ制作したのですが、当時はチャージ竜を活躍させる場を提供したかったということもあり、まずは「竜デッキ」でクリア出来る方のみリリース。

今までコラボイベントの機会など、数々の重要なステージを制作してきました。そんな中で、リリースの時の心情は「ワクワク感」って言うより、どちらかというと「不具合起きないでくれ。。頼む。。神よ。。。」みたいな気持ちの方が多かったんですけど、今回のダメチャレは、不思議と純粋に公開へのワクワク感がありました。

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(初リリース時のバナー。当時は「ダメージチャレンジ」とはうたっていませんでした。)

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(盤面)

リリース後は、TwitterやYouTubeでオセロニアンの皆さんの反応を確認していましたが、想定していたより反響が多く、すごく嬉しかったのは覚えています。

ステージって難しいと「難しすぎる!」って言われますし、簡単だと「簡単すぎる!」と言われるので自尊心ポイント(JP)が減りがちなんですけど、ここでは「面白い!」という反応が多く、JPを回復させてもらいました。

余談ですが、「盤面ってどうやって作ってるの?」って2年に1回ほど聞かれるので簡単にご説明します。

◆ダメチャレ盤面の作り方
ダメチャレのステージは、最初に最後の形を作り、そこから逆算して駒を配置していきます。

↓簡単に言うとこんな感じです。

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③④の工程でうまくコンボラインを確保できず、結局成立しない事があります。その際は、「これ土台がゴミだったわ。」と2時間前の自分に全て責任を押し付けて、①に戻ります。そうする事でJPが保たれます。

調整を繰り返し、完成した時は実験に成功したような気分になるので、ステージ制作は奥が深い気が勝手にしています。制作は毎回、面白いです。

ダメチャレ以外では、2020年3月にリリースした「ご乱心!図鑑No.1500からの挑戦状」という、詰めオセロ的なステージを制作した時は、何回も土台から作り直したので「2時間前の俺」が大量出現したんですけど、楽しかったです。

▼「ご乱心!図鑑No.1500からの挑戦状」の盤面

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9ターンで全部黒駒にできれば勝ち

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全部黒駒にしたので勝ち!
(※画像は開発環境のものです)

謎解きゲームのような感じだったので、ダメチャレとまた違った面白さがあって、個人的には気に入っていました。こういったテイストのステージも、またどこかで制作したいなと思っています。(需要があれば。(笑))

4. ダメチャレ攻略情報

noteを読んでくださっている方なら今さら不要かもしれませんが、個人的にオススメの攻略方法を紹介します。

■竜デッキの場合
フィニッシュするターンに合わせて、時限バフスキルが発動するように駒を配置していき、最後は闘化ノイレでフィニッシュ。

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こんな感じの編成がオススメです。

助っ人は、竜闘化のオルロ・ソルシエの一択です。異論は認めません。もし、竜オルロ以外を上げるとすれば、ケツァルコアトルです。ダメチャレで活躍する説を提唱します。持っている人は真の姿を確認してみてください。

■神デッキの場合
召喚キャラをコンボ導線上に召喚させるために、ファヌエルをリーダーにして引きの順序に振り回されないような安定性をもって、挑戦しています。

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安定性ではなく最大ダメージを叩き出すことに挑戦したい場合は、ニューイヤー・蘭陵王をリーダーにする事をオススメします。
助っ人は、ジゼルの一択です。私は毎回フレンドのジゼルを酷使しています。

神デッキで挑む用のダメージチャレンジの場合は、盤面上に実はファヌエル置き場を作っているので、大ダメージを与える場合はファヌエルがいると、存分に活躍してくれます。

駒バンクの住人、織姫もこのステージに限っては猛威を振るいます。心なしかデッキ編成されている織姫が嬉しそうに見えます。

5. お礼の言葉

普段、あまり運営側からメッセージを発信する機会がないので、この場を借りて言わせてください。

ダメージチャレンジをYouTubeやTwitterに投稿してくれている方、ありがとうございます。
(楽しんで遊んでいる方ももちろんありがとうございます。)

・1億ダメージ与えた動画
・寝ながら果てなき挑戦者を獲得した動画
・完全初見でクリアした動画

など、楽しみながら拝見させていただいています。( ^ω^ )


感謝のお礼として初回クリア報酬を星のかけら3,000個にできないか、けいじぇいさんと相談しておきます。

運営チーム バトル・新機能開発担当 ひろ

〈次回の配信予定日:2021年1月上旬〉


ー ー ー ー ー ー ー ー ー

(最後に、note運営班から)

オセロニアンの皆さん。
2020年7月1日に始まった「逆転オセロニア 運営note」を読んでいただき、ありがとうございました!

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この場で発信させていただいたメンバーはまだほんの一部ですが、来年も様々な領域の担当者からチームのテーマである「共創」の思いを胸に、オセロニアンの皆さんに楽しんでいただけるような内容をnoteを通してお届けしていきたいと思っています。

運営チーム一同でさらに精進して参りますので、引き続きまして『逆転オセロニア』をよろしくお願いいたします!


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