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【謹賀新年】今年もキービジュアルができました。

ゲームタイトルの“顔”ともいえる、「キービジュアル」。
どんなことを考え作られていくのかーー担当メンバーにその裏側を取材しました。

ー お二人の役割を教えて下さい!

たんぬぅ:新機能開発チームでディレクターをしており、今回のキービジュアル制作でも指揮を執りました。

こめ:私はアートチームに所属し、普段はディレクションなどをしております。今回のキービジュアルでは、ディレクションから実際にイラストに描き起こして完成させるまで、全て自分が担いました。

1. 「キービジュアル」って何?

ー そもそもキービジュアルって何なのでしょうか?

たんぬぅ:私たちは、オセロニアンの皆さんに変化を伝えるためのものとして捉えています。この何らかの変化を感じてもらうにあたって、やっぱり「ビジュアル」が一発でインパクトを与えられて一番心に刺さるというか、変化を感じ取ってもらいやすいんですよね。長く運営しているタイトルでもあるので、節目にあたる年始のタイミングで更新をしています。

こめ:アートチームとしても、ビジュアルを通して「今年もまた新しく始まったな」「ここから先一年もきっと盛り上がっていくな」というようなものを感じてもらいたいと思っておりーーオセロニア運営からの年賀状のような位置付けで考えています。

2. 「キービジュアル」はこうやって作る!

ー では、そんな運営からの“年賀状”、今年分はいつから始まりましたか?

こめ:2022年8月半ば、たんぬぅさんをはじめとする運営チームのディレクター陣から、私たちアート担当に向けたオリエンテーションがありました。ここで、「こういうビジュアルに仕上げてほしい!」というオーダーをもらいます。認識すり合わせのために、ミーティングをみっちり行いました。

たんぬぅ:まずはディレクターの自分から、キービジュアルの中で最も表現したい“テーマ”をお伝えしました。それはズバリ「原点」

『原点』というコンセプトから出発し、『逆転オセロニア』のバトルの面白さ、ハラハラ・ドキドキのドラマチック逆転バトルを表現したキービジュアルにしたい、という気持ちを込めています。

こめ:ここでオーダーされたことは主に以下です。

・「白の大地」と「黒の大地」の両方を登場させたい
・2つの大地の対比を、見たことがないような構図でダイナミックに表現したい
・明るい印象とともに、8年目を迎えるオセロニアに対して「未来への期待」を感じてもらいたい
 →2つの大地がこれからどんどん広がっていくような、ワクワク感を伝えたい

キービジュアルは縦と横どちらでも使えるレイアウトで完成させますが、まずは一番多い用途にあわせて、横長バージョンから制作開始。いただいたイメージから素直に描き起こし、ラフを切ってみました。

奥行きを表現したかったため、雲は舞い、地面はオセロの白と黒の盤面が剥がれ出るように描き起こしました。

また、これからキャラクターを対決するような配置にしていくにあたって、バトル感が強すぎるとシリアスさが出てどうしても暗くなってしまうので、明るさにはこだわりました。「白の大地」は色合いの温かみ、「黒の大地」は暗いけれども、暗いからこそ星が綺麗に見える夜空を描くことにこだわりました。

また設定面で「オセロニア界においてこの背景はどの場所なのか?」についてですが、「実際に白と黒が境界線のように切れている世界があるかもしれない」ーーそんな気持ちで描き起こしています。

「どうしたら勢いが伝わるか」と試行錯誤し、斜めの構図なんかも作ってみていますよ。最終的には、いろいろなシーンで使用しやすい「左右対称」に決まりました。

3. キャラクターの配置

ー キャラクターはどのような意図で配置していったのですか?

こめ:まず、「白の大地」「黒の大地」にそれぞれ住んでいるキャラクターを、鏡合わせの構図で配置しました。まるでこれから剣を交えてバトルを始めるような、下から上に向かって煽るように勢いがあるようなイメージです。ちなみに、メンバーとしては、ギルガメッシュがガチムチで肉体が映えるので、目立って戦わせたいなと思い、手前に置きました。エンリルちゃんは軽快に浮いているイメージがあったので、奥に配置しました。

たんぬぅ:ガチムチ!(笑)

こめ:今回のキービジュアルはキャラクター数が少ないのですが、結果的に良かったなと思いました。背景の密度感が出て、スッキリと伝えたいことを伝えられる構図だったので思い切ったのですが、当たりでした。

ー これら2つの大地やそのキャラクターたちは、ゲーム内ではどう登場していくんですか?

たんぬぅ:メインは、新シーズン開幕のタイミングです。まずは2023年1月に開始した「2023 1st SEASON」では、左側の白の大地から「ギルガメッシュ」「エンリル」が出てきています。

今後の新シーズンや超駒パレードで登場するキャラクターについても、ぜひお楽しみに!

4. キービジュアルからできる「ホーム背景」

ー 今回、「ホーム画面」の背景も新しくなっていますよね!

たんぬぅ:そうなんです!ホーム画面の背景も、同じく記念すべき新章開幕を飾るべく一新しており、制作はキービジュアルと同時に着手してもらっています。

ー ん?「同じタイミングで着手」ということは、キービジュアルを流用しているわけではないんですか?

たんぬぅ:そうです、同時並行で異なるものを制作しています!

こちらもキービジュアル同様にかなり精密なイラストで、オセロニアンのみなさんが今年一番長く見る画面、いわば顔になる大切な背景になりますので、早くから着手してもらっているんです。

ホーム画面上ではかなり切り取られてしまいますが、
実際には広々と描いています。

コンセプトは、キービジュアルと同じテーマで、背景を白の大地の世界観・黒の大地の世界観に分けた点。よく見ると、わかれている境目が交わっていてかなり綺麗ですよね。今までは中央に何かしら目立った建造物を置いていたのですが、今回は無く、空で交わる白と黒の境界線が美しく見えるような形にしてもらいました。

もう一つは、トラディショナル感というか、伝統的な感じです。これは先にお伝えした今年のテーマ「原点」に合わせていて、古代ローマ時代にあったコロシアムのように「繰り返される戦いのために、幾度も手入れをして使っている歴史ある闘技場」をイメージし、配置してもらうことにしました。

この競技場がオセロニア界のどこにあるかというと、「白の大地」と「黒の大地」の境目付近に浮いている小さな浮島にあります。ここでは、白の大地世界と黒の大地世界の住人ーー長年のライバル関係にある両者が、お互い大きなものを背負って戦うときに使用する場所となっています。

ー そんな設定が……!ここは因縁の対決で使う、大事なコロシアムだったんですね。

ここでは、実際にイラストを一から担当された、高橋さんにお話を伺うことができました!

高橋:高橋です。今までのホーム画面にあった闘技場は、立派で大きく風格のある建物でした。今回はそれとは異なる形で新たなイメージを色々と模索していてた所、イタリアのシチリア島に実在する古代ローマ時代の「円形闘技場跡(Anfiteatro Romano)」をたまたまテレビで目撃したことから、このイメージに決まりました。公園内にある遺跡に芝生が生い茂り、自然の地形に溶け込んだ印象です。これまで客と距離感があった闘技場とは異なり、恐らく戦いもかなり間近で観戦できたんじゃないかと思うような、オープンな感じですね。
空は、キービジュアルよりもさらにファンタジックに。実際にはありえないのですが、青空と夜空が入り混じり、お互い拮抗して空までも戦っているような印象を与えたい、という思いからです。

ホーム画面は1年中見るものなので、キービジュアルよりもさらに「明るいイメージ」には制作陣みんなで最後までこだわりました。たとえば、夜空側の星のキラキラ加減などです。

ー 最後に、読者の皆さんへお伝えしたいことをどうぞ!

たんぬぅ:オセロニアを開くたびに「綺麗だなあ」と思うほど、私自身お気に入りのキービジュアルとホーム背景です。キービジュアルは公式サイトから「ファンキット」としてダウンロードできるので、是非オセロニアンの皆さんにも自由に活用いただけたら嬉しいです!

こめ:新しいKV、ホーム画面はいかがでしたでしょうか。タイトル画面と横長のキービジュアルでまた違った見え方になるので両方とも楽しんでいただけたなら幸いです。

高橋:自分からは「ホーム画面」について、建物がなく抜けた印象の通り、細部まで見やすいと思うのでぜひじっくり観察してほしいなと思っています。

たんぬぅ:昨年に入った新機能で、「ホーム画面」がキャラクター+背景だけのシンプルな表示にもすることが出来るので、ぜひやってみてくださいね!

高橋:あとは、小ネタなのですが……。お花が咲いた綺麗な場所ということもあって、実はフェアリーたちも遊びに来ているんですよ。

ー えっと、ホーム画面にフェアリー?(ぽかん)

ハッ!!いる…!!!!wwww

高橋:誰か気付いてくれたら嬉しいなと取り入れてみた、お遊び要素です。肉眼ではほぼ見つけられないと思いますし、一度スクショなどで画像にして拡大してやっと見つけられるか、くらいの大きさです。あまりにも小さいので、ドットで表現する必要があり、ちゃんとフェアリーに見えるように描くのは大変でした……。皆さんのお手元でもぜひ発見してもらって、SNSなどで報告していただけたらとっても嬉しいです!


『逆転オセロニア』運営
     担当:たんぬぅ(新機能開発チーム)
        こめ(アートチーム)
        高橋(アートチーム)
インタビュアー:こりん(コミュニティチーム)

〈次回の配信予定日:2023年2月〉

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