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「ロイヤルバトル」の生みの親に聞く、隠された裏設定とは?

2022年5月15日から、『逆転オセロニア』の新たなバトル「ロイヤルバトル」の正式版がスタート!

1vs1の2本先取で戦う「BO3」形式が導入されました。
今回は、その生みの親とも呼べる担当者に、隠された裏設定などを中心にQ&A(質疑応答)式でインタビューをしてきましたよ!

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ちなみにたんぬぅさんと言えば、深夜メンテの記事を書いた方。

こちらの1周年記事でも触れましたが、この記事、noteを開始して1年間の中で最も読まれた記事なんです!

ー 記事の反響を受けて、ご感想は?

たんぬぅ:めちゃくちゃありがたかったです!特に、この記事をお知らせしたいちこツイートへのリプライや、引用ツイートなどに「いつもお疲れ様です」「裏側でこんなことしてるんですね」とコメントいただいているのを見て、じーんときたというか。純粋にすごく嬉しかったです。一応、そこそこ時間をかけて丹念に書いたので、届けたい内容がちゃんと届いてよかったなーと思いました。

ー オフィスから覗ける明け方の空が印象的でしたが、今も深夜メンテの対応をしてるんですか?

たんぬぅ:今でもずっとしています!ただ、当時はオフィス勤務でしたが、その後リモートワークに切り替わり、現在は自宅から対応しています。

ー 肉詰めピーマンは食べてますか?

たんぬぅ:いや……肉詰めピーマンは作るのが大変で、頻繁には作ってないです。

ー wwww

1. 名前のひみつ

ー はじめに「ロイヤルバトル」の名前について!なぜこの名前にしたんですか?

たんぬぅ:今回の新モードは、“上級者の戦い”を目指していました。実は、ゲーム内では「巧者の集い」と呼んでいます。

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参加条件として、シーズンマッチ「ダイヤC」以上あるいはカップ戦「カリスマ」以上の経歴を持った必要があるほか、実際の対戦ルールやデッキ構築制限も厳しい。そういった制限もクリアすることができる「上級者のプレイヤーに向けた対戦形式」であることを感じてもらうにはどうしたら良いかーーそれを考えた末、他とは違う特別感として、王宮をイメージした「ロイヤル」との名前をつけることにしました。

もう一つ重要な観点が「略称」ですね。シーズンマッチは「シズマ」、旧クラスマッチも「クラスマ」と呼びやすい呼称になっていたので、今回も縮めても呼びやすい名前にすることを意識しました。今、オセロニアンの皆さんには「ロイバト」「ロイヤル」と呼んでいただいているのをよく聞くのですが、実は自分ははじめの提案会議で

「ロイヤルバトル……、ロイバでいきます。

って宣言したんです。なので、運営チームは皆「ロイバ」と呼んでいます。(笑)

シーズンマッチの「シズマ」や「カップ戦」と語感が違うような言い回しにしたかったのも、こだわりの一つです。例えば、”〜マッチ”は「被るな!」とか、”〜カップ”も「カップ戦と被るな!」とか……色々と悩みまして。

ー じゃあ、他にも候補はあったんですね?

たんぬぅ:たくさんありましたよ!例えば……

▼ボツ案たち
・スターリーグ(呼び名:スターリーグ、スタリ)
・スターアリーナ(呼び名:スタアリ)
・プラウドバトル(プラバ)

・BO3バトルリーグ(呼び名:リーグ)
・BO3バトルアリーナ(呼び名:アリーナ)
・BO3バトルスタジアム(呼び名:スタジアム)

・レートバトルリーグ(呼び名:リーグ)
・レートバトルアリーナ(呼び名:アリーナ)
・レートバトルスタジアム(呼び名:スタジアム)

・マスターリーグ(呼び名:マスタリ)
・マスターアリーナ(呼び名:マスアリ)
・マスタースタジアム(呼び名:マススタ)

・ロイヤルリーグ
・ロイヤルマッチ
・ロイヤルアリーナ
・ロイヤルレートバトル

こうやって見るとだいぶ迷走してますけど(笑)、“オセロニアらしさ”も重要な決めの要素でした。

ちなみに小ネタですが……。ロイバには「階級」があり、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ〜Ⅴのローマ数字で表しているんですが。私はじめ、「α(アルファ)」「β(ベータ)」「γ(ガンマ)」「δ(デルタ)」「ε(イプシロン)」にしてたんですよ。そしたら周りに「ムズすぎwww」と言われて、しぶしぶ変えました。普通のやつに……。

ー wwww

2. デザインのこだわり

ー デザインのコンセプトを教えてください!

たんぬぅ:意外と気づかれていない部分なのですが……!まず、基本カラーは黒基調でシックな感じにまとめてみました。オセロニアを一番イメージしやすい白と黒は、それぞれ取り入れたくて入っていますね。

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右「シーズンマッチ」と比較すると、シックな雰囲気になっているのがわかりますか?“高貴で厳かな感じ”を出せるような色合いにしました。

ー アイコンの意味は?

たんぬぅ:メインアイコンの背景は、同じくシックなカラーの系列でとしました。テーマである高級感に合わせて、王族が住んでる城をイメージしたことから、色々なモチーフの中で城に飾ってある垂れ幕を引用しています。

アイコン拡大

また、上級者向けの「ロイヤルバトル」らしさということで王族の冠っぽいものも、いたるところにモチーフとして登場しています。

ー なるほど。あとは、ロイバといえば特別衣装の報酬駒!キャラクターのイラストには「剣」や「王冠」が取り入れられているようですが?

たんぬぅ:そうです。パッと見たときに、すぐに「ロイヤルバトルの駒だ」とわかるようにしたかったため、取り入れました。そうすると「ロイヤルバトル勢、または上位勢」の証明になり、皆の意識が統一できると本人もドヤれるし、嬉しいんじゃないかなと思って。全員同じ部分でいうと、オセロニアらしい白と黒の衣装を身にまとっています。並べてみるとお揃い感がちゃんと出てるんですよ。

「王冠」は、いたるところに登場させているので、キャラクターにも同じくデザインされています。

ロイバ2

「ロイヤルバトル」キャラクターは、今後も数ヶ月おきに登場する予定なのでお楽しみに!

3. バトル設計のポイント

ー そういえば、なぜ月の真ん中のタイミングから始まるんですか……?

たんぬぅ:15日始まりにした理由は、過渡期とずらしたかったからです。「シーズンマッチ」や「カップ戦」、「白の塔」など、オセロニア内の様々なコンテンツがちょうど「月末に終わる」サイクルなので、同じサイクルに合わせてしまうと一番頑張り時な最終日も近くなってしまい被るため、ずらしたくて。月末時期に、追い込みをこれ以上増やしたくなかったんですよね。

ー それでは、いよいよ核心へ……。ロイヤルバトルといえば「BO3形式」のバトルになりつつあるように思いますが、これはなぜなんですか?

たんぬぅ:そもそも、ロイヤルバトルの企画を生み出した意図に繋がる部分です。

まず第一に、「”上級者の戦い”ならではのオセロニアの面白いところを凝縮したコンテンツ」を作り出したかったんです。つまりそれは何かと言うと、「自分の戦略で勝つ」ことだと思っています。

勝敗後の後味として、例えば「相手が駒投げしてきた」「対面が悪かった」など自分にはどうにもできないことを理由に感じて負けるのではなく、同じ“負け”でも、「プレイスキルが及ばなかった」「デッキ読みが足りなかった」など負けた時に”自分の実力で負けた”という納得感がある状態を成立させたかった。これが上級者の戦いにおいてオセロニアが面白い状態ではないか、と定義しています。

この「敗北した時の納得」を少しでも出すために、6デッキ持ち寄りのBO3形式にすることにしました。BO3にすると、最低2戦、最大3戦のデッキを持ち寄る必要がある。デッキ編成にあたって相手にも同じ制約があり、デッキ読みが発生した上で戦うことになるため、勝敗への理由に納得感があるように思っています。

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ー デッキルールの設定については?

たんぬぅ:まず、上振れ(突飛した強さ)がないよう、コストを公式大会のルールとしても採用されている180とし、オーラスキル制限、S駒2枚までの制限をしたり、「アポロン」などのリーダー指定駒を作ったり……納得感のない負けがないよう制限しました。これは個々のプレイスキルがフィーチャーされる環境を作るためです。

ー 同キャラ編成制限を入れている意味は?

たんぬぅ:制限を入れないとデッキに使われる駒がパターン化されてしまうと思っています。例えば、強い駒って色々なデッキに入り得るので、デッキに入る上位16体の駒をより固定化してしまうことになるんです。例えば「エンデガ」「ヴァイセ」などがわかりやすいかもしれません、色んなデッキに入れられるじゃないですか。

ー 確かに!

たんぬぅ:制限を設けることで逆に編成が多様化すると思っています。例の「エンデガ」でいうと「この6つのデッキの中で、切り札のエンデガをどこ入れよう?」と、普段は考えない新しい路線の思考が発生しますよね。そのように、各プレイヤーの趣向や戦略によって「1つの駒がどう差配されるか」が肝です。

ー ちなみに、なんで「降参機能」を入れたんですか?

たんぬぅ:これは、普段は講じない全3戦を強制しているので、仮に途中で戦意喪失してしまった時に、ダラダラと試合が続くよりも潔く降参ができる形に、“ロイヤルバトルだけは特別に”割り切ることにしました。また、故意ではなく通信が落ちてしまった時にも、バトル終了後に「降参」扱いにすることで、落ちていない相手側もだらだらとやり続けなくて済む、というメリットもあります。

4. 好きなところは……

ー 正式版をリリースしてみて、いかがでしたが?

たんぬぅ:まず、ざっくりとですが……参加人数やバトル数が、正式版の前と比べて3倍にも増えたんです。よりたくさんの人に何度も楽しんでいただけるようになって、本当に嬉しかったです!

ツイートもたくさんしていただいているのも、見ています。結果の報告ツイートも……すごくありがたいです。初めは正直、過疎ってしまうかな?と心配になったこともありましたが、徐々にシズマ上位勢など、猛者の方やもともと色んなコンテンツで楽しんでいる方が、しのぎを削る戦いをしていらっしゃるところを見て感慨深いというか。これからももっと盛り上がって欲しいなと思ってます。毎月ありますので、ぜひよろしくお願いします!

ー ちなみに、“生みの親さん”の成績は?

たんぬぅ:みんな強すぎて、全然勝てないよー(笑)自分ももちろんダイヤモンドマスターで、かなりバトルする方ですが、みんなすごいなって思ってます……。

ー ロイバで好きなところは?

たんぬぅ:「シャンシャーン」のシーンです。

ー ???

たんぬぅ:対戦開始のところですね!

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オセロニアンの方でも「そこが好き!」とツイートされている方をお見かけして嬉しかったのですが(笑)、ロイバはデッキを選択していない状態でマッチングするので、マッチング時の「シャンシャーン」はリーダー駒が表示できなくって。

そこで、各プレイヤーを象徴するようなお気に入り駒が登場。普段はリーダー駒が出てくるシーンなので、リーダーになりえないような可愛い子たち(偏見)が出がちです。

こういうこだわりもしっかり感じてくださって、「好き」という言葉を言ってくださるオセロニアンのみなさん、本当にいつもありがとうございます!モチベーションです……!

これからのロイバもよろしくお願いします!(好きな名前で呼んでくださいね☺️)

『逆転オセロニア』運営 新機能開発チーム たんぬぅ
〈次回の配信予定日:2022年7月上旬〉

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