先輩の世話は大変
今から2年ほど前、大学の先輩後輩でキャンプフェスに出掛けた時のこと。前の記事でも書いたが、「頂ロックフェス」というキャンプフェスだ。
このフェスに行くのは、毎年の恒例行事になっており、さまざまな波乱が巻き起こるフェスである。(それはもちろん私たちだけだ)
キャンプフェサー(キャンプフェス常連のことを勝手にそう呼んでみる)達の朝は早い。
朝4時、あたりはまだ静まり帰っている中、我々はごそごそと先輩宅から眠い目をこすり荷物を持って出てくる。(前日先輩宅へ宿泊するのはもはや恒例行事)
ハイエースに荷物をテトリスばりに詰めこみ ← 隙間がないということを言いたい。
そして5時頃ようやく出発する。
私は運転係で、車中は、みんな自分勝手に「腹が減ったからどっか寄れ」だの「眠い」だの「轟音のいびき」などとても騒がしいが、時間が過ぎるのがとても早いため、その騒がしさもなんやかんやで楽しいと感じているのだ。
そんなこんなで車中を期待感で膨らませ、約4,5時間かけて会場に到着するのだった。
まず会場に着いたら曲を流しながらビール片手にテントの設営。それが終わったら、ようやくライブ会場へ!!!
ライブ、酒、晴天、、、、、
「言うことなしっっっ!!」
ライブを見ながら、物販を見たり、お酒を飲んだり、ラジバンダリしながら
そんなこんな楽しい時間も過ぎ、夜も更けてきた。
トリのアーティストを聞き終え、我々はテントに戻る。
ここから楽しいキャンプの時間が始まるのだ。
みんな酔っ払いながらもちゃんと仕込んできた食べ物を調理していく、待ちに待った晩酌タイムだ!!
なぜかみんな料理が上手い。タンドリーチキン、唐揚げ、バンバンジー、焼き鳥などなど(なぜ鶏料理だけ?という質問は現在受け付けておりません。)
おいしいごはんとビールが進み、その日の出来事やベストアクトについて熱く語ったりし最高の時間を過ごした。
しかし、この先私の身にあんなことが起こるなんて、、、その時の私は知りもしない。
時計は12時を回り明日のためにみなテントに戻ったが、私は余韻に浸りたかったのと、まだ眠れなかったという事もあり外でぼーっとしていた。
それから30分経っただろうかタイミングで、我々が寝泊まりしているテントがごそごそと動き、真っ青な顔色をしたそれは、
完全に泥酔してるN先輩だ、、、、
その時からなんとなく嫌な予感が脳裏をよぎった。
挙句の果てその予感は当たり、N先輩は、テント出入口に急に泊り四つん這いになり、
胃にもたらし物をすべて暴発させた、、、、
「最悪だぁ、、、」そういいながら俺はそれを方付け、寒そうにしているN先輩を見て、イスに座らせ布団をかけてやった。半泣きでずっと「ごめんな」といっているのは少し可愛いなと思ってしまったが、なんせ片付けるのは一苦労。
しかもよく噛んで無いせいか、
タンドリーチキンの骨が出てきた……
おい、、Nよぉ、まぢでちゃんと噛めやぁ、、、
そう言っているうちに片付けも終わり、とりあえず水を飲ませてまたテントへ戻し寝かしつけた。(ただし私はベビーシッターではない)
朝を迎え、みんなが目を覚ました。朝ごはんの時間だ。
我々独自の文化なのだが、キャンプに来ると朝にハイボールを飲む。私がみんなの分のハイボールを作っているとそこに、N先輩が俺の方へ寄って来た。