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光る君へ 第四回 「五節の舞姫」

(写真は令和の大嘗祭だいじょうさいの際、皇居に建てられた大嘗宮。2019年皇居秋の通り抜けの際に筆者撮影)


はじめに

これまで4回の放送を観てきたが、こうしてほぼ勢いで長文の感想を書き始める程『光る君へ』の物語が面白いです。
このnoteを書いている2024年2月8日(木)現在、5話迄放送されましたがあっという間に引き込まれ、まさに「底なし沼にはまる」状態に。
近年、割と好きで観ている韓流はんりゅう時代劇に相通じるものもあるほか、宮廷政治に主要人物の恋愛模様も絡められて、毎回の放送が兎に角とにかく楽しみです。
では第4回もまいります。宜しくお付き合いの程お願い致します。

まひろと道長、再会したが・・・

前回の最後、まひろと道長は遂に再会。
これまで、互いに身分を偽っていた二人だったが、まひろは自分が藤原為時ふじわらのためときの娘だと明かす。
道長も己の身分を明かそうとするが、思わぬ邪魔が入る。

宣孝さん、登場。まひろの相談相手になる。

為時パパに外出を禁じられている筈の、まひろに、市女笠いちめがさを被せ、馬の後ろに乗せて送っていく。
結局、まひろは三郎(=道長)が本当は誰なのか分からず仕舞い。
更に、身分や政治に対するモヤモヤを、宣孝おじさんに話す。
父親には言えない悩み事を打ち明ける事で、宣孝さんとまひろの距離が少し縮んでいるように感じます。

師貞もろさだ親王、即位が決まる。

東宮様、実資さんに断られる

円融帝の退位が決まり、東宮である師貞親王の即位が決まります。
実直な仕事人である実資さんは、親王から即位後も傍で仕えるように願いますが、固辞。
親王の側近には叔父である藤原義懐ふじわらのよしちか(演:高橋光臣さん)や、為時パパらの姿も。
願いを聴いてもらえず、叔父に泣きつく親王。
あっ、被り物を脱がしちゃった!
実資さんに見限られる理由はそう言う所にある気がします。。。

左大臣家に侵入する盗賊=直秀! そして倫子姫の猫

倫子姫の住む左大臣家に、ある晩盗賊が侵入。倉庫にあったものを根こそぎ盗られてしまいます。
盗賊の一味の中に、顔を隠した直秀が。
散楽の一員=窃盗団らしい。
それにしても、直秀とはいったいどのような人物なのでしょう。
道長の正体も知っているし、まひろの家も把握していました。
まだまだ謎です。
盗まれた翌日、まひろは倫子姫のサロンでまたやらかしてしまうのですが、上手にフォローする倫子姫、本当に流石です。
ところで、今回倫子姫の愛猫が登場しました。当時高貴な方々は猫を飼うことが多かったそうですが、この愛らしい猫ちゃん、『源氏物語』若菜帖に出て来る、女三宮の愛猫のオマージュでしょうか。

詮子あきこ様の絶望

円融帝の怒り

帝の譲位に際し、道長の姉詮子は宮中に参内、夫である帝に会います。久しぶりの再会にワクワクするものの、円融帝はご立腹。二度と会わぬと一方的に別れを告げられてしまいます。
詮子はドン兼家の企みなど知るよしもなく、ただお慕いしている帝にお会いしたかっただけなのでしょう。
詮子は思わぬ濡れ衣を着せられ、絶望してしまいます。

詮子、父や兄と対立

右大臣家で宴の最中、怒り狂った詮子が乱入。父のドン兼家や兄道隆らととうとう対立してしまいます。
気になったのが、嫡男道隆。これまでは、優秀で清廉潔白な描かれ方をしていましたが、本当は真っ黒のよう。
道長は父と兄の仕打ちに納得できていない様子。
詮子さま、これから一体どうするのでしょうか。楽しみでなりません。

花山天皇の即位、「三郎」の正体

帝のねや

東宮師貞親王が即位。
日本史好きな皆さんがハラハラしていた、高御座たかみくらで女官を引き込むシーンは描かれることはありませんでした(代わりに雅信さんの台詞で説明)。
代わりに描かれたのは、帝と女御忯子よしこ(藤原斉信ふじわらのたたのぶの妹)との寝室での様子。
女御に対する帝の寵愛は、宮中の噂になってしまう程でした。

まひろ、五節ごせちの舞姫に

その年の秋。
左大臣家から、「五節の舞」の神事で舞を奉納する舞姫を出すことになりました。

「五節の舞」とは、その年の収穫を神前に奉納し食することで感謝する神事(新嘗祭=「にいなめさい」又は「しんじょうさい」、天皇の代替わりの時は大嘗祭だいじょうさい)の後の宴、豊明節会とよあかりのせちえの席で、未婚の女性4~5人が舞を奉納する神事の事を指します。
新嘗祭は春先に収穫祈願をする祈年祭きねんさいと並ぶ重要行事です。

まひろは、倫子姫の名代として、五節の舞の神事に参加することに。
ごくごく軽い気持ちで参加したまひろでしたが、厳しい稽古に四苦八苦しつつ、本番の日を迎えます。

まひろ、道長の正体に気付く

花山天皇をはじめ、宮中の重臣たちが一堂に並ぶ中、まひろ達舞姫は舞の奉納を始めます。
裳着の儀の時に、「重たい!」って文句を言っていたまひろ。
十二単も舞もとっても綺麗ですが、衣装は重そう。

そして、舞いながら、まひろは貴族たちが居並ぶ中に母の仇である道兼と、その隣にいる「三郎」の姿を見付けてしまいます。
一緒に五節の舞に参加した姫達から、右大臣家の三兄弟の話を聞くまひろ。
長男の道隆、次男の道兼、そして・・・三郎じゃなくて、道長!
まひろはショックのあまり、倒れこんでしまうのでした。

感想

第4回もハラハラドキドキの展開でした。
物語がとても面白いので45分の放送時間が、体感ではあっという間。
早く続きが観たくなりますね。
では次回もまたよろしくお願いします。

(第5回に続く)














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