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【26卒向け】25卒旧帝大生が教える編入生の就活戦略~サマーインターン攻略編~【6,000字】

全ての26卒に有益な情報を詰め込んでいます。


今回から2回に渡り、編入生の就活無双に向けた戦略について解説します。第1回は、サマーインターン攻略編です。

3年次編入を考えている、もしくは編入予定の方の多くは、入学と同時に就職活動を始めることになると思います。

そんな皆さんにとって、最初に立ちはだかるのがサマーインターンです。

最初にして最大の難所です

予めお伝えすると、編入生の就活はかなり大変です。
一般的な学生が2年次終了時点で大半の単位を取り終え、3年次以降就活に大幅に時間を割く中、編入生は大量の単位取得と並行して就活を進めることになります。

そのため、編入生には編入生なりの就活戦略が不可欠になります。

戦略なしには勝てません

この記事を読めば、以下の3点を理解できます。

①サマーインターンの重要性
②大学編入直前の3月~7月の期間に私が取った行動
③皆さんが取るべき行動

編入を成功させたことはとても素晴らしいです。

しかし、「編入試験で成功したし就活も何とかなるでしょ」という気持ちで上手くいくほど就活は甘くなかったです。

是非、本記事を参考に納得のいく就職活動にしてくださいね。



筆者について

簡単に自己紹介させていただきます。
私は旧帝大の編入生で、25卒として就職活動を行っていました。

見ていた業界は「コンサル」「IT」「金融」の3つです。

以下、私の就活実績です。

・日系戦略コンサル
・Big4
・総合コンサル
・外資IT
・日系大手IT
・政府系金融
・メガバンク3行
その他、日系大手複数

内定・インターン参加先

全体を通して納得のいく結果を残すことができたと感じているものの、編入生の就活戦略を語る記事がほとんど存在しなかったことから、就活戦略を考えるのにとても苦労しました。

そこで本記事では、25卒として就職活動を行った私が各時期に取り組んだことを提示するとともに、26卒・27卒として就活をする編入生がサマーインターン本番までに取るべきアクションを時期別に解説します。
また、各時期の忙しさや「編入経験って就活に有利なの?」という皆さんが気になっているであろうテーマも取り扱います。

就活当初、ずっと気になってた

サマーインターンが勝負を分ける理由

これは各所で語られていることなので多くは語りませんが、サマーインターンは非常に重要です。

「早期に内定をもらえるから」だけではありません。
秋以降も授業がたくさん詰まっている編入生にとって、夏までにいかに貯金を作れるかで精神的な余裕が変わってきます。

「就活は上手くいかないし、進級できるかも分からない…」という精神で1年間過ごし続けるのはあまりにもストレスフルです。
下手をすれば共倒れになります。

1年間気が抜けないのはストレスでしかない

一方、サマーインターンで結果を残し年内に納得内定を1つでも確保できれば、編入生でもかなり余裕を持って大学生活を送れます。

私の場合、単位がほとんど引き継がれなかった関係で、3年後期まで「2単位でも落としたら留年」という危機的状況で就活と学業を並行していましたが、サマーインターンで貯金を作ったことでメリハリのある生活を送ることができ、何とか乗り越えることができました。

もしサマーインターンで振るわなかったら、就活のことで頭がいっぱいになり期末試験の勉強に身が入らなかったかもしれません。

少し極端な例を挙げましたが、とにかくサマーインターン成功が皆さんの就活成功に直結することは間違いありません。

2年間しかない編入生活を充実させるためにも、まずはサマーインターン選考で何としても結果を残しましょう!


時期別のアクション

ここからは、編入前の3月から7月にかけて私が行ったことと、皆さんが取るべきアクションを説明します。

3月:就活を始めよう

3月は、編入生にとって最後の猶予期間(?)と言えます。

4月から始まる多忙な編入生活に向けてまったり過ごすも良し、専門分野の勉強を進めるも良し、アルバイトでまとまった資金を得るのも良いと思います。

のんびりしたくなる時期ですよね

しかし、就活を成功させたいならこの時期から動き出すことを強く推奨します。

中間試験や期末試験が押し寄せる6~7月の時期に就活に割ける時間が他の学生より短い分、3~5月に着実に実力をつけ、6月から始まる選考ラッシュを乗り切るのが編入就活の基本方針になります。

まずは1日15~30分程度からで構わないので、就活を習慣化することから始めましょう。
日常生活に就職活動を組み込むと最初は変な感じがしますが、毎日続けていればそのうち当たり前になります。

とにかく継続が重要です

この時期に私が行ったことは以下の通りです。

・各種就活サービスの登録
・選抜コミュニティの応募
・ガクチカ(400字)の作成

それぞれ具体的に説明します。


各種就活サービスの登録
まずはGoodfind、ワンキャリア、外資就活あたりの大手就活サービスに登録しました。

3~4月はGoodfindを最も使いました。
グループディスカッション等の講座(無料です!)が充実していますし、3月下旬くらいから始まるベンチャー企業の選考情報はGoodfindだけでほとんど網羅できるので、6~7月の大手企業の選考を前に場数を踏むのに重宝しました。

次に、ワンキャリアには過年度のES設問や面接で聞かれた内容、選考フローが掲載されています。
「合格の秘訣」という欄は非常によくまとまっていて分かりやすいです。
大手の選考が本格化する6~7月によく使いました。

外資就活はあまり使いませんでした。
ただし、戦略コンサルを中心に外資就活限定で募集をかける企業もあるので、外資系企業を志望している方は登録しておきましょう。

※ちなみに、サービスによっては大学のメールアドレスが必要な場合があります。編入生の場合、メールアドレスの交付は入学手続きが正式に完了してからになると思いますので、交付されるまでサービスが使えませんが入学してからゆっくり登録すれば大丈夫です。


選抜コミュニティの応募
選抜コミュニティは、スポーツでいう強化指定選手養成所だと思ってください。(詳しく知りたい方は「選抜コミュニティとは」で検索してください)

一部のコミュニティ以外は3月から参戦して合格できるほど簡単ではありませんが、優秀層のレベル感を把握する意味で応募することを推奨します。

戦コンや外銀志望で選抜コミュニティ合格を目指す方であれば、遅くとも年明け~2月頃には準備を進めたほうが良いと思います。


ガクチカ(400字)の作成
サマーインターン選考のESでは、「学生時代に最も打ち込んだことを400字で教えてください」という設問が頻出すると聞いていたので、この時期から準備していました。
企業によって200・300・500と異なる字数を指定するパターンもありますが、400字ガクチカをベースに粒度を調整する方針で問題ないと思います。

書き方についてですが、まずは就活サービスの無料講座やYouTubeの動画等を参考に書けば良いと思います。
重要なのは、必ず第三者に添削してもらうことです。
ちなみに私は、以前在籍していた大学の先輩に添削してもらっていました。

「編入後、添削してくれる人が身近にいない...」という方は、エンカレッジ等メンターがついてくれるサービスを活用するといいと思います。
大学のキャリアセンターを使うのも良いですが、本選考を受けているB4やM2の方の利用で混雑していると思うので、就活を終えた先輩に聞くのが手っ取り早いと思います。
ESは決して自分一人で進めることのないようにしてください。伸び悩みます。


参考:編入はガクチカに使える?

使えなくはないですが、特に有利にはならないです。
肌感覚ですが、面接官は資格取得や大学受験と同列に捉えていたのではないかと思います。
というのも、ガクチカではチームで活動した経験が好まれる傾向にあるので、「図書館で毎日朝から晩まで1人で勉強して合格しました!」では評価されません。
チーム(コミュニティ)で編入を成功させたというエピソードであれば武器として十分使えると思いますが、私の場合1人で黙々と勉強していただけだったので、ガクチカには向かないと判断し別のエピソードを使っていました(バイト、サークルのエピソードで十分でした!)。

ただ、自己紹介に編入エピソードを織り交ぜることはしていました。
「○○大学○○学部の○○です。以前は△△大学に在籍していたのですが、○○学に興味を持ち○○大学に編入学した経緯があります。(中略)課外活動では、以前所属していた大学で○○に注力し...」といった感じです。
そうすると、「どうして編入しようと思ったの?」「試験勉強で大変だったことは?」と面接官が興味を持ってくださることも多く、ガクチカで話さなくても自己紹介から流れで話のネタになりました。
伝え方次第では、向上心やチャレンジ精神、好奇心の旺盛さを幅広くアピールできると思います。


4月:ベンチャー企業の選考を受けよう

編入生の場合、まずは入学式ですね。
4月中旬くらいまでは各種書類の申請や履修登録等に追われると思うので、就活を意識しすぎる必要はないです。
まずは新しい環境に慣れることが最優先です。

せっかくだし楽しもう

余裕があれば、後述する自己PRの作成やガクチカの修正等を行えるとgoodです。

では、私が4月に行ったことを挙げます。

・自己PR作成
・ベンチャー企業の選考を受ける
・就活サービスの無料講座を受講

自己PR作成
「あなたの強み・長所を教えてください」という質問への対策です。
ガクチカと同様、サマーインターンで頻出するので早めに準備しましょう。まずは400文字で作成し、必要に応じて字数を調整していけば良いです。

ガクチカと同様、自己PRの作り方は各種講座やYouTube等を参考にしつつ、完成したら第三者に添削を依頼しましょう。


ベンチャー企業の選考を受ける
4月に入るとベンチャー企業のインターン選考が徐々に始まるので、先述したGoodfind経由でとりあえず片っ端から応募しました。

この時期のベンチャー選考は、ES免除でいきなり面接から始まることが結構ありました。(大半がそうだった気がする)

面接については、この時点では「ガクチカ」「自己PR」「短所」「就活の軸」辺りを用意しておけば一旦OKです。
面接を通して、想定外の質問や上手く答えられなかった質問が出てくるので、それらをドキュメントにストックして想定質問集を作りましょう

同時に、グループディスカッションもこの時期からコツコツ経験しておきましょう。
経験を積む中で、頭の使い方や得意な立ち回りが見えてくると思います。

なお、この時期の面接では合否を気にする必要は無いです。
大事なのは、6月以降の選考に向けて経験を積むことと、実践→修正のサイクルを確立することです。


就活サービスの無料講座に参加
余裕があればで良いと思います。
私はGDの練習やESの書き方を知るために参加していましたが、実際に選考を受けて改善を繰り返すほうが効率が良かったのではないかと思います。

繰り返しになりますが、4月の編入生は入学直後で何かと忙しいと思いますので、無理のない範囲で取り組んでもらえれば大丈夫です。

健康第一

【追記】
4月に取るべき行動をさらに具体的に解説した記事を公開しました!
詳細は以下をご覧ください。


5月:大手の選考に向け実力を高めよう

編入生活のリズムも掴めてくる時期だと思います。
GW明け頃から、コンサルを中心に大手企業でも選考が始まるので腰を据えて就活に取り組んでいきましょう。
ガクチカ・自己PRは5月中に完成を目指しつつ、引き続きベンチャーの選考を受け想定質問をストックできると理想的です。

日系大手は5月中旬辺りからぼちぼち募集開始です

では、私が5月に取り組んだことを挙げます。

・ベンチャーの選考を受ける
・ES執筆・Webテスト
・ケース面接対策


ベンチャーの選考を受ける
4月と同様です。
上手く答えられなかった質問は必ずストックしておきましょう。


ES執筆・Webテスト
私の場合コンサル志望だったこともあり、この時期からESとWebテストに追われ始めました。
コンサル志望でなくても、経験を積むために受けると良いと思います。
特にWebテストは経験がものを言うので、自信のない方は早めに対策しておきましょう。


ケース面接対策
これはコンサル志望の方だけで十分です。
総合コンサルであれば、最低限の知識を対策本でインプットしつつ、コンサル志望の学生や内定者と何度か壁打ちすれば十分突破できると思います。

インターネット上に対策法が載っているので、それらを参考にしてください。

【2024/3/28 追記】
ケース面接対策についてリクエストいただいたので、執筆します。

注意:コンサル志望の方へ

GW明けから各社一次募集が始まりますが、Webテストやケース面接に不安がある場合は無理に第1回に応募しなくていいです。
例えば、PwCは年間を通して1度しかWebテストを受けられないので、志望度の高い人は夏選考を見送って秋以降勝負をかけても良いと思います。
(この他にも本選考までWebテスト使い回しの企業はいくつかあるので、ご自身で調べてください)
25卒では3~4回募集があったので、準備ができたタイミングで選考に臨んでください。後半になると倍率が上がるとかは基本ないはずです。

6~7月:選考ラッシュを乗り切ろう

さて、6月になると日系大手も含め選考が本格化します。
毎日のようにESの〆切があり、1年で最も忙しくなると思います。

気合で乗り切るしかないです

私の場合、忙しい日は「ES執筆→1限→面接→昼休みにWebテスト→3~5限→Webテストと翌日の面接準備」という感じでした。
流石に毎日この忙しさが続くわけではないですが、授業の予習復習、サークルやアルバイトと両立するとなると相当大変です。

また、この時期になると中間試験や期末試験が大量に迫ってきます。
留年してしまっては元も子もないので単位取得を最優先にしつつも、インターン選考の準備を全力で進めていく必要があります。

なお、私の提示したスピード感で就活を進めていれば、6月以降むやみにGD練習会や無料講座に参加せずとも選考を勝ち進める実力がついていると思うので、上手く優先順位をつけて乗り切ってください。
この辺りの作業は、前在籍校の勉強やアルバイト等と編入試験を両立した皆さんなら上手くこなせると思います。


参考:サマーインターン本番について

早い企業だと7月下旬ごろから始まりますが、編入生が本格的に参戦するのは試験期間が終わってからで良いと思います。
早期からインターン本番を経験できると当日の立ち回り方を把握できるためアドバンテージにはなりますが、授業やテストを休んでまで参加する必要ないです。
エントリー時に参加希望日程を決められる企業がほとんどなので、テスト明けの日程にしておきましょう。
稀に日程変更できない企業もありますが、メールすれば変更してくれることが多いので諦めずに交渉しましょう。

おわりに

今回は、編入前の3月からサマーインターンにかけての戦略を解説しました。
サマーインターン選考を攻略できれば、秋以降優位に就活を進めることができますので、この記事を参考にできそうなことから始めてみてください!

第2回では、秋冬インターンと早期選考の戦略についてお伝えします。
ゼミや研究室の活動が本格化し就活との両立が難しくなる時期に、何を考え・どのように立ち回ったのか解説する予定です。

【追記】
第2回「秋冬インターン・年内早期選考編」を公開しました!
詳しくは以下をご覧ください。


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