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【90年代ロック名曲選】Heavenly Pop Hit - The Chills

90年代を駆け抜けたロックの名曲たち。その魅力をサクッとご紹介♪


さていきなりですが、皆さんは、
”天国で鳴っている音楽ってどんなだろう・・・”
と考えたことはありますか?

自分は、、、
そんなん考えたこと、少しも無いです笑

ということで(なんのこっちゃ!)、今回ご紹介する曲は、もし天国で流れているとしたらこんな曲がピッタリなんじゃないかな?と思わせる、とってもポップな曲をご紹介します。

▼DATA
Artist : The Chills
Song : Heavenly Pop Hit
Writer : Martin Phillipps
Album : Submarine Bells
Released : March 1990

あまり日本では耳なじみの無いバンドかもしれませんが、とても良い曲なので紹介させてください。

バンド名は「チル」だし、曲名は「天国のようなポップヒット」なもんで、寝落ちにBGMとして聴くと気持ちよく天国に昇るような良い夢を見れるかもしれませんよ!

The Chillsの基本情報

The Chillsは、ニュージーランドを代表するインディーロックバンドで、特に「ダニーデン・サウンド」として知られる独自の音楽ムーブメントの一翼を担ってきました。

— 「ダニーデンサウンド」とは?
1980年代初頭、ニュージーランド南島の学園都市ダニーデンで生まれた音楽スタイルもしくはムーブメントを指す

この音楽シーンの中心となったのが、「Flying Nun Records」というインディーレーベルです。
ダニーデン・サウンドは、ローファイでシンプルな音作り、ジャカジャカ弾くギター、フォークロックとパンクの融合的なサウンドが特徴で、代表的なバンドとしてはThe CleanStraightjacket FitsThe Verlainesなどがいます。
このムーブメントは1980年代のインディーロックシーンに新たな色を加え、のちの「ローファイムーブメント」(BeckやPavementなど)にも強い影響力を持ったことでも知られています。
そんなダニーデン・サウンドの代表的な存在がThe Chillsです。

バンドは1980年に結成され、中心人物であるマーティン・フィリップスを中心に活動を続け、多くのメンバーチェンジを経ながらも、継続的にキャリアを積んできました。

バンドとしては、特に1980年代後半から1990年代初頭にかけて、ニュージーランド国内はもちろんのこと国外でも高く評価され、英国やアメリカでも一定の成功を収め、ダニーデンサウンドを世界に知らしめる重要な存在となりました。

今まで7作のスタジオアルバムをリリースし、精力的な活動をおこなっていましたが、中心人物のマーティン・フィリップスは今年2024年に61歳で闘病の末に、惜しまれながらこの世を去りました。
とても残念です。。。

Heavenly Pop Hitsの魅力

1990年リリースの2ndAL「Submarine Bells」に収録された「Heavenly Pop Hits」は、このアルバムのリードトラックでありThe Chillsの代表曲で、彼らの音楽的魅力がめいっぱい凝縮された楽曲です。

シンプルでありながらも印象に残るメロディ。サイケとは異なる独特の浮遊感が感じ取れる曲となっています。

特に核となるドリーミーな音色を象徴するのはキーボードの旋律。
イントロでは、まるで天国の門が開くかのような印象的なフレーズを奏でていて、楽曲全体の雰囲気を決定づけています。

またギターは、アルペジオやコードストロークを織り交ぜながら、キーボードと良い具合に絶妙なバランスを保っています。
そしてマーティン・フィリップスの優しく透明感のあるボーカルとそれを彩るバックコーラスが楽曲に優雅さときらびやかさを与えてくれます。

この「天国のようなポップサウンド」は、他のダニーデン・サウンドのバンドでは得難い、The Chillsならではのものだと感じています。
こうしたメロディアスかつドリーミーな要素が、The Chillsの音楽がカルト的にファンに愛され続けている理由の一つなのではないかなと。

たまには英米以外のロックもいかが?

The Chillsは、ニュージーランドのインディーロックシーンを牽引してきたバンドではありますが、グローバルでの成功を納めるまでには至りませんでした。

ただ彼らの生み出した楽曲の普遍的な魅力は、時代を超えた今でも再確認できます。

ニュージーランドはダニーデンという都市で生まれた彼らの息遣いをこの曲を通じて感じとってもらえたら嬉しいです。

そしてポップソングメーカーとして名を馳せたマーティン・フィリップスは、今頃天国でゆったりとチルしながら、この「Heavenly Pop Hits」を口ずさんでいるかもしれませんね。

ではまた。

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