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お楽し森の学校2022 1日目

こんにちは!三重県上野森林公園スタッフのいっぺーです。
本日は、先日から始まった2022年度「お楽し森の学校」の様子をお届けします。
(お楽し森の学校の概要と去年の様子についてはリンクからどうぞ!)


2022年9月25日。森林公園では残り少ない時間を謳歌するように、ツクツクボウシの大合唱が聞こえます。
この豊かな自然が残る森林公園に集まった子ども達が12名。内、昨年参加者が3名でした。
焚き火が好きな子ども、マインクラフトが好きな子ども、おしゃべりが好きな子ども、色んな子どもが集まりました。
これから全5回を通して子ども達の「楽しいこと」を作っていきすが、それを通して、それぞれが自分だけの体験が出来ると嬉しいです。

オリエンテーション〜ゲームで心ほぐし

「はじめまして!」のあいさつとともに1日がスタート。
第1回目のテーマは「お楽し森がどんなとこか知ること。」
1日をかけ、お楽し森を探検し、遊びながら「楽しいこと」を発見していきます。

オリエンテーションにてスタッフから一言。
「“お楽し森”では今までやってきたことよりも“すごいこと”に挑戦してください!

オリエンテーションがを終え、芝生広場に出てゲーム。
スタッフの合図に合わせて体を動かす「命令ゲーム」や、輪になって隣の人の指を掴む「キャッチ!」という遊びをしました。
これらの遊びには「引っかけ」の要素があり、子ども達に大人気です。
緊張していた子ども達からもついついと声があがっていました。

ゲームの前に自己紹介。もちろん、今日初めて出会った子ども達もいます。
緊張もある中、みんな上手に自己紹介できたと思います。
「キャ、キャ、キャ、キャッチ!」とスタッフの声に合わせて隣の人の指をつかみます。
写真の子どもは楽しくて思わず飛び跳ねちゃったようです!

最後は、子ども達が入り乱れての「しっぽ取り」。
緊張していた子ども達も一番になろうと
他の子どものしっぽを追いかけ芝生を駆け回りました。
遊びを通して、子ども達の「楽しい〜」っていう気もちが溢れた様でした。

  「待てーーー!!」としっぽをめがけ全速力。
「そう簡単にはつかまらないよ!」とひらり、ひらりと身をかわします。  

「お楽し森」の自然を知る

お楽し森の自然を知るため、2つの森を探検しました。
「どんぐりの森」は広く明るい森。
ここでは定期的に人が草木を刈ることで地面に陽の光が差しています。
子ども達と足元を見てみると、かわいらしいドングリが芽吹いていました。
咲いたピンク色の花に蝶々も訪れる、人にとって気持ちのいい森でした。

ここが明るい森。上を見上げると、確かに葉っぱの隙間から明るい光が差し込みます。
ここはかつて里山と呼ばれた人と自然が共存していた場所。足元も緑で生い茂ってますね。
人が正しく手を入れることで自然が豊かになります。

次に訪れたのが、シカ道を辿った先にある狭く暗い森。
伸びた枝をかき分け、入っていくのもやっとでした。
足元には青い草の一本も生えていません。が、シカの毛を発見しました。
どうやら動物達はこの森で隠れて過ごしているようです。
子ども達と2つの森を歩き、お楽し森にはどんな自然があるのかを知ることが出来ました。

ここが暗い森。細く曲がった木が多く、足元には緑がありません。
ただ、こういった場所には「彼ら」がいます。「探してごらん」スタッフが声をかけました。
「見つけたーー!」と子どもたちが「シカの毛」を発見!
それにしても、よくこんな小さいもの見つけたなー。

「森のゆうえんち」で楽しいことを体験!

お楽し森でどんな「楽しいこと」が出来るのか?
それを知るために、スタッフが作った「森のゆうえんち」を体験しました。
木々の間に立てかけられたブランコや綱わたり、大きなパチンコに竹のシーソー、たくさんの遊具がありました。
子ども達は森の中に現れた遊び場がとても気に入ったよう。
思わず予定した時間を超えて遊んでしまいました。

昨年から参加してくれているMくんとAちゃん。
仲良くブランコを漕いでいました。
「見て見て。つまずかないで最後まで歩けるよ。」と綱渡りで遊ぶところを見せてくれました。

「森のゆうえんち」で遊んだ遊具は、プログラムの中で練習していくロープワークなどを使って作ることが出来ます。
子ども達が森の環境の中に、どんな「楽しいこと」を作るのかとても楽しみです。

竹のシーソー。実はこれは子ども達と一緒に作ってみました。
やってみると案外なんでも出来るんだなということがわかったと思います。

火を起こしておやつタイム

昼ごはんの後は火を起こしておやつ。
森から薪を集め、かわるがわる火起こしに挑戦しました。
前日の雨で枝が濡れて、火を点けるのも一苦労。
やっと炎が上がった時は大人も子どもも一緒に喜びました。

マッチの小さな小さな火を薪に移そうと、みんな真剣な表情。
これまでにない表情に、火には子どもを惹きつける不思議な力があるなと思いました。
「やっとついたーーー!!」思わず歓声が上がります。
湿った薪からは白煙が上がります。こりゃ火がつきにくいワケだ。

炭に火が移ったら、マシュマロとポップコーンを焼いていきました。
火で温めたマシュマロを口に入れるとフワフワ。
ポップコーンは少し焼きすぎちゃいましたが、カリカリで美味しかったです^^;

ササの棒をスティク代わりにマシュマロを焼きます。この時間が意外と楽しい。
鍋にかけたポップコーンは、、うん。まあまあの出来。この後ちゃんと美味しく食べました。
美味しそうな焦げ目のついたマシュマロをガブリ!森の中のオヤツは美味しいですね。

いっぺーの秘密基地にお邪魔してみた!

腹ごしらえの後は、僕「いっぺー」の作った秘密基地をみんなで見学しました。

子ども達と森の中に入り、目をよく凝らしてみると、、
ありました。ササ薮の中に一箇所、ひらけた空間。
自然物で作ったテーブルやイス、音を楽しむ木琴が置かれてました。
子ども達は中に入り、楽しそうにしていました。

スタッフの後に続きササやぶの中へ。「え、こんなところに秘密基地があるの?」
中には手作り感のあるイスとテーブルが!デスクワークも捗りそうです。

秘密基地から出ると、あたりに生えているササを刈る作業をしました。
剪定バサミをを使い、子ども達自身で森を切り開いていきました。
これまで、大人が作った「楽しいこと」を体験してきましたが、ここから子ども達自身の作る「楽しいこと」が出来上がっていくことでしょう。

次は子ども達が「楽しいこと」に挑戦する番!
そのために環境整備から始めました。
ノコギリの練習も兼ねて、木の間伐も体験しました。
最後に切ったササをかき集めて環境整備が終了。
次回からこここを舞台に「楽しいこと」の物語が始まります。

1日を振り返って

今回は、「お楽し森の学校」がどんな所なのか、どんなことが出来るのかを知りました。
シカ道をたどってうっそうとした森を探検したり、木に吊るしたブランコに揺られ森の中でいっぱい遊びました。
最後にはこれから作業をする森の整備も行い、みんなお楽し森の自然を知ることが出来ました。

また、個人的なベストシーンは昨年から参加している子どもが火起こしの時に自然とみんなの中心にいたことです。
昨年はどちらかというと上級生の後ろに付いていくという感じでしたが、今回はその子がみんなを引っ張っている様な気がしました。
1日目から子どもの成長を感じられて嬉しかったです。

さて、次回は「楽しいこと」を作るための基本となる技を練習していきます。
子ども達は「森のゆうえんち」がとても楽しかった様で、ふりかえりの時間で「僕も秘密基地やブランコを作るんだ。」と目標を語ってくれました。
次回も楽しみながら技を学んでくれたらと思います。

今日あった出来事をファイルに書き記しました。「ボクは一番ブランコに乗ったのが楽しかった!」
今回は「お楽し森」を存分に楽しめたようです。

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