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南仏で暮らす ~ 食事編.オリーブオイル食べ比べ

イタリアに近い気候ということもあり、南仏はオリーブオイルで有名です。マルシェや専門店、そして空の玄関コートダジュール空港でもたくさんのお土産オイルを見つけることができます。

プロヴァンス料理にもたくさん使われているので、青空の下、レストランで味わうのも素敵ですね。オイルではないのですが、「タプナード」というペースト状のオリーブも人気商品です。塩気が少し強いのでバゲットに塗りながら食べるのが定番、レストランではapéritifとしてよく提供されています。暑い気候にはこういう塩気のある食べ物がよく合います。


オリーブオイルに話は戻りますが、その種類は実に様々。

グリーンオリーブ・ブラックオリーブ・ハーブなどを漬け込んだタイプ・ニンニク入り・レモン味などの変わり種…

シンプルなものでも、あっさりタイプのものからパンチの強いものまで。

バリエーションの幅の広いこと!基本調味料といえど、日本でみる醤油のバリエーションよりも確実に多い気が・・・フランス人の食へのこだわりの強さを感じます。店員さんに尋ねてみても、味の表現が詩的でなかなか面白いです。


私は普段使いにはカルフール の大量に入っているBIOオイルを使っています。そして、サラダ使い等でオイルそのものを味わいたいとき、お土産用には、少しいいオリーブオイルを選ぶようにしています。


そんなときいつも思うのが、

「結局どのオリーブオイルが1番美味しいの?」


という疑問です。


いつも無くなってから一本ずつ買い足すので、それぞれは美味しいんですが、味の比較ができていないのです。まぁ美味しければいいじゃんと思いつつ、自分的ベストを選びたいなと前々から思っていました。

そんな思いを払拭すべく、ホームパーティーに引っ掛けて実施しました「オリーブオイル食べ比べ」。

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いざ実食。🙂

結果、思っていたよりもしっかり個性が際立って、とても楽しい試食会になりました!!


今回はその中から厳選して、5つを紹介していきます。


まず1つ目

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Nicolas Alziari(ニコラス アルジアリ)

ニースで最も有名なオリーブオイルといえばこれ、という高級オイルの定番商品。
南らしく、鮮やかなパッケージの配色が目を引きます。創業140年の老舗ですが、空港でもスプレータイプのものも買えるので便利です。

■こちら1つ目、味を一言で言うなら・・・

「 ザ、スタンダード 」

真っ当で、みんなが思い浮かべるオリーブそのまの味。ど真ん中に正統派です。
風味はしっかりしていますが強すぎないので、オールラウンドに色々な料理に使えそう。
旦那は結果これが1番気に入っていました。


そして2つ目と3つ目は同じメーカーから。

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メゾンブレモンド1830

このブランド、ロクシタン創業者"オリヴィエ・ボーサン"が関わっています。
当時珍しかったパティスリー兼デリカテッセンとして創業したオーナーの企業概念に共鳴し、オリヴィエさんが2015年から地元生産者とともに事業を引き継いでいるようです。
南仏にもたくさん店舗がありますが、最近は日本にも店舗があるようですね。ビジネスとしても成功、さすがのオリヴィエ経営です。
コンフィチュールやトリュフ製品、お塩などなど、豊富な商品ラインナップも見どころの1つです。

■2つ目のオイル、ultra verte。
Vetreはフランス語で「緑」という意味なのですが、名前の通り、味の印象は・・・

「 とにかく強い!! 」

グリーンオリーブの強いインパクトが一口目からはっきり感じられます。人によっては青くさく感じるレベルなので、かなり好みの分かれたオイルでした。
料理も、味の強いものに合わせないと難しそうですね。
私は生地からパンを焼くときに、このオイルを表面にたっぷり塗って焼きました。加熱してもオリーブの味がしっかりと残り、とても美味しかったです。

■3つ目のHuile d’ olive。
こちらも1830製品ですが、味は真逆と言ってもいいほど。
ざっくり言うなら・・・

「 水のようなオイル 」

本当にクセがなく、さらさらするすると体に入っていくようなイメージです。オイルを食べている感が最も薄く、特にサラダや繊細な味を楽しみたいカルパッチョなどに使うととてもサッパリ食べられてオススメです。
私個人的にはあっさり好きなので、これが1番気に入りました。

そして4つ目、ここからはフレーバーオイルです。

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A L’Olivier

パリに店舗があるオリーブオイルの老舗。南仏のオリーブを使っていることもあり、こちらでもよくお土産店で見かけます。また、エールフランスのビジネスとファーストクラスで使われていることでも知られています。

パッケージもスクエア型でシンプル、フレーバーのバリエーションも豊かです。個人的に初めてフランス土産としてもらったオイルがこれだったので、印象深い一品。

■今回はAil&Thym(ニンニクとタイム)をチョイス。お味は・・・

「 永遠に食べられるオカズオイル 」

ハーブの香りがたっていますが、オリーブオイルとしての美味しさもきちんとあり。ガーリックが入っているので、これをバゲットに塗って食べるだけで簡単で美味しいガーリックトーストを食べている感覚。

永遠に食べられるね・・・といいながら手が止まらない一品です。


さて最後の1つ。

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MentonのCitrolive

最後はブランド名、と言うよりも地名のご紹介です。

Menton(マントン)というモナコ とイタリアに挟まれた小さなフランスの地方で作られているレモンオリーブです。

毎年大々的なレモン祭りが開催されるほどレモンの収穫で有名なこの地域。ちなみにレモン祭りはレモンで作られたフランス版ねぶたのようなものが街中を練り歩く、なかなかインパクトのあるお祭りです。

友人からの提供でこのオイルを試してみましたが、

「 爽やかなレモン、食べるほど健康になりそう🍋 」

というのが私の感想です。

さすがレモンの街から来ただけあり、爽やかな風味とオリーブのバランスが良く、夏にぴったりの味。これとお塩があれば、十分上等なサラダができそうです。


長くなりましたが、結論どれも美味しかったので好みや料理の用途によるかなと思います。

いくつかバリエーションを買っておいて、料理ごとに使い分けるのも楽しそうですね!!

それではまた。


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