推しの結婚出産報告をうけたオタクの話(後編)

後編です。中編はありません。前回はこちら。

今回の件から最近困っていること

今回の件で困っている事がある。推しが作れなくなった。今回の件が衝撃的過ぎて推しを作るのが怖くなってしまった。まあ怖くなったのはリアル人間の変化に付いていけなくなったというのもある。私が悪い。
少なくとも3次元、Vtuber関連ではしばらく難しいかなとおもう。「この人なんか好きだな~」と思った俳優さんがいたんですが「あぁ…結婚して子供作るんだろうな」という考えが先行してしまう。つらいな。
2次元では分かりません。新しい推しを作れなくなっただけで今までの推し達(2次元)とは何もないので楽しく過ごします。二次元しか勝たん。

最近困っていることなのかは分かりませんが元推しに砂かけとアンチにならないようにしてます。一番厄介であるのは1ファンからのアンチですからね。頑張っていきたい。

心境の変化

一時期に比べたらかなり復活したと思う。大きくはあまり変わりませんが裏切られたというより、「私は推しの特別になりたかった」という気持ちに今現在なっている。推しにとって私は重要なキーマンになりたかった。オタクの中でいいから一番推しに好きだと思われるオタクになりたかった。

でも現実は推しは私の知らないところで恋人を作り子供を産んだ。推しはオタクと関係のないところで幸せになるとよくいったものだ。ほんとうにそう。見返りを求めちゃいけないのは私が一番わかっているのにいつのまにか見返りを求めていたらしい。最悪すぎる。
私には1オタクとしての座席(自由席)があったのに私はそれで満足出来なかったんですよね。もっといい席(番号のついた席。一階C列の15番目とかのきちんと私のために用意された席)を求めたかったんでしょうね。まあそんな席はなかったんですけど。虚無席を探してもがいていた数年間でした。

推しの話の前に少し昔の話をさせてくれ

見出しの通り。昔の話をさせてくれ。

私は推しに何を見ていたんだろう。
私のかつての推しはいわゆる陽キャといわれてる分類だと思う。個人的に陰キャと呼ばれるような存在には遠いかなと思う。少なくとも暗くはない。(そういう風に思っていただけかも)全くといっていいほど私とは違う。

イメージ雑で申し訳ないが中学生の頃クラスの中心人物ではないが、明るい子で隠れファンが多い子いませんでした?あんな感じが私の推し。対する私は教室の端で友達や他クラスの人と絵を描いたり趣味の話をするような人間。

私は中学生時代推しのような性格の子の彼女をうらやましく思っていた。憧れていた。友達になりたかった。
しかし私のクラスは尋常ではないほどカースト制度がきつかった。カースト違う人間が話しかけただけで無視なんて当たり前だった。トップの機嫌取りに取り巻きは精を出していた。取り巻きは中間層に絡み宿題を見せてもらう。中間層はカーストの底辺にはいかないようにするのに必死だった。
対して私はオタクでカーストに興味がなかった。カーストでいえば底辺であった。カースト外だったかもしれない。

彼女は取り巻きのような小間つかいでもなくトップで威張っているような人間ではなかった。しかしかなり上にいる人間でありながらカーストには興味がないようにみえた。もしかして真の教室のリーダーだったのかもしれない。

当時の私はカーストに興味がないようにしてもクラスの中心人物とは話せなかった。彼女と話した後、もしかしたらクラスの中心人物達に私の好きな物を馬鹿にされる可能性があった。いじめられる可能性があった。自分の好きな物を馬鹿にされたくない私は保身に走った。保身に走らなければ彼女と友達になれたかもしれないのに。そんなこんなやっていたら卒業した。中学時代には絶対戻りたくないが彼女と友達になれなかったのが気掛かりではある。多分彼女は私の事は多分一切覚えていない。あ~そんな子いたね。レベル。現実はそんなもん。

卒業して数年。推しができた。その子はとっても明るい女の子。話している内容も外観も声色も彼女に似てもにつかなかった。
私がどうやっても関われない人間というのは薄々と感じた。

推すのを辞めてようやく分かった。私は彼女に一番好いてもらいたい、特別な存在になりたいのもあったが、もしかして元推しのあの子に中学時代の彼女を重ねていたのかもしれない。友達になりたかったのかもしれない。金を積むことで彼女と友達になれると思っていたのかも知れない。中学時代の荒んだ青春を彼女を推すことで紛らわしていたのかもしれない。青春をやり直したかったのかもしれない。我ながら最悪である。もう卒業して何年もたっているのに。未だに囚われているの我ながらあほくさいなと思ってしまう。そして気持ち悪い。こんな執着捨てることができたらいいのに。


元推しの話

元推しのあの子は私の事をどう思っていただろうか。
投げ銭してくれる財布?泣きながらおしゃべりフェスで話した気持ち悪いファン?おしゃべりフェスの時、応援して欲しいと頼んでいたあのきしょオタク?自分のツイートをリツイートといいねを欠かさずやってくれるbot?いつもエゴサで気持ちのいいコメントしか残さない全肯定マシーン?応援してくれる古参?大昔に自発的にリプライ送ったファン?

多分彼女にとっては私は登録者数千人の一人、数千人のフォロワーの一人だったんだろうな。当たり前だが。1オタクの席にずっと座っているオタクってだけだろうな。それでいい。それ以外の認知なんていらない。求めちゃいけない。私がしていいことなんてたかがしれてる。

「覚えているよー」なんてリップサービスだといってくれ。頼む。本当に覚えていたら狂ってしまう。私のことを覚えているなんて解釈違いだ。

現実は解釈違いだらけだから覚えていたら諦めるしかない。現実はそんなもん。理想を追い求めるのは当たり前だが二次元だけにしておこう。そう思う。




V関連書くの少しお休みして次回は私が好きな話をします。

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