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初夏、ポートレートと向き合ってみた
ここ2年、プライベートのポートレート撮影をやめていました。
出張撮影に集中するため、前撮りやファミリー撮影に徹底していました。
でもフリーランスになって、撮影に「義務感」を感じるようになりました。
自分が撮りたかったものは何か。
思うままに撮るとどうなるのか。
カメラを始めた約6年前。
本当に心から楽しんでいた頃。
何を思ってカメラを持っていたのか。
それを思い出すために、この夏は作品撮りをすることに決めました。
まずはコンセプトを決める
日常と、夏の始まり
親しみやすさを出すために、日常感を出したかったです。
特別なことをするわけでもなく、テーマパークに行くこともせず、
当たり前の日々にありがたさを感じられるような作品を目標にしました。
その中で、その時の空気感も感じられるように、
初夏を表現できるアイテムを含めることにしました。
馴染みのある場所で
日常をより感じられるように、自分にとって馴染みの場所で撮影しようと決めました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687162949296-l2HHB8lZqN.jpg?width=800)
おしゃれなショッピング街より、住宅に溶け込むような場所で撮影しようと思いました。
この踏切の写真、どうですか?
日常的に使っている道も、見方が変わると本当に魅力的です。
初夏を感じるアイテム
夏といえば〇〇。
この「〇〇」の中に当てはまるもの、皆さんなら何が思いつきますか?
![](https://assets.st-note.com/img/1687164028297-8tNxBnsZDf.jpg?width=800)
瓶のラムネなんかどうでしょうか?
よく夏祭りで飲んだ思い出があります。
うちわや花火、いろいろ思い浮かびましたが、
比較的安価で扱いやすい、今回はラムネを選んでみました。
こだわったこと
オールドレンズを使って
より懐かしさを出すため、今回はオールドレンズを使いました。
被写体モデルさんがいるので、ディレクションがしやすく、オールドレンズでも細かい指示ができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687164537874-Nnb4jrI2Wj.jpg?width=800)
動きがあるショットも、ピントをしっかり合わせて準備をする時間があり、
仕上がりがとても美しかったです。
青をテーマにしたレタッチ
ラムネの青、空の青、海の青。
そんな青を綺麗に魅せるため、青のレタッチにこだわりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687165206861-2Czrrsrqnc.jpg?width=800)
SNSでも、青の写真はとても好まれています。
よく作品撮影をしていた頃、私も青のレタッチをすることが多かったです。
ラムネの写真は特に、ラムネにフィルターをかけて、明瞭度を上げてクリアに仕上げました。
濱田英明さんに憧れて
日常を魅力的に撮影する写真家といえば、濱田英明さん。
濱田さんが表現するしっとり感、エモーショナルで、ナチュラル。
彼が撮影する写真はどれも特別な場所ではなく、日常に溶け込む写真ばかりです。
こんな写真家を目指して、撮影を試みました。
撮影を終えて
理想の写真を求めつつ、自分の思うままに撮ることは、
簡単ではありませんでした。
久しぶりにやってみて、正直どうしたらいいかわからない場面が、
たくさんありました。
でも大切なことは、
とにかくシャッターを切ること。
何が正解か、それは自分の感性次第。
それが客観的に見ても受け入れられるようになったその時、
やっと写真家として認められるんだと思っています。
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