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思い出し怒気②

兄の家賃滞納は何度もあり、本来なら私が払わないといけないのだろうけど、昔から関係が悪く、「助けてあげたい」という気持ちになれなかった。

時々連絡が付き、少し会話が出来てものらりくらりで、終いには逆ギレする。
昔からキレやすい性格で、思春期の頃には家で色々な物を投げつけたりもしていた。
とにかくあまり関わりたくないけど、ここは宥めすかしてでも自力でなんとかしてもらいたいので、「もう少し家賃の安いところに引越したら?その方が生活も楽になるんじゃない?引越し費用も少しなら貸すこと出来るよ。」と優しく言ってみたら、ちょっとずつその気になってきた。
でも動く気配はなかった。
私としては1日も早く安いアパートに引っ越して欲しかったので、物件情報を送ったりもしていた。

それでも相変わらず不動産屋さんから私のところに電話がくる。
家賃の支払い状況を聞いてみると、数ヶ月に一度払っている程度で、現在100万円近くの滞納になっているとのこと。
ビビった私は、イヤイヤでも動くしかなかった。