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なぜ未満警察第1話は炎上したのかオタクが語る

未満警察第1話が炎上したとの記事を発見しました。私自身は未満警察第1話の例のシーンを視聴していなかったので、記事でどのようなシーンかを確認し、この文章を書いているに至ります。

今日私が話したいのは「なぜ未満警察第1話は炎上したのか」の理由についてです。「なんで自担のドラマ炎上してんの???」「フィクションだしいいじゃん別に」そうお思いの方に是非とも読んで欲しい記事を書きたいと思っています。

炎上理由は2つあります。
まず、1つ目の理由についてです。最初に炎上した内容についてですが
「女性の部屋を覗き見」し、「湯上りの美女」「人妻ちゃん」とはしゃぐ、というシーンだったはずです。大前提として「他人の部屋を覗き」という行為は犯罪です。ダメです。
「じゃあ殺人を扱う作品はダメじゃないのか?」「世の中に殺人をテーマとする作品は溢れているじゃないか」そうお思いの方もいらっしゃるでしょう。しかし、「殺人」という犯罪行為は既に世の中に「絶対にやってはいけないこと」として完全に浸透している上に、「やってはいけないこと」としてきちんと作品内で描かれています。
今回、未満警察第1話が炎上した理由①はそこにあります。炎上シーンでは明らかな「犯罪行為」が「やっても特にお咎めなしな行為」として描かれており、更にその行為をしていたのが「警察官の卵」だったという点が理由その1となります。

理由②は「覗き見」そして「女性を勝手に値踏み、評価」という行為を、「良くないよね」「そろそろ辞めようよ」と「フェミニズム」という形で近頃現れている「時代の風」に完全に逆らった点です。今まで軽視されていた「性犯罪」が#me too 運動やフラワーデモによって、被害者、特に被害者女性をきちんと、擁護しよう、認知しようと多くの人が声を上げている時代です。そんな時代のさなか、たとえフィクションであろうと「女性への犯罪」を軽視し、あたかも「別に悪くない行為」として作品内で描かれるのはあまりにも時代錯誤だと言えるでしょう。

つまり、今回炎上してしまった理由は
①明らかな犯罪行為をあたかも「OK」のように描いたこと
②時代の風に逆らい、女性を軽視するようなシーンを描いたこと
の2つだと言えると思います。

これを読んでくださっているオタクの皆さんは女性が多いと思います。女性の権利についてはやはり私たちが主体となって考え、声をあげていかなければならないと私は考えています。
今回のような「作品内での女性軽視」についても私たちが当事者として敏感になって行くべきです。現代日本での無意識のうちの「女性軽視」(未満警察の監督も悪意があって、今回のシーンを描いた訳ではないでしょう)はこのようなメディアからの発信に影響されている部分が多いと考えています。そんな私たちの中の「無意識の女性軽視」を私たちの時代で終わらせるために、声をあげていけたらな、とフェミニストでレズのジャニオタは考えております。

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

※平野紫耀くんと中島健人くんには何の非もないです。彼らもお仕事で演じてるだけですから。監督の考えや意識が変わることを願ってます。

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