マンション売却時の一括査定は意味あるのか?【その1】
「査定」に対して、あなたはどういうイメージを持っているだろうか?
「査定」という言葉を改めて定義したい訳ではないが、きっと多くの人が抱くイメージは、
「買ってもらえる金額、実際に取引可能な金額」
ではないだろうか?
車や時計を売るとき、査定をしてもらって売るでしょう。
その時、提示される査定額は、「買い取ってもらえることが確実な金額」ではないだろうか?
そう、「買い取ってもらえる金額」だから、その金額で売ろうか売るまいか判断するのである。
もっと言うと、「実際に買い取ってもらえる金額」だから、その金額で売ろうか売るまいか判断できるのである。
ただ、不動産を売却するときだけ、ちょっと違うのである。
これは多くの人が気付いていないので声を大にして伝えたい。
不動産(マンションや戸建て)を売却しようと思い、サイトを叩くと、一括査定なるものがたくさん出てくる。
流れとしてはこうだ。
大手の仲介不動産会社、数社の一括査定を取って、その中から一社を選んで売却を依頼するというものだ。
結論から言うと、この査定額は、「買い取ってもらえることが確実な金額」ではない。
仲介業者が提示してきた査定なので、
「この金額だったら売れるかもしれない価格」
なのだ。
「売れるかどうか分からない価格」の査定書を数社分取って、間違いのない1社を選ぶことが本当にできるのだろうか?
次回へ続く
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