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マンション売却時の一括査定は意味あるのか?【その3】

大手の(仲介)不動産会社どうしは、決して仲良くない!


大手の不動産会社どうしは競合関係にあります。


当たり前と言えば当たり前なのですが、説明します。

競合関係にある不動産会社どうしは、当然、できれば利益を分け与えることはしたくないのです。


不動産の取引きにおいて仲介業者は、

売主から成約価格の3%の手数料が貰えます。

また、買主からも成約価格の3%の手数料が貰えます。

これを合わせると6%になります。


3,500万のマンションを売主から預かって、買主に仲介した場合、約200万(売買価格の6%)が仲介業者の報酬となります。

大きいですよね。


大手の(仲介)不動産会社の営業マンは、皆ノルマがあります。毎月ノルマを達成するために働いております。

ノルマを達成することが営業マンの第一の目的であり、売りたい人の気持ちは二の次となります。これが現実です。


従いまして、売却を依頼された仲介業者の営業マンはどうするかというと、自分でお客さんを探します。

自分の会社に不動産を購入したいと思ってきた人に買ってもらう動きを取ります。


売りたい人からしたら、一社でも多くの仲介業者に声をかけてもらい、その各々の仲介業者から一人でも多くの購入検討者に物件を紹介してもらいたいのが本音ではないでしょうか?


◆売りたい人は、より多くの仲介業者(不動産会社)に販売で動いてもらいたい。

◆仲介業者は、他の仲介業者(不動産会社)には紹介したくない。


これが現場で起こっていることです。完全に思いが相反していますよね。。


以前、こんなことを仰っていたお客様がいました。

「大手の仲介業者(不動産会社)に売却を依頼した方が、早く売れると思って・・・、多くの不動産会社に出してくれると思って・・・」


実際は、仲介業者は、自分の会社に来るお客さんにしか物件を紹介せず、他社から「お客様に紹介したいのですが大丈夫ですか?」と聞かれても、「すでに他の方から買付を貰っておりまして・・」と嘘をつきます。

これが不動産業界でまかり通っている「囲い込み」と呼ばれるものです。


「囲い込み」とは、他の業者がお客様を連れてきても、敢えて紹介しないことです。

なぜそうするのかと言うと、売主と買主の双方から手数料を貰いたいからです。

他の仲介業者が連れてきたお客さんで成約してしまったら、買主からの手数料が貰えなくなってしまいますからね。


ここで皆さんに知って欲しいのは、

大手の(仲介)不動産会社に不動産の売却を依頼したからと言って、

その不動産会社が、翌日に他の仲介業者に赴いて

「昨日、預かった物件があります。是非ともお客さんを付けてください」

ということは、絶対にやらないということです。


従いまして、大手の(仲介)不動産会社、全てに動いてもらうためには、

売りたい人の代理となって動ける不動産会社に依頼すると、効果が変わってきます。


次回は、より詳しくその内容をお伝えします。




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