クリニカルリーズニングを学ぶべき理由
作業療法士のすまです。
今回は、誰もが悩むクリニカルリーズニングについて掘り下げていきたいと思います。
あなたは、クリニカルリーズニングの必要性を説明できますか?
なんでもいいです。
考えを整理するため、とか。
患者さんに適切なプランを提供するため、とか。
クリニカルリーズニングは、適切なリハビリテーションを提供するために必要です。
しかし、実はほとんどの方は、クリニカルリーズニング自体を詳しく学ばなくても、何度も何度も試行錯誤を繰り返すことで自然と体系化しています。
例えば、骨折後に関節可動域制限が生じた患者さんであれば、関節可動域制限の原因を検討するため、受傷機転やレントゲン画像、そして関節可動域測定とその際のエンドフィールや周辺組織の操作をしていきます。
これらはすべてクリニカルリーズニングですが、クリニカルリーズニングの中でも「科学的リーズニング」と称する分類に該当します。
このようにリーズニングにはいくつかの分類があり、その時の状況や目的によってリーズニングを使い分ける必要があります。
この使い分けが、リーズニングを学ぶ最大の理由です。
先ほどリーズニングを知らなくても体系化すると話しましたが、実はその体系化は経験によって大きく左右され、偏ることも少なくないのです。
ここで質問です。
あなたのリーズニングは、偏っていないと言えますか?
Yes、と答えられる方はいないと思います。
ぼくは偏ったリーズニングが悪いと言いたいのではありません。
リーズニングの偏りを正確に認識できない状況が危ないと思っているのです。
どういうことか?
まずはリーズニングの分類について説明させてください。
リーズニングは以下の5つに分類されます。
私たちが実践しているリーズニングはこの5つで説明されます。
どのリーズニングが多ければ良いとか、少なければ良いという話ではありません。
あなたなりに体系化したリーズニングについて、これら5つのリーズニングがどのように行われているかを分析してほしいのです。
こんな時は科学的リーズニングを使い、こんな場面では物語的リーズニングを使う、といったように自分の使い分け方の癖を俯瞰的に認識してほしいです。
リーズニングの分類を知らなければ、この俯瞰的な認識はできず、自分のリーズニングの幅は広がりません。
自己を俯瞰的に認識するということは、自分の思考過程について内省できるということです。
内省し、課題を抽出し、ブラッシュアップすることで、私たちは成長します。
つまり、クリニカルリーズニングを学ぶことは、自己の成長を促進することにつながります。
普段から暗黙知として行っているクリニカルリーズニングについて深堀りをしてみました。
クリニカルリーズニングについて、何となく知ってはいるけど別に知らなくても、、、と思っていたあなた。
この機会にクリニカルリーズニングを学び直し、自身の思考の癖に気づきましょう。
そうすることで、周囲の同僚よりもさらに速く成長することができます。
周囲より一歩先に進みたい方は、必須のアイテムですね。
それでは。
どこかの誰かの、救いになりますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?