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ネット上人格の統合

アカウントを統合する。つまり、名前を揃えるのだ。僕のこの「黒い白クマ」という名前に、もうひとつ僕が持っているペンネームも揃えてしまうことにした。

ペンネーム。持とうと思えばいくらでも持てるものだ。「黒い白クマ」「小梅」「マッドハッター」「華屋乃ハナ」。もう忘れてしまったペンネームもきっと、ある。僕はほんとに事ある毎に名前を変えてきたといってもいい。それでも、大学入学後、将来というクソゲーに立ち向かうことを考えて、大抵の名前を「黒い白クマ」に吸収してきた。「華屋乃ハナ」が書いた作品は「黒い白クマ」名義で世に出し直して、「小梅」が書いた小説は「黒い白クマ」が10万字チャレンジの下地にした。(マッドハッターって、なんの名前だったっけ?忘れてしまったな)

たったひとつ、残った子がいる。まだ名前は伏せておく。それは「黒い白クマ」を優に凌駕する友達を抱え、身分、年齢を隠し、せっせと二次創作を作ってきたアカウントだ。何度かここでも言及していると思う。この間のトータル10ウン万字書いちゃったとか話した二次創作も、すべてこのアカウントで出している。借りに、Aとしておこうか。

Aはココ最近、大手ジャンルに手を出し、さらにアホみたいにせっせと投稿したおかげでフォロワを4桁取得した。直接、感想を貰うことも増えた。全部僕の作品への感想だ。評価だ。でも、Aへの感想であって、その褒め言葉は黒い白クマには何ら影響を出さない。最近、それを凄く実感して、悩むようになった。

二次創作で飯を食うのは法律違反なので、Aがどんなに成長しても僕の、あぁとつまり三次元空間で飯を食っているAと黒い白クマの「中の人」としては、その恩恵を受けられない。書いて、役者をして、生きていきたいと思っている僕になんの変化も起こらない。こんなに見てくれている人がいるけれど、何も、起こらない。

当たり前だ。ジャンルの力は死ぬほど理解している。当たり前なんだけど、同じ「中の人」が書いた文章でもAが書いた文章は人の目を集め、黒い白クマが書いた文章は埋もれて死ぬ。ジャンルが引っ掛かりさえすれば目をとめてくれる人も、「オリジナル」とタグのついた小説をわざわざ開かないのだ。評価がどうこうのまえに、黒い白クマの作品は、一次創作の作品は、まず目に入らない。

それだけじゃない。「中の人」は同じだけれど別人として活動しているから、言うこととか少しずつ注意しなきゃならない。発言に気を使う絶妙な二重感覚が、Aの活動を活発化させた結果起こった。正直、気持ち悪い。Twitterで書いてる二次創作小説のことベラベラ話しそうになるし、Aに対して「Twitterやってないんですか?」って言われた時に「黒い白クマ」のTwitter教えそうになるし。

まず、マーケティングのため。それから、人格統合のため。2つの名前を使うのをやめる。「中の人」は多分「黒い白クマ」じゃないけど、今よりはもうちょっと、乖離もマシになると期待して。

今週末、僕はAと黒い白クマを融合させる。正直、マーケティングの意味では、あまり何も、起こらないと思っている。嘘をついている気持ちが薄れて、スッキリするだろうな、ってくらい。

でももしなにか変化するなら……やはり、「見てもらう」ということに莫大な障壁があることがよく分かるはずだ。これはある種の実験になるかもしれない。ここに今のpixivの現状を載せておく。同じ作品をAのアカウントで投稿した時、果たしてどのくらいの変化が起こるのだろうか。

「黒い白クマ」pixivアカウント/2020.8.20.17:00より現在マグネットバース以外非公開
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各作品
ONE SIDE
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相思片愛、または合縁企縁
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リアリスト
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ひろいもの
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バトンパス
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いつものひ
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ゆめうつつ
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お前がいいならまぁいいか
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ジュケンセイ
閲覧数合計116

マグネットバース
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わくわくLINE小説
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改めて並べると泣けるね。さて、ではあと1ヶ月後くらいに、実験結果をお伝えしよう。

さておき、みんな週末に公開するから二次創作のほうもよろしくね

気に入って頂けたらサポートおねがいします、 野垂れ死にしないですむように生活費に当てます…そしてまた何か書きます……