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【感覚器編】子供の発達段階を復習

先日は、運動と知的の発達段階をまとめました。


今回は感覚器と遊びの発達について纏めようと思っていましたが、感覚器官が思ったより長くなってしまったので、明日と分けたいと思います。

それではいってみよう!


🌱感覚器の発達


▶︎聴力と聴覚の発達

聴力・・・どのくらいの音量が聞こえるか

✅胎生21週
→内耳(コルチ器・ラセン器)の完成
 音を感知して神経に伝達する器官
✅胎生26週
→音を感知できる
✅胎生28週
→反射的に音に反応する
✅生後0日(生まれてすぐに)
→脳の聴覚皮質で音の処理を開始する
✅生後0〜3ヶ月
→60〜70dB:掃除機くらいの音は聞こえる
✅生後3〜7ヶ月
→50〜70db:普通の会話が聞こえる
✅生後7〜9ヶ月
→40〜50db:小さい声の会話が聞こえる
✅生後9ヶ月〜1歳4ヶ月
→30〜40db:ひそひそ声が聞こえてさる
✅1歳4ヶ月〜2歳
→0db:最小可聴値

※最小可聴値とは
雑音がない環境で人間の耳が感じられる一番小さい音圧。ただし、周波数によってこの値は変わる。


聴覚・・・音の意味や聞き分け

✅胎生26週
→音を感知できる
✅生後0〜3ヶ月
→音に対しては反射的反応(原始反射)
突然の音にビクッとする(モロー反射)
突然の音に瞼がギュッと閉じる(眼瞼反射)
寝ている時に音がすると目が開く(覚醒反射)
※原始反射は徐々になくなり3ヶ月頃には消失。
✅生後3〜5ヶ月
→音に対して意識的に反応が出てくる
周囲の音に視線や首が動き反応する
聞き慣れている人の声に振り向く
→音の聞き分け
音や声が聞き分けられる
突然の音に驚いて泣く
✅生後6〜9ヶ月
→意味のある音を学習する
母国語の音の単位、要素や体系に合った脳になっていく。
言葉の内容によって聞き分けができ、声をかけると振り向く。
→ことばを理解する
「おいで」「バイバイ」といったよく聞く言葉を聞いた通りに行動できる
✅1歳〜
→言葉が出始める(初語)
簡単なことばの指示に応じられる


▶︎視力と視覚の発達


視力・・・どのくらい見えているか

✅生後0ヶ月:0.01〜
→明るいと暗いがわかる
眩しいと反射的に目を閉じる
20〜30cmくらいに焦点が合う
✅生後2ヶ月
→動く大きな物を追視できる
境界線を注視する
✅生後3ヶ月:0.02〜0.03
→動く小さい物を追視できる
頭を動かして物を見る
✅生後4ヶ月
→全ての色を見分けることができる
「見る」と「運動」が協応する
✅生後6ヶ月:0.04〜0.08
→両眼で見ることが上手くなる
平面より立体を好むようになる
✅1歳:0.1〜0.2
→立てるようになると遠くを見る機会か増える
✅1歳半〜2歳:0.5〜0.8
→1.2〜1.3m先の奥行きを見分けられる
✅3歳:1.0(子供全体の67%)
→3〜4.8m先の奥行きを見分けられる
✅4歳:1.0(子供全体の71%)
→4.8〜6m先の奥行きを見分けられる
✅5歳:1.0(子供全体の83%)
→6m以上先の奥行きを見分けられる
✅6歳:1.0〜1.2
→大人と同じくらい見えるようになる

視覚・・・見て理解できる

✅生後0ヶ月
→20〜30cmものをなんとか認識できる
✅生後2ヶ月半
→よく見る人、お世話する人と目が合うと笑う
色よりもフチや境界線に視線がいく
✅3ヶ月
→上下左右に動くものを目で追う
近づいたり遠ざかっても目で追う
✅4ヶ月
→全ての色を見分けることができる
✅5〜7ヶ月
→物の位置が把握しやすくなる
奥行きや位置関係を把握する能力が発達
✅6ヶ月
→両眼で見るのが定着、平坦より立体
✅1歳
→違う場面で見ても同じ物とわかる(形の恒常性)
自分が見たい物に注目でき、焦点を合わせられる


🌱まとめ


目や耳といった感覚器官も最初は大人と同じように使えるわけではないんですね。

目なんかは6歳になってやっと大人と同じくらいって知っていましたか?

見えているように思えて、実際はあまり見えていないんです。

子供は周りをみていない、話を聞いていないとよく言いますが、感覚器官の能力的に未熟だと考えるとまた子供への視点も変わってくるのではないでしょうか。


発達を支援する上でも、根底の能力値は必ず頭に入れておかなければいけませんね。


今回は感覚器の発達についてまとめました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。


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