命の灯を消さないためにできること
ごきげんよう、おすみです。
このnoteでは一人の精神疾患当事者でB型作業所利用者であるおすみが実体験を元に障がい者福祉やメンタルヘルスに関する記事をほぼ毎日執筆しています。
いのちの電話のそもそも論
今朝のシューイチ©日テレで『いのちの電話』の裏側を特集していました。
いのちの電話とは、自殺防止対策の一つとして開設されている電話相談窓口のことで、厚生労働省も補助事業として参加しています。
これは実際におすみもしたことがあるのですが、希死念慮が強い時にGoogleで『○にたい』と検索するといのちの電話のリンクが検索結果のトップに出てきます。
今日はそのいのちの電話のそもそも論(←これもシューイチやん)を紐解いてみようと思います。
いのちの電話の取り組みが始まったのは1953年のロンドンで、日本では今から50年以上も前の1971年から始まったのだそうです。
その後いのちの電話の取り組みは日本全国に広がり、現在では日本いのちの電話連盟に加盟するコールセンターは50に及び、全国で約6000人のボランティア相談員が活動しているとのことです。
明らかな自殺防止のための人手不足
ここまでざっくりといのちの電話についてざっくり調べた上で今日のシューイチの放送内容を振り返っておすみが感じたのは、いのちの電話を含めた命を落とそうとする人と拾い上げようとする人との需要と供給のバランスが明らかに悪いという事です。
日本の年間の自殺者数は毎年3万者という数字もあり、1億5000万の3%=約450万人はうつ病患者という計算になります。
ただ、精神医学や心理学は非常にデリケートな特性上簡単に学んでその知識が生かせるような学問ではなく、受け皿の確保が非常に困難であることも理解します。
シューイチでもいのちの電話のボランティア相談員になるためには半年程度の研修を受ける必要があり、その過酷な研修をリポーターが体験する映像もオンエアされていました。
おすみのTwitterにも『友人が研修を受けたけど研修がハードすぎてドロップアウトした』というリプライも受けました。
変化に目を背けずに向き合うことで救える命はきっとある
ではこれからどうやって自殺を食い止めることができるのか。
それは、一人一人の協力以外の方法はない。
新型コロナウィルス感染防止策として各々が日ごろからマスクを着用し、手指の消毒を徹底し、不要不急の外出を避け、ワクチン接種を積極的に行うのと同じで、日ごろから自分自身と周囲の人間のメンタルヘルスに気を配りながら生活し、少しでもいつもと違う行動や言動に気づいてあげることが一番の自殺防止策だと思います。
自分自身の心境の変化や周囲の行動の変化に目を背けずに向き合うことで、救える命はあります。
大切な人から異変を感じたなら、迷わずに『どうしたの?』と声をかけてあげてください。
自分自身に異変を感じたなら、迷わずSOSを発信してください。
自殺に限らず天寿を全うしない人の死は誰も望んでいません。
残るのは悲しみやくやしさだけで、誰もホッとした気にはなりません。
おすみ自身も悔しい思いをしたくないのでこのような記事を上げました。
いのちの電話は前述の人手不足が故になかなかつながらないのが現実の様ですが、それでも発信されたSOSを受信してくれます。
一人で悩まずに…そう願わずにはいられません。
親しい方であればおすみも話だけならいくらでも聞きます。
もちろん秘密は守ります。
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