朝起きる。
市場に向かう。
たくさん並ぶ魚たち。
今日は、どの魚で何を作ろうか妄想を膨らます。
買い付けた魚と共に、
自分の大好きが詰まった空間(店)に帰る。
全国各地から今日も面白い食材が届く。
仕込みをしながら、路面側のショーケースに出来たお惣菜を並べていく。
近所の人たちと「今日は何の魚があるの?」とか、そんな会話をしながら自分が作ったお惣菜を買っていく。
そして、店を開ける。
旨い魚(肴)をつまみに、旨い酒を飲むお客さん。
そして、魚を楽しい・面白い・美味しいと感じてもらう。
今日もここは自分にとっての理想の空間。
閉店後、まかないを食いながらレジ締めをしつつ、これから出会う食材たちへ想い馳せる。
そんな僕の小さな活動がいつしか何処かの誰かに刺さり、広がっていく。
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好きなことをしようとすると、苦しいこともたくさんある。
それでも好きなことだからしたいのだ。
この想像力が今の僕の原動力。
あとがき:この日のお鮨
このコーナーは、鮨屋開業を目指す大学生の筆者が、その日に握った鮨を紹介するコーナーです。開業までは、毎日一貫以上握るが最低目標です。
イシガキダイの握り
小さいながらも、鮮度ばちばちのイシガキダイを見つけた。
イシガキダイは、磯臭い個体も稀にあるために、当たり外れの多いギャンブル性のある魚だと言える。ただ、当たりの個体の時は抜群に旨い。
鮮度が良ければ、コリコリの歯応えに噛めば噛むほど広がる甘味と旨み。また、寝かしたら程よい食感を残しつつ、ねっとりと甘い身に。今回は当たりだった。
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