【洋書多読】『A Bear Called Paddington』を読む(157冊目)
年明けから結構集中して読める洋書と出会えていたので、ちょっとリラックスして読めそうな『A Bear Called Paddington』という児童書を手に取りました。
ペルーからはるばる海を渡ってイギリス・ロンドンにやってきた子グマのパディントンくんが色々やらかすお話で「児童書!」って感じの設定にとても癒やされました。
とっても面白かったです。
YLレベル:5.0 総語数:23,000語(概算)
多読ファンの間でしばしば参照される「YLレベル」は大体5.0〜5.5辺りにレートされていることが多いようです。児童文学の金字塔『Wonder』よりも少し難しいレベルでしょうか。
語数は23,000語で、長くもなく短くもなく…という感じです。これくらいの長さだと読み応えがあります。
スラングとか妙にこなれた表現は少なく、カチッとした英語で書かれているので、単語の意味さえわかればそんなに読みすすめるのは難しくないと思いました。
何よりお話が可愛いので安心してぐんぐん読み進めていくことができます。
気になった表現をまとめてみました
多読していて気になった表現はマークアップしておいて後でまとめて調べたりしています。
『A Bear Called Paddington』には結構いい感じと思われる表現がたくさんあったので、共有させていただこうと思います。
1.the window became steamed up
2.have a soft spot for
3.fancy 目的語 -ing
4.take five
5.odds and ends
6.fall on one's feet
7.have a go
1.the window became steamed up (窓が曇る)
これは文脈から意味が容易にわかったのですが、”steam up"で「窓が曇る」という意味を表すというのは知らなかったので、チェックしました。
2.have a soft spot for 〜 〜の弱点がある、〜が大好きである
a soft spotが「柔らかい所」→転じて「弱点」になるのは分かりますが、「~が大好きである、~が好みである」という意味になるのはイキだなと思います。
I have a soft spot for chocolate doughnuts.
3.fancy 目的語 -ing (目的語)に〜して欲しい
fancy と言えば「高級な」とか「派手な」みたいな形容詞しか知らなかったですが、『A bear〜』ではしばしば動詞として登場していました。
イギリス英語では「fancy」を動詞として使うことがあるようです。
この場合は英語の「want」に相当するようです。好きとかそれがほしいとか、そういう意味です。
この場合はwant に目的語が続いているので「目的語に〜して欲しい」というのが意味のようです。が、want と違うのは、wantが目的語の後ろにto 不定詞を取るのに対して、fancyは動名詞を取る点です。
4.take five 休憩を取る
”Let's take a five-minute break”の略で「休憩を取る」という意味だそうです。
デイブ・ブルーベックというジャズピアニストのマスターピースに『Take Five』という名曲がありますが(絶対誰もが聞いたことあるはず)、そういう意味だったんだ!って思いました。これはもう忘れそうにありません。
5.odds and ends ガラクタ
これは単語からだけでは全く意味を推測できず、文脈からの類推も難しかったので、調べました。
odds and endsという表現は始めてみました。ords and ends (ord とは「先端」を意味する方言)が変形してodds and ends ) になったという説や、生地の端切れを意味するodd endsが語源だという説があるようです。
6.fall on one's feet 難を逃れる
fall onには「(責任・仕事などが)降りかかる」という意味や「(記念日などが)〜に重なってしまう」みたいな意味があります。またfall back on には「当てにする」みたいな意味もあります。この辺はパス単で知っていました。
が、誰かの足(one's feet)にfall onすることが「難を逃れる」ことになるとは。
高いところから落ちても足でうまく立つ、みたいなイメージのようです。ネコが上手に着地する様子からできた成句のようです。
7.have a go 試してみる
これは有名な熟語ですが、文脈の中で合うと分かるのに切り離されると「あれなんだったけか…?」っていつもなるので、ここに書き出してみました。
goに名刺の意味があって、しかも数えられる名詞である(aがついているので)のが面白いです。複数形もやっぱり「goes」なんでしょうか。
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