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【洋書多読】Stargirl(164冊目)

ちょっと前(3月6日)に『Stargirl』を読了しました。とっても面白かったです。

「Stargirl」という変な名前の女の子が主人公のヤングアダルトノベルなんですが、振る舞いもちょっと「変」なStargirlと、その女の子に惹かれていく主人公の男の子の心情がすごく繊細に描写されていて、一気に引き込まれてしまいました。

人と違っていても、笑われたとしても、自分の信念に従って行動する。そういう人に惹かれるのは日本でもアメリカでも同じなのかな?そしてそういう筋の通った考え方をする人を無視したり疎外したりする文化もまた、日米に共通しているのかな?そんなことを感じました。

本書はディズニーで映画化もされているようで、そちらもなかなか面白そうです。僕はNetflix等々含め、映画を見るという習慣がないのですが、本作はちょっと映画も見たいみたいなぁと思ってしまいました。

YL:6.5 総語数:約80,000語

本書はヤングアダルト向け小説だけあって、難易度は僕にはちょっと高めです。少なくとも今の僕(英検一級/TOEIC925)には結構骨が折れる一冊でした。

とは言え、最初の方は「ん、ちょっと簡単かも?」と思ったのは事実です。英文はそんなに複雑ではなくて(少なくとも今再読している『The Fault in our Stars』よりは全然素直で)日本人の琴線に触れそうなタイプのお話でもあって、グイグイ読めたからです。

でもやっぱりそうは問屋が卸さないと言いますか…クライマックスに向けて難しい単語が一気に出てき始めて、最後はもう息も絶え絶え…という感じで読んでいました。

だから最初は「YL6.0くらいかな」という印象だったけど、6.5くらいが適正なのかな?もしかしたら7.0行くかも、くらいの感じです。やはり洋書の多読をもっと楽しくやろうと思ったら、固有名詞に詳しくならないといけないですね。

気になった表現集

気になった単語とか、オモシロイと思った表現をまとめたこちら、個人的に自分自身の「多読ノート」みたいな感じで気に入っています。

「Stargirl」にも、ご多分に漏れず「多読やっててよかった」っていう為になる表現が満載でした。なので僕の記事をお読みくださっている方にも例によって例のごとくシェアさせていただきます。

今回気になった表現はこちらです。

1.…like I had three ears.

「彼は私に耳が3つあるかのように私を見た」という文章です。それくらい驚いて僕(主人公)のことを見た、という意味。こういう英語の表現大好きです。

2.true to one's word

"but true to her word of the day before,…"という文章で「昨日の彼女の言葉通り」とか「昨日彼女が約束したとおり」です。

〜の言葉に忠実である、みたいな意味でしょうか。こういう表現に出会ってもいちいちうろたえなくなるところに、多読の効用の一つがあると思っています。

3.went down to the wire.

We hated the games that went down to the wire.という文章で、これは文脈から「そのゲーム(バスケットボールの試合)が終わりに近づくに従って」という意味なんだろうな、と推測できました。「締切間際になって」みたいな意味もあるようです。

ちなみに映画だと、どうやらこのゲームはフットボールの試合っぽいんですけど、原書ではバスケの試合になっています。

4.at the height of 〜

〜の絶頂で、〜の真っ最中に、です。TOEICや英検などの試験で結構よくでてくるやつです。

5.be in on〜

「〜の秘密を知っている」です。こちらは洋書の多読でよく登場する印象があります。ハリーポッターでも見たかな?何回見ても意味を忘れてしまいます。

6.You name it.

色んなものを列挙していって、最後に「その他何でも」とか「ありとあらゆる」みたいな感じでよく目にするフレーズです。

7.catch 〜 off guard

これは「不意をつく」で、やっぱり洋書の多読をしているとよく見かける表現です。

You catch me off guard.→あなたは私のガードを下げさせた。というのが直訳でしょうか。catchに「突然」とか「不意に」みたいなニュアンスがこもっている印象です。こういう簡単な動詞の中にネイティブが含んでくる意味が感じられるのが多読のいいところです。

8.run-of-the-mill

「月並みな、平凡な」という意味だそうです。なんでこれで月並みってなるんだろ?調べてみるとここでいう「mill」はどうも工場のことだそうです。

工場を稼働する。そこで機械的に大量生産されるようなつまらないもののことから転じて「月並み」という意味になるんだとか。おもしろい・

9.Don't count your chickens

「あなたのチキン(の数)を数えるな!」で、これだけ見たら「?」って感じですが、文脈の中で出会うと「取らぬ狸の皮算用(はするな)」ってことだろうな、ってすぐわかります。こういう風に出会えると一発で覚えられます。

やっぱり多読にまさる教科書はないなぁって思います。

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というわけで『Stargirl』の感想と、気になった表現集でした。

最近チャレンジしている洋書のレベルがだいたいYL6.0〜6.5くらいなんですが、比較的スイスイ読めるようになってきているのを感じます。

そんな事もあって今、ちょうど一年前に読了した『The Fault in our Stars』を読み始めているのですが、やっぱり一年続けていると主観的な難易度が全然違います。めちゃくちゃ読みやすいです。

こういう自分の英語力の「伸び」を感じられる瞬間は本当に貴重だし、英語続けてきてよかったって思える瞬間でもあります。

感謝。


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