【洋書多読】The Ghost of Marlow House(158冊目)
表題の『The Ghost of Marlow House』を読了しました。
タイトルにある「マーロウ・ハウス」というお屋敷に住む幽霊と、このお屋敷をひょんなことから相続することになってしまったダニエルという女性のお話です。
ダニエルは相続したお屋敷をB&Bにするためにこの家に越してきたのですが、そのためには屋敷の前の主人であるマーロウにキチンと成仏してもらわないといけません(アメリカだから仏にはならないけど)。そんなお話です。
実は幽霊とかがでてくるフィクションやファンタジーってずっと日本語では読んだことがありませんでした。本は大好きでしたが読むのはもっぱらノンフィクションとかで、現実に起こり得ないことが起こるようなお話って基本的に興味なかったんです。村上春樹以外は。
でも41歳で英語を学ぶようになり、多読に出会い、洋書の児童書を中心にフィクションを読むようになって、その魅力が少しわかるようになってきました。
今回読んだ『The Ghost of Marlow House』は、英語学習者としてはもちろん、フィクションとしても楽しむことができました。いわゆる「ページターナー」=ページをめくる手が止まらないような本でした。
YLレベル:5.0〜5.5 総文字数:?
YLレベルはネットに情報がないので完全に独断と偏見で5〜5.5というところかな?という感じです。英語は比較的読みやすいですが、所々難解な単語が散見されます。
あと、この本結構長いです。おそらくだけど7万〜8万語ぐらいあるんじゃないでしょうか?読み慣れていないとしんどい量です。長さ的には『Wonder』くらいかな、と思います。
が、お話が面白いのでぐんぐん読みすすめることができました。学習者としての僕はだいたい一日平均1時間〜1時間半くらい英語読めればまあいいやと思っているんですが、この本は2時間とか読んでてもあんまり苦痛じゃなかったです。それくらい先が気になる感じでした。
Amazonのレビューには辛口な評価も散見されますが、僕にはとってもおもしろく感じられました。おすすめの良書です。
おすすめしたい2つの理由
で、本書をおすすめしたい理由ですが、まず1つ目は第1巻が無料ということ。もう一つは全30巻の大長編ということです。
一冊仮に7万語として、30冊読めば210万語です。多読は一般的に「100万語読めば英語を楽しめるようになる」なんていいますから、本書だけで下手したらその100万語を軽く突破してしまうわけです。
もちろんハマればの話ですが、こういうシリーズ物はハマると夢中になって知らないうちに英語力は上がって行くし、読むスピードも速くなっていくし…といい事ずくめだったりします。
僕は最近遅ればせながら「Harry Potter」シリーズにハマっているので、こちらで語数を一気に稼いで、ヤングアダルト小説へのステップアップにしたいです。
気になった表現
読んだ洋書で気になった表現にマーカーを付けておいて、後で調べるということをしています。
読んでいる時はなるべく多読のリズムを崩したくないからです。
で、せっかくなのでここでシェアさせていただいて、この記事をお読みくださったかたの学習のお役にほんの少しでも立てれば…なんて考えています。僭越ですが。もしご興味があればぜひスクロールしてください。
【気になった表現一覧】
1.Sure, I'm game.
2.in the grand scheme of things
3.have a crush(crushes) on him
4.be smitten with
5.go off the deep end
6.cook one's goose
7.hippy dippy
8.speak of the devil
9.be in on 〜
10.get over with
11.pull one's chain
12.have time on one's hands
13.same here
1.Sure, I'm game やりたい! 賛成!
ネイティブがよく使うカジュアルな表現だそうです。
gameはいわゆる「ゲーム」ではなくて「やる気がある」とか「挑戦したい」「乗り気な」などの意味の形容詞なんだそうです。
2.in the grand scheme of things 物事を俯瞰的に見ると、長い目で見ると
これはある意味そのまま、ですね。大局的に見る=in the grand scheme。でもなんかかっこいいなこの表現!って思ったのでマークしちゃいました。いつかオンライン英会話で使ってみたいです。
3.have a crush(crushes) on 〜 〜に夢中、〜のことが好き
これは定型表現ですが、一応マークしてました。単にI like her.とか言うよりも、断然こっちのほうがカッコいいですよね。ちなみに「crush on」だけだと、ソファとかカウチに横になる、みたいな意味になるのかな?
4.be smitten with 〜にベタぼれ
smitは「強打する」という意味の動詞ですが、これを受動態で使うことで「強打される=めっちゃ好きになる」「一目惚れ」みたいな意味になるようです。これは文脈からすぐに分かりました。
5.go off the deep end 自制を失う、かっとなる、激昂する
deep end=極端な方に「行く(go off)」から転じて「自制を失う」とか「カッとなる」という意味になるんでしょうか?
goを外すと「夢中になる」という意味らしいです。
英検一級のパス単に「fly off the handle」という表現が載ってて、やっぱり「カッとなる」です。あと「flare up at」っていうのもあったな。「カッとなる」の表現っていっぱいあるんですね。
6.cook one's goose 〜のチャンスを潰す
どうして「人のガチョウを殺す」が「人のチャンスを潰す」になるんだわけがわからない、と思って色々調べていたら、どうやらイソップ童話由来の「kill one's goose」というイディオム起源節が有力っぽいです。
ここでkillされるガチョウというのが金の卵を生むガチョウのことのようで、目の前の利益(お腹空いてガチョウを食べたい?)に目がくらんで長期的な利益を損なってしまうお話から転じてイディオムになっているらしい。だからcookなのか。
インターネットってほんとなんでも載ってるな。
7.hippy dippy ?
これはなんかよくわかりませんでした。「一般的な考えを思想主義的な考えで否定すること」とかでてくるんですけど。本書では「hippy dippy thing」みたいな感じで形容詞として使われているようでした。そのhippy dippy thingが下の「feng shui」である、と。そんな文脈です。
8.feng shui 風水
これは不覚にも意味がしばらくわからないまま「そのうちピンとくるだろう」と思って読んでいたんですが一向にピンとこなかった単語(熟語?)です。日本人なのに…。
9.speak of the devil 噂をすれば…(ちょうどその時に誰かの名前を上げる)
これは文脈からすぐに分かりました。そうなんだ「悪魔の話をしたら」っていうんだ。なんか面白いなぁって思いました。でも多分、意外と色んな所でこの表現に出会っているんだろうなと思います。気づいてないだけで。
10.be in on 〜の秘密を知っている、秘密などに関係している
こういう中1レベルの前置詞とかで構成された句動詞、僕本当に苦手です。コーチングのクライエントさんも「こういうのホント覚えられない」っておっしゃる方多いです。
確かに、be up to〜とかup for itとか、その手のやつって混乱してぐちゃぐちゃになってしまいます。意味もいっぱいあるし。
be in onは「〜に関係している」「〜とグルである」というのがベーシックな意味のようです。そこから「〜の秘密を知っている」となるんでしょうか。
11.get over with 嫌な仕事をさっさと済ませる
この句動詞はなんだかTOEICなんかのフレーズ集とかに出てきそうだなぁ、とおもってマークしちゃいました。一応お仕事でTOEICとかの指導もしているので…。
12.pull one's chain からかう、騙す、担ぐ
誰々のチェーン、鎖、を引っ張るのが「からかう」とか「だます」になるんですね。
ここで言われている「chain」ってどんなチェーンなんだろう?と思ってググったら「首輪を付けて鎖につながれた犬をグイッと引っ張る様子から」っていう解説がありました。ちょっとよくわからないです。「苦しめる」が原義なのかな?
13.have time on one's hands 時間を持て余している
これはもう、なんかそのままって感じですね。時間を両手の上に持っている。つまり時間が余るくらいあるというかんじかな、と思います。これは一発で覚えられたので、まだ記憶にあるうちに使ってみたいです。まさに今の自分だし笑
14.same here (レストランなどで)同じのください
セブ島に住んでいた時、友達とゴハン行って「同じのください」って言いたい時は「same one, please」って何も考えずに言ってました。same hereなんだ、って本書で知りました。主人公の女性と、お向かいに滞在する男性が一緒にレストランに行った時にふとでてきたセリフです。文脈の中ででてくると覚えやすいです。
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