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英語学習に使える絵本をご紹介します②
昨日に引き続き、英語学習に使える絵本のご紹介です。
繰り返しになりますが、洋書の絵本というのは上手に使うと本当にいい英語学習教材になります。
感覚的には、英検2級くらいまでなら、絵本の多読だけで十分行けると思いますし、英検2級で学ぶ英単語にプラスして、ネイティブが日常的に使う「試験に出ない」単語や表現なんかが学べるので、英検2級対策と並行して絵本を多読することで、とても実践的な英語力が身につくんじゃないかと思っています。
今日はオススメの絵本に併せて、ビギナーの方が「洋書を読んでみよう」と思われた時に手にとってやけどしてしまう書籍も紹介しています。
結構「英語学習者あるある」だと思うので。。。気をつけてください。
11.The Story of Babar
密猟のハンターにお母さんを殺されてしまったゾウのお話です。ちょっと泣けます。
僕は旅人なので、どうも旅をする話に惹かれてしまうようです。この物語の主人公の子象は幼くして旅にでます。旅ってやっぱりちょっとしたセレンディピティにあふれているなぁとおもいます。
12.Mike Mulligan and His Steam Shovel
昨日ご紹介した『The Little House』と同じ作家の作品で、同作品では悪者の代名詞のように扱われていた「ショベルカー」が主人公になっています。
技術の進歩によって雇用が失われていく現代を描き出しているかのようなストーリーに深く考えさせられます。
13.A Bad Case of Stripes
常に「人からどう見られているか・」を気にしながら生きている女の子に突然降りかかった災難。こちらは「差別」とか「偏見」といったテーマを扱っているように思われて、「Mike Mulligan〜」同様考えさせられる内容になっています。
絵がちょっと好みがわかられるかもしれません。
14.Chrysanthemum
表紙から類推できるように、Chrysanthemumは菊のことです。
こちらも『A Bad Case of Stripes』同様、人と違うことから引き起こされるいじめを取り扱っています。そういうのって、均質性に高い日本社会ならではなことだと思っていたけど、実はそうでもなんですね。
15.Strega Nona
イタリアが舞台のお話のようです。
この本はとにかく英語がわかりやすいので、まだビギナーレベルの英語学習者の方が洋書を手に取る菊花になるとてもいい作品なんじゃないかと思いました。
絵のタッチも独特で、とても可愛らしいです。あと「カルデコット賞」というアメリカの権威のある賞を受賞している作品のようです。
16.Miss Rumphius
この本は「大人が楽しめる絵本」ですね。
小さい頃におじいちゃんと交わした約束を守り、旅に出て、世界を美しいもので満たそうとした女性のお話です。
絵もとてもきれいで、大好きです。昨日ご紹介した『Strawbarries for Sal』と併せて、ぜひ書架に飾りたいなぁと思う一冊です。
【取り扱い注意】初心者が選びがちな、避けておいたほうがいい絵本・洋書
ここからは、初心者の方がよく選んでやけどをしてしまう絵本、洋書のたぐいをご紹介したいとおもいます。
日本でも有名なお話なので、つい手にとってチャレンジしたくなるんですが、実は英語が難しかったりして歯が立たない、というケースが続出している(と思われる)絵本たちです。
逆にここに書かれている本を手にとったことがあって、なんとなく英語のモチベーションを下げてしまった方は、是非気を取り直すきっかけにしていただきたいです。
慣れずにちょっと間違えてしまっただけで、あなたの英語力に致命的な欠陥があるわけではないです(多分)。
1.はらぺこあおむし
理由:短い 難単語多数
とりあえず「短い」という理由で英語学習にはあまり向かないのと、途中でわけがわからない英単語が羅列されているページが出てきて「え?」ってなるやつです。
そのページの英単語は意図的に選ばれているだけなので、別に気にする必要はないんですけど、ちょっとびっくりしてしまうのも事実です。
あんなの英検1級の僕もわからないので、どうかスルーするなり安心して読み飛ばしてください。
2.『星の王子さま』などの児童文学
大型書店の絵本コーナーに行くとこれでもか、というくらいメンチン(表紙を表に向けて陳列)されている「星の王子さま」。日本語で読まれた方も多いと思いますけど、これも難しいので、手に取るのはある程度英語ができるようになってからです。
少なくとも英検2級〜準一級、TOEICも700点以上は欲しいところ。この手のいわゆる「児童文学」は、やっぱりちょっと洗練された、古い言い回しの英語で書かれていることも多いので、英語学習集者がベーシックな英語を学ぶのには不向きですし、慣れていないと読みにくいです。
同様の理由で『不思議の国のアリス』や『かもめのジョナサン』などの児童文学も、手を出さないほうが無難です。プライドを傷つけられてしまうかもしれないので。
3.クマのプーさん
くまのプーさんは大変難しいです。本屋さんなんかに行くと最近はその本の帯に「TOEIC〇〇点」とか丁寧に欠いた帯を巻いてくれていますが、あれは当てにならないです。多分、ネイティブの読者の対象年齢を、そのままTOEICの点数に当てはめているだけだと思います。
ネイティブの小学校低学年の英語力は英検準一級程度です(実際はもっと高い)。
くまのプーさんなんかは「TOEIC470点〜」と書かれていますが、740点の間違いなんじゃないか?と思ってしまいますし、多分740点でも読めないとおもいます。英語もちょっと小難しいし、ちょっとした造語やいわゆる「言い間違い」という形の不正確な英語も混じっていて、正直言って読みにくいとおもいます。
日本で流通しているTOEICのスコアがほとんど正確な英語力を反映していないことの好個の例だとおもいます。
4.ハリーポッターシリーズ
これ、一番手にとってはいけないやつです。でもたぶん多くの英語学習者が「まぁハリポタぐらいなら英語で読めるだろう」と手にとって、撃沈するやつです。素人がゴルフのクラブもって打席に入って、プロのピッチャーの球を打ち返してやろうとするようなもんです。ひどいにもほどがあります。
僕の友人のTOEIC900overの人も、「全然読めなかった…」と言ってました。
僕も「いつかHarry Potterを読めること」が自分の英語学習の目標の一つになっていて、今ははまだ時期尚早だとも思っています。
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