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【洋書多読】Where is Machu Picchu?(189冊目)

『Where is Machu Picchu?』を読了しました。

「WHO HQ」のWhere is〜?シリーズ、本当にいい感じです。英語学習に本当に効果的だと思います。

自分の興味がある分野の英語を多読するというのは更にその学習効果を高めてくれます。理由は

1.興味がある分野の英文なので、少々難しくても読み進められる
2.知らないうちに一段レベルの高い英語を読んでいることもある
3.分からない表現、言い回しなどに触れた時に、興味を持って調べられる

からです。

僕は「旅」が一つのライフワークになっているところがありますので(収益化はできていませんが)、2017年に世界一周したときに訪れた場所のことを『Where is 〜?』シリーズで英語で読むというのは大変学習効果が高いと思っています。

英検一級なのに『Where is〜?』

Where is〜?シリーズは対象年齢がネイティブの小学校低学年、9歳くらいまでの子を対象にして書かれた本です。

これを「英検一級/TOEIC925」の僕が読んでいることに、ちょっとした疑問を抱く方も多いと思います。「コイツ、資格の点数とか詐称してるんじゃないか?」ってね。

もちろん、そんな訳はありません。

ネイティブの小学校低学年レベルの英語力は、日本の資格試験で言うところの「英検準一級/TOEIC730点レベル」と言われています。そして、これは英語コーチの仕事を始めてからコンスタントに英検準一級を受けたいという方を指導させていただいている経験から、結構蓋然性の高いレベル感だと思っています。

この事をもって少し不機嫌になられる方が多いのも事実です。そりゃそうですよね。英検準一級、TOEIC730点UPの方といえば、日本では十分「英語ができる人」です。それが小学校低学年レベルだなんて言われたら、ちょっと穏やかな気持になれないことも心情としてはよく理解できます。実際僕がそうでしたから。

私事ですが、当時セブ島で生活して海外生活3年目、身の回りのことは英語で難なくペラペラ喋っていた僕は『Who was Steve Jobs?』が全く読めず、小学校低学年レベル以下の読解力なんだという現実を涼しく受け入れたことを機に英語力が爆発的に伸び始めました。

『Who was〜?』をはじめて手にとった半年後に英検準一級合格(バンドスコア+9)、その半年後に英検一級合格(バンドスコア+4)、そこから半年後にTOEIC925点と、僕の英語力の上昇はとどまるところを知りません。

それも全て「自分は小学校低学年レベルの英語も満足に読めない」という現実をきちんと見つめて、英語に真摯に向き合い始めたことからもたらされたものです。

今読めなくったって別に良いじゃないですか。そのうち読めるようになれば。悔しいならきっとできるはずです!

退屈な多読に楽しみを与えてくれる「自分が興味のあるコンテンツ」の多読

ただ、そうはいっても何をどう読んで良いのかわからないという人が多いのもまた事実です。そこで「NPO多言語多読」さんが推奨されている「多読三原則」を念頭に置きながら、何をどう読めばよいかをご紹介したいと思います。

1.自分のレベルよりずっとやさしい英語を読む

よく「簡単なのを読んでも勉強にならない」という人がいらっしゃいますが、日本人が英語ができないのは実に「難しい英語の精読=英語学習」と思っているからです。

でも、実用レベルの英語を身に着けたいと思ったら、やるべきは「簡単な文章を」「大量に」読むこと。これで「英語の語感」「英語のリズム」が体に染み付いてきます。どんな文章も必ず第1文型〜第5文型のどれかで書かれています。名詞を就職するのは形容詞で、その形容詞を修飾するのは副詞であるというのも、英文の難易度に関わらない共通の真理です。

その共通の真理を体系化したもののことを「文法」と呼ぶわけで、「これは文法事項を丸暗記」よりも「その文法を駆使して書かれた文章を大量に読む」事によって体に染み込ませるのが吉です。

だって、難しかったら大量に読めないじゃないですか。だから簡単なの読むんです。小学生が読む英語は難しい英語に比べて不正確な英文法で書かれているということはありません。難易度に関わらず、ネイティブが書いたネイティブが読むものは全て正確な英語で書かれています。

これが「簡単な文章を」「大量に」読むことの意味です。

2.単語は調べない・面白くなくなったら投げる

これも「大量に英語を読む」ために必要なことです。

いちいちわからない単語で立ち止まって、辞書を調べて…ということをやっていては、読書の楽しみなんて一向に甘受することはできません。これは、日本語の本を読む時のことを考えてみていただければわかると思います。

みなさんが好きな作家って、東野圭吾ですか?宮部みゆき?それとも村上春樹?
それらって、辞書を持ってこなければ読めないような作家・作品たちでしょうか?

多分違うと思います。そんなことしてまだ読んでも何も面白くないからです。

好きな作家の本読む時にいちいち立ち止まって辞書なんか引かないでしょう?分からない語彙とか表現とかでてきたらどうしますか?多分前後の文脈から意味を類推するか、分からなければ飛ばして読んでっちゃうはずです。

それでも十分楽しめるからです。

英語の多読もそれと同じです。なんで英語だけちゃんと意味を調べながらじゃないと読めないのか?読まないといけないと思ってしまうのか?僕は意味がわかりませんし、なんならはっきりと「学校教育から受けた洗脳」って言い切っちゃいますけど。

辞書を引きながらじゃないと読めないレベルの英語だったらどうするんだ?という声が当然聞こえてきそうですが、そのときは堂々と読むのやめちゃえばいいです。日本語の小説だってそうします。文学部英文学科とかなら我慢して読まないといけないときもあるだろうけど、英語ができるようになりたいだけなら、そんなことしなくていいです。

3.興味ある分野の英語だから、楽しく読める

やっぱり「楽しい」にまさる感情はないです。楽しいから続けられるし、楽しいから興味が湧いて、知識がどんどん身についてくる。人間の脳ってやっぱり「楽しい」「嬉しい」に対して開いているんです。年齢とかは関係ありません。

だからもしあなたに、なにか人に誇れる趣味のようなものがあるんなら、そのコンテンツを徹底的に読みましょう。

今コーチングをさせていただいている方で、都内のグローバル大手企業にお勤めの方がいらっしゃいますが、この方はF1が大好きで、ネット上の英語の記事を、意味もわからず読んだりしていたそうです。

で、僕のそのサイトを見させていただいていたところ、英検だと一級、TOEICでも900点を有に超えるレベルの語彙や表現で溢れかえっていました。

「コレ、めちゃくちゃレベル高い文章ですけど、読めるんですか?」とお聞きしたところ「わからないときもあるけど、とにかくF1が好きなので、片っ端から読んでました。文脈も分かるので、別に苦になりません」とのことでした。

多分この方、こんなふうにして特別な勉強もしないまま、気づいたらTOEICで880取ってたんです。お仕事で普段から英語を使っておられるというアドバンテージもあると思いますが、ほぼ無ベンでこのスコアは、間違いなく「好きな英語の多読」からもたらされたものです。

4.ネイティブがネイティブに向けて発信しているコンテンツを読む

ただ、英語力の伸びをきちんと担保したいなら、「ネイティブがネイティブに向けて発信しているコンテンツ」にこだわりましょう。

逆にそこさえ外さなければ、幼稚園児が読むようなテクストでもオッケーです。英語力伸びます。理由は「1.自分のレベルよりずっとやさしい英語を読む」で書かせていただいたとおりです。

ネイティブがネイティブに向けて書いているんだから、間違った英文法がありません。読めないときは安心して「自分の読解力の低さ」の責任にできます。

こうやって、良質の英文に大量に触れていくことで、自然な英語の言い回しが身についていって、結果英語ができるようになるんです。

だから『Where is 〜?シリーズ」は、英検一級の僕にとって最高の英語教材なんです

そんなわけですから、『Where is〜?シリーズ」は、僕にとって、まさに多読の条件を満たす、完璧な教材なんです。

もちろん「教材」だなんて思ってはいません。ただ、読んでて楽しいから読んでます。マチュ・ピチュを訪れたのは南米を旅していた2017年の4月でしたが、あのときの情景が蘇るようですし、楽しかった思い出とかもどんどん溢れ出てきます。

『Where is Machu Picchu?』は、あの遺跡があんなふうにして発見されたんだとか、そういう目的であの遺跡って作られたんだとか、あの遺跡が初めて目の前に飛び込んできたときの感動なんかをもう一度僕に追体験させてくれるような知識にあふれています。

そりゃ仕事の合間の息抜きにちゃっちゃと読んじゃうというものです(大体1時間もあれば十分読めます)。

こうやってまた一つ大量の英語に触れて、英語力が上がってい来ます。より自然で、ネイティブが聴いても不自然な英語がみについて、読んでる間も「お勉強」っていう苦しさが全く無くて、僕にとってはまさにいい事ずくめなのが「Where is 〜?」シリーズ。

皆さんも是非、ご自身の興味関心のある分野の英語を見つけて、触れて、英語力を伸ばしていってください!


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