見出し画像

【洋書多読】Where is our Solar System?(187冊目)

『Where is our Solar System?』を読了しました。久しぶりの『Who was / Where is〜?シリーズ』です。早く取り掛かりたい「積ん読」たちがたくさんあるんですが、ちょっとリラックスして読めるものが欲しくて、こちらを購入しました。

宇宙のことを考える効用

僕はよく「細かいこと」や「どうでもいいようなこと」をくよくよ悩んだり考え込んだりする人間で、そのことで随分損をしてきました。

多分墓場まで持っていくことになるであろう傾向であることは承知しています。そんな僕が、そういうネガティブな考えに蓋をして前向きになるための方法の一つとして採用しているのが「宇宙に関する話を聞く/本を読む」です。

コンテンツは何だっていいんです。とにかく、地球は太陽系の一部で、その太陽は銀河系の一部で、その銀河が宇宙空間には無数にあって…というスケールの話を聴いたり読んだりしていると、自分が考えてることのスケールの小ささが次第に笑えてきて、悩み事とかどうでも良くなる、という。

人間なんて宇宙空間の塵芥に過ぎない、というアイディアってものすごくネガティブに聞こえて実はポジティブなメッセージを含んでいると思うんですよね。地球上で起こるあらゆることは、宇宙レベルではほとんどゴミみたいなものだ、と思うと「What am I waiting for?」ってな感じで、一気に前向きになれちゃうんです。

今はちょっとお仕事の閑散期が重なっていて、でも同時にこれまでの多忙な時間と移動の連続からくる疲れも溜まってきています。

時間があっても身体た疲れているので動けない。こういう時に僕は心のバランスを崩しやすいんです。いろんなことが悪い方に向かって向かって重なって起こりがちな今だからこそ、大好きな英語で大好きなお話を消化しておくことはとっても理にかなっていると思っています。

安定のWhere is〜?シリーズで宇宙のことが読める幸せ

僕が英語学習に多読を取り入れたときから一貫して手に取り続けている「Who was / Where is〜?」で、そんな宇宙に関するお話が読めるっていうんだから、これは手に取らない理由がないです。

やっぱり英語はとてもわかり易くて、お仕事の合間にサクサクっとリラックスして読み進めることができました。お気に入りは以下の箇所です。

“Look . . . at that dot. That’s here. That’s home. That’s us. On it everyone you love, everyone you know, everyone you ever heard of, every human being who ever was, lived out their lives.”

『Where is our Solar System』Chapter 6 2nd  Paragraphより引用

これはCarl Saganという宇宙飛行士が書いた本『Pale Blue Dot.』からの孫引きになります。英語もそんなに難しくないですね。Who was / Where is〜?シリーズの英語はだいたいこのくらいのレベルです。

それにしてもこの「Pale Blue Dot.」っていう表現、いいですね。青白い「点」にすぎない地球。その地球上に生きとし生けるもの全てが愛おしい。そういう感覚になれるのは、僕たちが宇宙の塵芥に過ぎないからなのかもしれません

In the meantime, we will gaze up into the heavens and realize how remarkable it is to be alive on planet Earth—our very special pale blue dot.

『Where is our Solar System』Chapter 10より引用

小学校低学年レベルの読み物でも侮れない英語レベル

このシリーズは、アメリカのネイティブの小学校低学年くらいの年齢の児童を対象に書かれた読み物なのです。が、「Where is〜?」シリーズを読んでいていつも思うのが、「そうか、英語ではそうやって言うのか」っていう気づきです。

そしてそれが実に「ネイティブがネイティブに向けて発信しているコンテンツ」に触れることの最大の効用だと思っています。

こちらを英語でさっと言えますか?

・地球は太陽の周りを365.25日かけて公転している。
・地軸は少し傾いており、そのため一年のうちの一定の時期において、北半球は太陽の方を向き、直接的に太陽からの光を浴びる。これが「夏」である。
・同時期において、南半球は太陽から離れ、これが南半球の冬となる。
・地球はおよそ46億年前に形成され、同時期に太陽系が形成された。
・地球の形成の初期の段階で他の惑星が地球に衝突し、地軸の傾きが生じた。

こういう日本語を英作文しようとすると、僕たちは極めて不自然なカクカクした英語に翻訳してしまうことになりますが、これ全部、僕が『Where is our Solar System?』の英文から=つまりネイティブの小学校低学年が使うレベルの英単語だけで構成された文章から訳出したものばかりです。

別に特別な宇宙物理学的ジャーゴンが使われているわけでもありません。極めてシンプルな、子供が読めるような英文法と単語だけで、これだけ宇宙のことを説明できるんだっていう事実に感動できる人から順番に多読にのめり込んで、英語力を爆発的に伸ばしていかれるんです。

いつも、この『Who was/Where is〜?』を紹介すると、相手の方のリアクションの薄さにとても悲しくなります。そんな小学生が読むようなの…とか、もっとレベル高いやつを…とか。

でも、『Who was/Where is〜?』だってレベル高いですよ。っていうか、何を持って「レベルが高い」というかに関しても結構あやふやですし。ただ、「ネイティブが聞いて/読んで自然な英語」というのは、どんな英語よりも僕たちに取って有益であることには違いがないし、このシリーズはまさにその好例なんですけどね。

この記事が気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです😆今後の励みになります!よろしくお願いします!