あなたの安心を脅かす、みんなが知らない住宅リフォームの悪徳業者さんの事。
※この記事はリフォーム業者さんの批判をしているものではなく、個人的な見解で書いている記事です。
台風が過ぎ去ったあと、様々な地域でリフォーム関連の悪徳被害がニュースになっていたりします。
皆さんはツイッターとか、話題に上がった時に初めてこの問題を認識したかもしれないのですが、私は日常的にこの問題に向き合っている状況です。
リフォーム関連のマッチングサイトを仕事で運営しているため、日々多くの方から相談が入ってくるから…。
「工事してもらったのに、塗装がすぐ剥がれてきた…。」
「屋根にビニールシート掛けるだけで10万請求された…。」
「普通は2週間と聞いたけど、2日間で終わってしまった、これ大丈夫?」
たくさん色んな相談が入ってきます。
台風関係なく、リフォーム関連の悪徳被害が多いことが日常の私からしたら、本当はもっと毎日のように取り上げほしいと思ったりします。
戸建て・アパート・ビル。
どれも最初に大きなお金をかけて建てられた建物ですが、自分も含めて建物に住む方々は、建物のおかげで暮らしの安心を得ています。
大きな費用がかかるのも、何十年間分の安心代を買っていると思えば、なんとなく理解できる。
建物は何十年と建築時のピカピカな状況を保てるわけではなく、紫外線やら雨やら毎日ダメージを受けて、どんどん劣化していきます。
つまり、実感はないかもしれないですが、建物を毎日使っているという事。
化粧品は使えば使うほど減っていく。
ヒゲ剃りは使えば使うほど刃がダメになっていく。
物体において、一生同じ状態を保てるものはない。
建物も同じで、使えば使うほどボロボロになるため、外装の塗装工事・内装工事・屋根の張替えやらをいずれはしなくてはいけません。
しかし多くの場合、お家のメンテナンスを最初から計画していることは少なく、大変な事態になってから考える方が多いようです。
生活していくために、様々なお金がかかる中、メンテナンスどころではないのが現実かと思います。
何を言いたいかというと…
心の準備が備わってない状況で、突然お家の状況が悪くなると、急いで原状回復を進めようとする方が多いという事。
事前にしっかりと知識を得てから進むのではなく、その場の勢いで進める事が多いと言う事。
そこを狙って、リフォームの悪徳業者さんがあなたの元へやってきます。
すでに騙されやすい状況がみなさんの中に備わっているので、毎日のように悲しい報告が出てたりします。
国民生活センターには2018年に訪問販売の相談が7185件もありました。
これは氷山の一角…。
市区町村別の消費者センターへの被害報告を合わせたり、騙されたことに気づかない人や泣き寝入りしている方も多く、実際はこの数倍の被害が毎年発生しています。
過疎地や住んでいる方が少ない地域などは、訪問できてくれることで助かる場合もありますが、訪問販売を使ってリフォームを売りにくる悪い人が全国的に多いのが事実としてあります。
そもそも訪問販売は、相手の都合関係なく、自分たちの都合で売りに行く行為なので、相手は迷惑と感じることの方が多い。
それを分かった上で行っているということは、なんか悲しいですよね…。
今、全国的に自然災害の被害が多く、お家の状況が悪い方も多いと思いますが、本当に頼んでいい業者なのかを見極めて、工事を頼んでほしい。
もし、あなたがご実家ではなく、別のところに住んでいた場合などは、ご両親さんにも注意を促したり、冷静なあなたが間に入って見極めてほしいと思います。
私は、お客様のために健全な気持ちで向き合ってくれている業者さんもたくさん知っているからこそ、悪いニュースがあるたびに悲しくなります。
業者はそれぞれ違う価値観を持ち、経験を持ち、得意なことも違うため、建物のリフォームを決める場合は、
・相見積もりをして比較する
・10年先も頼めるか検討する
・大幅値引きは無いか
・価値観は合うか
他にもたくさん見極めポイントがありますが、まずはこの4つを覚えてもらって、リフォーム業者さんを決めてほしいと思います。
特に値段の安さだけで決めてしまう方に失敗が多い印象です。
1人でも多くの方に、優良業者さんとの出会いが作れるよう、私もお仕事がんばります。