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みたらし団子

子どもの頃は苦手だったものの一つに和菓子がある。
甘いものが苦手で、特にあんこのストレートな甘さがだめだった。
大人になってその美味しさがわかり、スーパーでも和菓子屋さんでもどちらでも買うようになった。
子どもたちは苦手意識もなく、喜んで食べている。

今日はデパ地下にて、期間限定でお団子屋さんが出店していた。
子どもたちのおやつにと、購入することにした。
きなこ団子も、あんこ団子も、醤油団子も魅力的だったが、王道のみたらし団子を選ぶ。
私自身も楽しみだが、なにより家族の喜ぶ顔が見たい。

帰宅時間や都合の違いによって、一緒に食べることはできず、各自別々のタイミングでみたらし団子を食べた。
するとどうだろう。一様に同じことを言ってくるではないか。
――これどこの?
――いつものと違うね
一人ひとりに「デパ地下で」「スーパーのとは違いますので」と丁寧に答えていく。

挙げ句の果てには、
――こっちの方が好き
満面の笑みで言われてしまった。

喜ぶ顔は見れたが、このやっちまった感は何だろうか。

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