分からんかったら、とりあえずトリガーポイントへのマッサージ・・・でも良い。うん、トリガーポイントやっとこ。
「とりあえずマッサージ」というこのワード。
一部のセラピストからは相当叩かれそうですね😂
でも、僕個人としては評価や目的があって行うのであれば問題ないかと。
(あくまでも個人的な意見ですし、絶対正しい訳ではありませんよ。)
今日の内容は新人さん向けの内容かもしれません。
どうしてとりあえずマッサージなのか?
マッサージも解剖、生理学的な知識をもって触察・触診の精度を上げればかなり効果的だと思います。今回はトリガーポイントの理論も交えてお話します。
就職して初めて患者さんを担当する時って、何をして良いのか分からない新人セラピストって意外と多いんじゃないかなって思います。
僕が新卒で整形外科クリニックに就職した僕もそうだった。
看護師さん「PTさん、変形性膝関節症の診断名で新患でるからよろしくね。」
ぼく「ついにきた・・・初めての担当患者だ。」
養成校や臨床実習の時は、評価が大事だと習ったなー。。。
でも評価にそこまで時間をかけられないし。。。
何かアプローチしないといけない気もするし・・・
時間は20分。
処方箋が回ってきて、待合室にいる患者さんを呼ぶ。
治療ベッドまで案内し、自己紹介した。
ぼく「担当させていただきます。よろしくお願いします」
患者さんは50代の女性だった。
肥満傾向にあるわけでもない。
歩行中に膝の内側が痛む。
運動しなければいけないのはわかっているけど痛みが怖い。
なるほど・・・
バランス評価?動作分析?MMT?ROM?
・・・・四頭筋だ、四頭筋が大事なんだ。結論はこれだった。
ともかく四頭筋訓練だ。SLR・・・スクワット・・・
・・・あっという間の20分。
患者さん「楽になった気がします。ありがとうございました。」
治療ベッドを後にする患者さんの歩き方を見ると、膝が痛そう・・・。
当時の僕の豆腐メンタルでは耐えられませんでした。
(今も豆腐メンタルということには変わりませんが・・・😇)
いまになって思えば焦ってしまい、何かをしなければと気負いすぎたのでしょう。
焦ってしまい何もかもが中途半端になるくらいなら最初から大方のやることを決めてしまえば良いのです。(思考停止してはいけませんよ。)
自身なさげに中途半端な治療をすると効果が出ないことが多いです。
・・・難しく考えなくていいんです。
「何かの理論をベースに介入することで、見るべきポイントを絞りやすくなる」
分かりやすい「トリガーポイント療法」です。
トリガーポイントってなに?という方に対して簡単に説明しますね😸
【トリガーポイントとは】
僕の理解している範囲で簡単に説明しますと、
物理的なストレス(長時間同じ姿勢をとる、反復的な動作など)が生じたり、自律神経系の影響で局所的な血流障害が起きます。この時に筋肉の中では何が起きているのか?
血流不足に伴い、筋肉が弛緩しにくい状態になります。するとアクチン・ミオシンフィラメントのクロスブリッジの形成(収縮状態)が続いてしまい筋硬結(筋線維中の硬い組織)が出来上がります。
【トリガーポイントがあると何が困るの?】
この筋肉に生じた硬結部位を押すともちろん痛みが出ます。
筋線維の滑走(アクチンとミオシンの動き)が不足するので筋力の低下や可動域制限を引き起こします。
さらに厄介なのが「関連痛」と呼ばれる広範囲に疼痛を引き起こす症状です。
【どうして広範囲に痛みが生じるの?】
その理由としては、例えば筋硬結が大腿四頭筋(広筋群)に存在していた場合。
筋硬結は大腿神経・伏在神経(L2-L4)を通じて侵害刺激を脊髄レベルまで届けます。
髄節から脊髄視床路を経て中枢に上った侵害情報を「大腿部の広筋群」の痛みなのだと、局所的に捉えることは出来ません。
L2ー4の髄節が支配する何かに異常があるとしか認識しません。そもそもL2-4の髄節が支配する組織(筋、関節、皮膚、靭帯など)はたくさんあるので特定することができないということでしょう。
それでも人間の身体は表面に痛みがを引き起こすことが多いようです。皮膚髄節(デルマトーム)に対応する部分の広域に痛みを引き起こしてしまいます。
*何故、皮膚の領域に反映されやすいのかというと人間の記憶や学習によるものが多いのだと。
筋硬結が一か所あるだけで、L2-4の髄節支配の皮膚領域といった広範囲に痛みを引き起こす理由は以上の通りです。
【もっと詳しく理論やアプローチの方法を知りたい!】
かなり簡単に説明していますが下記の書籍で解剖・生理学的な背景を勉強することが出来るので是非お勧めします。
このブログ書くのにも参考にさせていただきました。
一冊目に紹介している
【トリガーポイントと筋肉連鎖 (GAIA BOOKS) 】
フィリップ・リヒター (著), エリック・ヘブゲン (著), 森岡 望 (監修, 監修), タオデス 江利子 (翻訳)
この書籍はオステオパシーの事も少し書かれているので値段以上の書籍だと思います。
他の書籍ももちろんおススメです😂
さて、このような理論があるので膝が痛いのであれば、
先ずは四頭筋群に筋硬結の有無を診る。
そのためにとりあえずマッサージをしてみる
という考えが成り立ちます。
http://www.positivehealth.com/article/bodywork/treating-trigger-points-reduces-pain-from-knee-osteoarthritis より引用
僕も臨床でよく用います。
はじめは筋硬結を見つけることが難しいかもしれませんが、筋腹中央部に硬結が出来やすいためそこ中心にに触診し始めるといいですね。
大腿部であれば手掌を用いてロングストロークでマッサージをしていくと
見つけやすいかな。
僕の主観ですが、触れるだけですぐに分かるものもあれば、
本当に米粒のようなものが薄らと組織の奥底にある・・・
という分かりにくいこともある。
これは手の感覚が大切になるので鍛錬が必要です。
今日はこの辺で失礼したいと思います。
読みにくい文章にお付き合い頂きありがとうございました。
それでは(^^)/
これはあくまでも僕の独り言ブログです。。。
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