施術中に目を閉じる?

皆さんはいかがでしょうか?目を開ける、目を閉じる。

どっちでも良いのではないかと思う方もいらっしゃると思いますが。

結論
「僕は目を閉じません。」

*現在、僕の感覚をもとにした見解ですので、どちらが良いというわけではありません!目を閉じてても劇的な治療効果を出す治療家の先生もいるので悪しからず。

①そもそも何で目を閉じるの?

施療を行う際には、相手の組織の状態、反応を感じ取る感覚が大切になってきます。

オステオパシーでいえば、インダイレクトテクニック、クラニアル、内臓マニュピレーション・・・といった割と静的なイメージで施術をされてる人が目を閉じる印象があります。

実際に、海外のオステオパシードクターにクラニアルを習った際には目を閉じるようにと習いました。

目を閉じて視覚を遮断し、触覚の入力を優位にさせることが目的かもしれません(僕はこのように理解しています。)。


②グラウンディングに自身があればどっちでも良い?


目を閉じることで確かに、手からの感覚に意識が向きやすいと思います。

しかし、それと同時に目を閉じるということは、安定性を失うということではないかとも思います。

僕は施療時(運動療法でも徒手でも)にはグラウンディングをかなり意識しながら行います。そのため、視覚を遮断したりすると自分の感覚的にグラウンディングに揺らぎ(不安定)が生じてしまいます。(まだまだ未熟でして・・・)。
*グラウンディング=固定という訳ではありません。

自分の中で揺らぎが大きくなると、その揺らぎを相手の組織の動きと間違って感じ取ってしまうことに繫がります。

つまり

自分の身体をニュートラルな状態に保つために余計な力や感覚、意識を使うと手で触れた相手(組織の状態)を感じ取りにくくなる。

ですので、僕は目を閉じずに施療を行います。

今回は視覚にまつわる話をしましたが、他にも聴覚や施療者の感情や心理面も施術に大きく影響してくると思いますので参考にする程度でお願いします。

身体の鍛錬、感情のコントロールなど自分自身を理解しながら取り組むことが施術の反応を高めたり、人としての成長につながるのだと思います。

これもオステオパシーに出会って良かったと思える理由の一つです。

皆さんの日々の臨床での参考になればと思います。


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