普通のセラピストではいけないのか?

今日はひとつのテーマについて話したいと思う。

「セラピスト(PTOTST)の将来はどうなのか?」

この手のテーマはもう何度もSNSで目にしており、様々な意見飛び交う。

最初の前提として、リハビリテーションという分野は医療業界に必要不可欠であるし、セラピストは必ず必要とされている。これは不変的な事実だと思う。

将来というか、問題になるのが給与といった経済面である。

私の住む、福岡県はセラピストの手取りが20万に届かないのはザラにあり、昇給は皆無に等しく、福利厚生等も悪化しているのが事実である。他県ではリストラの話も耳にする。

朝から晩まで働き、院内研修、学会発表の準備などでサービス残業も少なくない。自ら率先して行う分には何も言うことはないが、強制的に残業が行われている職場も少なくない。若い新卒セラピスト、独身の間は良いだろう。しかし、結婚を考えていたり家庭を抱えるセラピストにとっては看過できない問題である。

これだけ身を粉にして働いて、一般サラリーマンの平均年収に届かないという現実は厳しい。

一方で、SNSでは「セラピストの将来」が暗いのではなく、個人の責任にあるという意見も目にする。

ここでいう「セラピストの未来」というのは、一般病院でサラリーマンとして働くセラピストとさせていただきます。

それはそうだなと思う。自分で選んだ職場で自分が働くことを決めたのだから。就職面接を受ける前に求人票を見ていない人はいないだろうし、ある程度自分に折り合いをつけて選んだのだろうし。自分で自分に納得するように言い聞かせていた・・・はずだが、実際に働いてみると、そこにブレが生じてしまう。自分で決めた答えだったのに。これは仕方ないと思う。人間なのだから。

私もそんなに意思が強い人間ではないから偉そうなことは言えない。
給与が原因で職場を変えた経験をしている。帰宅が夜の21時近くても手取り15万の病院では3年間で退職した。業務は確かにキツかったが、今思えば臨床内容は充実していた。急性期~亜急性期、外来リハを担当して、整形外科、神経内科、呼吸循環器内科・・・などなど。キツいながらも理学療法という仕事は人のために働くことができる素敵な仕事だと実感することもできた。

高校生の頃、進路を決めようとした時に漠然と人の役に立ちたいという想いを叶えることができたのだと嬉しい気持ちにもなった。
本当にセラピストは良い仕事だと思う。

だが、やはり15万円という給与では将来を考えることができなかった。

未熟ながらも理学療法士としての役割を全うしようと駆け抜けた3年間であったが、それらは評価(昇給等)に値せずという結果であったのだと思うと悲しいものだ。

医療保険事情や経営的な観点からすれば妥当なものだと今では痛感するし、過去の自分にもう少し世間のことを勉強しろと言い聞かせてあげたい。

それでもやはり思う。人の役に立ちたいと一生懸命に病院や臨床で患者さん向き合う若いセラピストが過去の自分と同じように年々、失意に落ちる姿を見るのは心苦しい。

普通のセラピスト・・・保険下でサラリーマンセラピストとして働く道を行くものとしましょう。

自己責任と言われたるのは厳しいと思う。

みんなが養成校時代に目指してイメージしていたセラピストとしての働き方は間違いなのか?

まとまりのない文章で大変申し訳ない。

何度も言うが、リハビリテーションセラピストは必ず必要な職業である。

少しでもこの業界が良い方向へ向かうように過ごしていきたいと思う。


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