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360度動画がインターネットに向いている3つの理由

この2ヶ月くらい、360度カメラ『RICOHのTHETA S』でいろんな動画を撮ってきました。常に持ち歩いて、渋谷のスクランブル交差点や、ただの飲み会の風景、車に乗っている映像、海などなど。おもちゃとしてはすごく楽しく、ちょっとだけ未来が見える。そんなTHETA(シータ)を持ちつつ、

ただの日常を360度で写したとしても、見る側としては面白くないはず。

だから非日常を、近くに感じられるように撮ってきたら面白いのでは。

などなど考えていたら、インドのガンジス河に行き着きました。

「人生観変わるよ」「いや、変わんないよ」なんて行く前にいろんな方に言われましたが、僕は特に変わった気はしません。でも、この動画を見ると、なんかその場所にいた事は思い出せるんです。

まずはこの動画を、グリグリ回転してみてくださいませ。(スマホの方は、タイトルをタップして、Youtubeアプリでご覧ください)

VRだなんだとテクノロジーとして非常に注目はされているのですが、使ってみて、体感しないとわからないことも多いと感じました。

今回は、なぜこの360度動画がなぜネットに向いているのかを、3つのポイントに絞って書いてみます。

1.見る人が視点を選べる

インターネットで動画が嫌われる理由の1つに、

テキストや画像と違って、自分で視点と時間をコントロールできない

という点があります。インターネットといえば、自由にページをスクロールし、見たい部分のテキストや画像を見ていく。こういった能動的な視聴態度が一般的です。自分で「コントロールしている感」が、ひとつの情報強者的優越感にもつながっていると考えています。一方的にコンテンツを見せられ、面白くもないものに時間をとられることを非常に嫌がります。テレビはそのような印象を受けるので、「情弱が受動的に見るもの」と彼らは言うのでしょう。

一方で、360度動画は、周辺が全て映るので自分で視点をコントロールできます。動画の中に、視点の自由があることで、能動的視聴態度を生み出すことが可能です。時間の概念に関しては通常の動画同様制約を受けますが、この問題も解決されているのではと考えています。これは次の項目で詳細にお話します。

2.情報量の多さが時間をジャックされたと思わせない

「コンテンツで重要なのは情報量だ」とドワンゴの川上会長もおっしゃっていますが、360度動画はこの情報量があるため、映像自体が受け取り手にとってどうにでもなる、という点がポイントだと感じています。

赤ちゃんの動きも歌のうまさも、人間は“情報量”で判断している by cakes

通常、テレビ番組であれば画角は固定されているわけで、カメラの視野に入っているもの以外の情報を僕らは得ることができません。しかし、このぐるぐる回せるviewであれば、もう少し右には何が映っているんだろうか、後ろにはだれかいるのか、どんな靴を履いているんだろうetc... みたいな情報を視点の移動で得ることができます。

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